【漫画】リストラされた男性が社長に拾われて恋人のふり? Twitterで話題『かぞくの肖像』が泣ける

 職を失った男性が、社長(男性)の恋人のふりをして、社長の両親にあいさつをするというエピソードを描いた『かぞくの肖像』。家族との関係を題材とした本作は、親子が分かり合うことの難しさ、そして家族と向き合うことの意味を感じさせてくれる。

 作者の結木万紀子さん(@sogenakogena)は「ちばてつや賞」や「ヤングスペリオール新人賞」などの受賞歴があり、漫画誌での連載も内定しているプロのマンガ家。「リアルサウンド ブック」では『かぞくの肖像』を創作したきっかけ、親子の関係を描いた背景など、話を聞いた。

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ーー久山とお父さんの関係など、時間をかけて親子のわだかまりが解けていく様子が素敵でした。『かぞくの肖像』を創作したきっかけを教えていただけますか?

結木:本作は自分が創作漫画を執筆するようになって2作目の作品で、脚本術を学ぶために描いた作品です。自分の描きたいことを題材として、脚本術をマネしながら物語を組み立ててみました。

 作中に伏線を張ったり、正反対のキャラクターを登場させて彼らの目的が合致するように物語をつくりましたね。

ーー仙波と久山が互いに、自身の親と向き合う姿を描いた本作は、家族との関係を見つめ直すきっかけを与えてくれる作品だと感じています。家族の関係を題材とした理由はなんですか?

結木:小学生のときに母親を亡くしてから、父親と2人暮らしをしていました。その後父親も私が高校生のころに亡くなったのですが、父との仲はあまり良くありませんでした。他の家のお父さんと比べてしまって、「なんで自分の父親はちゃんとしていないんだ」と思っていましたね。

 しかし父親が亡くなった後、父親を一個人として客観的に見られるようになったんです。父親として許せなかった部分も、きっと寂しかっただけなんだろうなとか、生い立ちが原因でソリが合わなかったんだろうなとか、考えることができるようになったんです。

 なので、本作を通じて、肉親だから許せること、肉親だからこそ許せないことを描きたかったのだと思います。

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