【漫画】クラスのおっとり系美少女の正体は“亜竜人”だった? 異色ラブコメ『恐竜と化石』が誕生したワケ
教室の隅でマニアックな恐竜の本を読む陰キャの小化(こばけ)は、クラスのカースト頂点にいるおっとり系の美少女・恐(しのぶ)の正体を知っている……。
彼女は、人間と恐竜の混成種“亜竜人(ディノヒューマン)”だった。恐竜オタクとして貴重な彼女の正体(存在)を守るため、恐竜オタクとして磨いた(?)クラスでの立ち位置を活かして、彼女の危機を救っていく。そんなちょっと変わった設定のラブコメ『恐竜と化石』がpixivのランキングに入り話題となった。
まだ始まったばかりの作品だが、なぜ小化は恐の正体は知っているのか、過去はもちろん、今後2人の関係に進展はあるのか。続きが気になるマンガでもある。今回リアルサウンドでは著者の六条公園氏にインタビューを実施し、作品を書いたきっかけや、今後の展開について考えていることなどを話を聞いた。(編集部)
「恐竜と化石」2話試し読み(スマホの方は左にスワイプ)
ーーまず気になったのが、ユニークなペンネームですが、もし由来があれば教えてください。
六条公園:小さい頃から遊んでいた公園の名前です。誤って砂場に埋まっていた猫のフンを素手で鷲掴んでしまった、とても思い出深い場所です。
ーーマンガを描き始めたのは何歳ごろ、何がきっかけだったのでしょうか。
六条公園:とにかく絵を描くのが好きだったので、小さい頃からよく図鑑に載っている恐竜の絵などを真似て描いていました。ある日、父がその絵を見て「全然似てないじゃないか」と言って、次の日には図鑑のイラストそっくりに描いた絵を自慢げに僕に見せつけてきました。父としてはジョークのつもりだったんでしょうが、楽しんで絵を描いていた当時のいたいけな僕はその上手な絵を見てただ悔しくて、もっと上手くなろうと思いました。漫画を描くきっかけではないかもしれませんが、この経験が無ければきっと絵を描き続けてはいなかったと思いますので印象が強く、なんだかんだ父には感謝している思い出です。
漫画自体は、小学校高学年ごろからノートにこっそり描き始めていました。でも恥ずかしいので誰にも見せず一人でほくそ笑むような子供でした。
ーーお父さまが子ども相手に本気をぶつけてきたんですね。今はお父さまは六条公園さんのお仕事に何かおっしゃっていますか?
六条公園:昔から好きな仕事を勝手にしろと言ってくれていたので、漫画家を目指した時から現在まで特に反対などもされる事はありませんでしたし、原作付きで連載が決まった時は喜んでくれました。父は基本的に漫画好きで今も色んな漫画をよく読んでいるので、僕の以前の連載作も読んでくれていたようです。ですが、実家に綺麗に保管していた僕の漫画コレクションが読み潰されてボロボロにされていた恨みは今も忘れていません。
ーー(笑)。六条公園さんもお父様に似てマンガがお好きだったんですね。影響を受けた作品や作家さんはいらっしゃいますか? 漫画作品にこだわらず、お好きなカルチャーについてもぜひ教えてください。
六条公園:基本的に漫画好きなのでジャンル問わずひと昔前の作品から最新の作品まで何でも色々読んでいます。その中でも、藤子・F・不二雄先生の作品は夢のある展開だけじゃなくちょっと毒もあったりなど、バリエーションが豊かで昔から大好きです。毎回どうやって思いついたのか? みたいな色んなアイデアが惜しみなく出てくるので、今でも楽しく読んでいます。 他には映画もよく見ています。難しいことは考えないちょっとおバカなゴリゴリの血みどろ系が大好きです。