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75年にダブリンで結成されたブームタウン・ラッツは、ニューウェイヴ・ムーヴメントの先駆者として音楽シーンに現れた。メンバーはボブ・ゲルドフ(vo)、ゲイリー・ロバーツ(vo&g)、ジョニー・フィンガーズ(key)、ピート・ブリケット(b)、サイモン・クロウ(dr)。
活動拠点をロンドンに移す前に、彼らのアイリッシュ・フォークを取り入れたエネルギッシュかつメロディアスな音楽に目をつけた<Ensign Records>と契約を結び、1stアルバム『The Boomtown Rats』(77年)をリリース。英国トップ20ヒットの2曲「Looking After No.1」「Mary Of The Fourth Form」を収録したこのアルバムは手堅いセールスを記録した。翌年の2ndアルバム『A Tonic For The Troops』も絶賛され、シングル・カットされた「Rat Trap」で初のUK No.1ヒットを獲得。R&Bを基調にしたサウンドであるにもかかわらずパンク・バンドと誤解された時期もあったが、音楽業界ではヒステリックなゲルドフのヴォーカル・スタイルが当初から高い評価を受けていた。
3rdアルバム『Fine Art Of Surfacing』は彼らの最高傑作と名高い。このアルバムに収められたUK No.1ヒット・シングル「I don't like Mondays」は、アメリカの女子学生がライフルで11人を死傷させ、その犯行の理由を「月曜日が嫌いだから」と答えた——という実際に起きた事件を題材にした作品で、ジョニー・フィンガーズのピアノが効果的に響く名曲である。
その後も、「Someone's Looking At You」「Banana Republic」などのヒットを送り出したが、82年頃にはバンドの人気もレコードのセールスも下降し始め、活動を休止。ボブのBAND AID(バンド・エイド/エチオピアの飢餓救済のために始動されたプロジェクト)での個人活動が活発になったのも1つの理由だろう。再び85年に、LIVE AID(ライヴ・エイド/アフリカ難民救済のチャリティ・コンサート)でその演奏を披露したが、86年に解散。

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