川崎鷹也「本物のミュージシャンはライブで生きてる」 日本武道館は通過点、ステージ上で示した夢を叶えた先にある未来

川崎鷹也のワンマンライブ『川崎鷹也 追加公演2026 「まだ夢の中 -大阪城ホール&日本武道館-」』が5月29日に東京・日本武道館で開催された。昨年8月から10月にかけて行われた全国ツアー『川崎鷹也 2025 Hall Tour「まだ夢の中」』の追加公演にあたるもので、自身初の武道館公演となる。かねてより目標として掲げてきた会場での「夢が正夢になった」公演ながら、川崎はそんな気負いをまるで感じさせない普段着のパフォーマンスを約2時間半にわたって繰り広げた。タイトルどおり現在の彼が「まだ夢の中」、すなわち武道館が到達点ではなく通過点に過ぎないことを完全証明した形だ。
川崎鷹也「夢を叶えに来たぜ、日本武道館」

開演を控えた場内にさまざまなJ-POPナンバーが客入れBGMとして流される中、鮮やかなライトブルーのグッズタオルを肩に掛けた老若男女が座席を埋め尽くし、リラックスした様子でざわつきながらその時を待ちわびていた。やがて定刻を迎え、ふいにBGMが大音量のThe Monkees「Daydream Believer」に切り替わると、その軽快なシャッフルビートに合わせて客席は一斉に手拍子を開始。ややあって場内が暗転し、暗闇のステージにひとり現れた川崎をピンスポットライトが浮かびあがらせると、割れんばかりの拍手と歓声が弾けるポップコーンのごとく一気に沸き起こった。
川崎はおもむろに抱えたアコースティックギターで開放弦をペダルポイントにしたアルペジオをつややかに爪弾き始め、力強さと透明感を併せ持つシルキーなハスキーボイスをしばし響かせたのち、「夢を叶えに来たぜ、日本武道館」とひと言。オーディエンスの感極まったような絶叫を呼び込むと、すかさず弾き語りスタイルでの「君の為のキミノウタ」でこの特別な1日をスタートさせた。

2曲目の「愛の歌」からはドラムス、エレクトリックベース、エレクトリックギター、キーボード、パーカッションからなるバンドとともに披露。川崎の卓越したギタープレイを際立たせながらグルーヴを牽引するバンドメンバーたちは、曲目によってフォークロック、ポップバラード、AOR、スタジアムロックなど多様なテイストに衣替えするサウンドを当意即妙に構築し続けた。舞台背面のスクリーンにはリリックムービーやイメージ映像など、舞台照明と併せてさまざまなビジュアル演出が加えられ、楽曲の世界観をさらに拡張。観客の没入体験を強力にバックアップした。
頻繁に挟まれたMCでは、会場の大きさを度外視するかのように客席とフレンドリーに言葉を交わす川崎だったが、「僕の人生を180度変えた」1曲として位置づける「魔法の絨毯」の披露前には、改まった様子で武道館への思い入れを口にする場面も。「この場所って、なんか特別だよね」といい、盟友である優里やTani Yuukiが武道館のステージに立つ姿を「いつかは俺も」と思いながら観てきたと振り返る。「そして今日、追加公演。超満員、ソールドアウトありがとうございます」の言葉で起こった拍手は一向に鳴りやまず、川崎が次の言葉を発する隙をなかなか与えなかった。

そして「魔法の絨毯」「90℃」を繊細なアルペジオと切実な歌声でひたむきに弾き語ったのち、桜吹雪の特効とともに届けられたラブソング「サクラウサギ」、ノスタルジックなスライド写真などをバックに歌われた我が子へ向けたメッセージソング「4.11」、18歳で上京した際に地元・栃木の友人たちにかけられた「がんばれ」という言葉への複雑な思いをこの上なくストレートに歌うメッセージバラード「またね、ヒーロー」と、キラーチューンが次々に畳みかけられる。オーディエンスは高まる感情を整理する猶予がなく、ストッパーの外れた状態でエモーションを暴走させ続けるほかない状況に陥った。

しかしクライマックスではそれまでの展開から一転、会場全体をひとつにするお祭り騒ぎの様相へとシフトチェンジ。アコギをテレキャスターに持ち替えた川崎が「僕もここ日本武道館は何度もお客さんとして観に来てるけど、ここまでずっと座った日本武道館は初めてじゃないかな(笑)」と笑わせると、その瞬間まで終始着席状態でうっとりと聴き入ってきた聴衆が一斉にその場で立ち上がる。すると「This is 人生」「ほろ酔いラブソング」が立て続けに投下され、盛大なコール&レスポンスや大合唱を引き起こしてライブ本編に華々しく幕が引かれた。


「アンコールって自由時間って聞いてるから」との自説を唱える川崎は、ギターを持たずにハンドマイクでアリーナを周遊しながら歌いあげた「夢の中」でアンコールをスタート。そして「俺たち本物のミュージシャンはステージ上で、ライブで生きてるから。音源じゃない、YouTubeでもない。またあなたたちと再会できるように、今日一番の声を聞かせてくれよ!」の言葉からなだれ込んだラストナンバー「再会歌」でフィニッシュを決めた。その後バンドメンバーの退場を見送ってステージにひとり残った川崎は、「シンガーソングライター川崎鷹也は、アコギ1本で始まったらアコギ1本で終わりたいと思いますので」と「素晴らしき日々を」を最後に弾き語りで披露。「この会場ね、弾き語りめっちゃ気持ちいいんだよ」と少年のように得意げな笑みを浮かべながら、朗々とした歌声を武道館じゅうに響き渡らせた。

■セットリスト
01. 君の為のキミノウタ
02. 愛の歌
03. ぬくもり
04. エンドロール
05. 曖昧Blue
06. オリーブ
07. 魔法の絨毯
08. 90℃
09. サクラウサギ
10. 4.11
11. またね、ヒーロー
12. This is 人生
13. ほろ酔いラブソング
<アンコール>
14. 夢の中
15. 再会歌
16. 素晴らしき日々を

■リリース情報
Digital Single「オリーブ」
配信中
配信リンク:https://kawasaki-takaya.com/discography/single/olive/
川崎鷹也 オフィシャルHP:https://kawasaki-takaya.com/
川崎鷹也 オフィシャルFC(カワサキホークス):https://kawasakitakaya.fanpla.jp
川崎鷹也 オフィシャルYouTube:https://www.youtube.com/channel/UCZwXiIKBc9ok5QsOqXk5kiw
川崎鷹也 オフィシャルX:https://x.com/kawasaki_takaya
川崎鷹也 オフィシャルInstagram:https://www.instagram.com/kawasaki_takaya/
川崎鷹也 オフィシャルTikTok:https://www.tiktok.com/@takaya_kawasaki
TOKYO FM『川崎鷹也 MAGIC NOTE』:https://www.tfm.co.jp/magic/























