NOA――春夏秋冬、そして未来を巡る音楽の旅 全国ホールツアー『REFLECTiON』で見せた“新しいNOA”

NOA、『REFLECTiON』ツアーレポ

 1月30日、LINE CUBE SHIBUYAにて、NOAが全国ホールツアー『NOA HALL TOUR 2026 "REFLECTiON"』の東京公演1日目を開催した。

 NOAは昨年9月のインタビューで、1月10日の大阪公演から始まったこのツアーについて「6周年目の新しいNOAをお見せしたいです。2026年からは新たな章の始まり。新しいスタートをお見せできるライブにするつもり」と語っていた(※1)。その言葉どおり、ツアーファイナルとなったこの日の公演は、NOAが新たなステージへと踏み出す姿を示すものとなった。

『NOA HALL TOUR 2026 "REFLECTiON"』

 今回のライブは「spring〜summer」と「autumn〜winter」の二部構成で、四季とともにNOAの楽曲を旅するというコンセプトで展開された。約3時間という大ボリュームの公演で展開されるのは、NOAのキャリアを彩る人気曲の数々だ。

 飛行機の搭乗を思わせるオープニングムービーが流れたあと、ライブは「LIGHTS UP」からスタート。NOAがステージに登場すると、『REFLECTiON』というツアータイトルを想起させるプリズムの映像演出が目を奪う。楽曲の最後には銀テープが舞う演出もあり、「spring〜summer」セクションは序盤から会場を一気に熱気で包んでいく。続く「TAXI」でNOAは「東京、盛り上がる準備はできてますか?」と呼びかけ、都会の夜をドライブするような映像とともに観客を引き込んでいった。

『NOA HALL TOUR 2026 "REFLECTiON"』

『NOA HALL TOUR 2026 "REFLECTiON"』

 さらに青空や花火といった夏を感じさせる季節感あふれる映像演出とともに「Just Say It」や「Fireworks」といったメロウなバラードが続き、しっとりとした心地好さが会場を包み込んだ。ここでNOAはMCで「夏を感じてもらうために」と語り、「Paradise」の振り付けを自らレクチャー。夕焼けとヤシの木の映像を背景に、観客も一緒になって踊る光景が広がっていく。「spring〜summer」セクション後半では、「東京、まだまだ声出せますか?」という煽りとともに「answer」、「RED ZONE」とアップリフティングかつアグレッシブな楽曲を披露。会場の盛り上がりは最高潮を迎えたが、ここで過去のライブ映像がフッテージとして流れ、ライブは「autumn〜winter」セクションへ――。暗転から明転すると、NOAは客席に姿を現し、「Friends?」を歌いながら会場内を巡る演出でファンを沸かせた。

『NOA HALL TOUR 2026 "REFLECTiON"』

『NOA HALL TOUR 2026 "REFLECTiON"』

『NOA HALL TOUR 2026 "REFLECTiON"』

 UKガラージ調の「between」ではサビで観客の大合唱が起こり、人気曲らしい盛り上がりを見せる。続く「Prime」では、紫のライトが印象的な演出のなか、ダンサーを含めたTEAM NOAとの息の合ったダンスパフォーマンスを披露。MCではこのツアーの映像演出にAIナレーションを導入したことにも触れつつ、「新しい経験をしたライブが終わっちゃうのは少し悲しい」と本音をのぞかせた。

『NOA HALL TOUR 2026 "REFLECTiON"』

 冬を感じさせるバラード「Christmas Lights」では、大きなツリーが映像として映し出される。舞台に雪が降るなか、NOAが歌い上げる姿は幻想的だった。NOAは「ビルボードライブでやるクリスマスが毎年恒例になってきている」と振り返りながら、「次に皆さんをお連れしたいのは“未来”です」と宣言。キラキラしたシンセサイザーのフューチャリスティックな音色が印象的な「Multiverse」でこのセクションを締めくくった。

『NOA HALL TOUR 2026 "REFLECTiON"』

 10分間の休憩を経て、テンカウントが会場に鳴り響いたのち、ライブが再開。ここからはまだ正式リリースが決まっていない新曲「Still got Time」や「Eyes On Me」、「is this love?」のお披露目タイム――NOAの新たな音楽性を感じさせていく。

 そして、ライブ本編のクライマックスを飾ったのは、ツアータイトル曲となる新曲「reflection」だ。チルウェイブ的な心地好さを感じさせるトラックと交わっていくバラードに、オーディエンスは静かに聴き入る。この曲に込めた想いについて、NOAはMCでこう語った。「前回のライブ『LiGHTS』で、みんなが照らしてくれた光を、次は僕が今度照らしてあげればと思って。どんなことがあっても、その暗闇は通り抜けられるし、光というのは絶対にそばにあるから」――。5年という歳月でファンから受け取った光を、今度は自分が反射して届ける。『REFLECTiON』というタイトルには、そんな想いが込められていたのだ。

『NOA HALL TOUR 2026 "REFLECTiON"』

『NOA HALL TOUR 2026 "REFLECTiON"』

 アンコールでは「Runaway Love」、「00:02 (You&I)」に続き、「between」のリアレンジバージョンも。NOAは「リハ直前に僕がアレンジを作り直した」と明かし、この日だけのサプライズバージョンで届けた。さらにここで単独主演ドラマ『救い、巣喰われ』(MBS)の予告映像がいち早く公開。客席からは大きな歓声が上がった。

 NOAはドラマのために書き下ろした新曲「Say Yes」について、「千秋が曲を書いたらこんな曲を書くんじゃないかと思って書いた」と語る。そして、「彼(千秋)のなかでは『No』という言葉がないので、『Yes』しかない」とも。そんな言葉を経て、最新曲の一部を特別に披露。トラックは歪んだシンセとダンサブルなビートが印象的なエレクトロポップ調の作品だ。このサプライズに会場の盛り上がりが一段と増すなか迎えたアンコール終盤、NOAは「Red Light」、「Highway」といったライブで盛り上がる人気曲を惜しみなく披露する。最後には「今日のこの公演がまた明日からみんなが少しでも前向きに頑張れる時間だったらいいな。またすぐに会いましょう」と語りかけ、熱狂のライブを締め括った。

 春夏秋冬という四季、そして未来へと続く約3時間という長大なセットリストにもかかわらず、一切の妥協がないハイレベルなパフォーマンスを披露し続けたNOA。さらにドラマ単独初主演、そしてそのエンディング主題歌も手掛けるという新たな挑戦も発表されたことで、過去にインタビューで語っていた「新たな章の始まり」が、まさに目の前で幕を開けた夜となった。それだけにこの夜の記憶は、多くのファンにとってかけがえのないものとなったに違いない。デビュー6周年を迎えた今年は、これまで以上にNOAの活動から目が離せなくなりそうだ。

『NOA HALL TOUR 2026 "REFLECTiON"』

※1:https://realsound.jp/2025/10/post-2180040_2.html

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