NOA、デビュー5周年ライブで描き切った“本当の自分” 25歳の現在地と新曲「Just Say It」を語る

NOA、25歳の現在地を語る

好きな人がいるけれど、その好きな人を諦める――「Just Say It」で紡いだ物語

――今回のライブでは25曲披露されましたが、NOAさんのなかでいちばんのハイライトと言える部分はありますか?

NOA:2曲目の「RED ZONE」ですね。今回、実はライブ前にすごくイメトレをしていたんです。「RED ZONE」を歌っている時は、そこで自分がイメージしたままのことが現実になったというか。お客さんの盛り上がりもそうですし、まわりにいるTEAM NOAもMEGAダンサーのみんなも、すべてが自分の頭のなかで描いていたままのことが起きたので、めちゃめちゃ興奮しましたね。

――では、そこからはご自身がイメージしていたとおりにライブが進んでいったという感じですか?

NOA:はい、「Red Light」でマイクを落とした以外は(笑)。その時は本当に焦りましたね。これまで一度も落としたことなかったのに、大事なライブであんなことになるなんて(笑)。しかも、マイクの音が出なくなって。でも、PAさんが近くにいらしたので急いで走っていったら、もう替えのマイクを持って待っていてくれてました。その対応には本当に感動しましたし、そこでパッと切り替えて、ライブを続けることができました。

――(笑)。でも、すごく冷静に見えましたよ。

NOA:最近は、とにかく自分がもっとライブを楽しむことを意識してることが大きいのかもしれないです。きっとこれまでだったら、マイクを落とした時点で「もうこれで自分のイメージしていたビジョンがひとつ崩れた」というふう思ってしまっていたと思うんです。でも、今回は「これはハプニングだし、まだまだ曲は終わってないから、終わるまでは一旦楽しもう」と気持ちを切り替えられたと思っています。

――アンコールでは、「準備した時間が長かったから、まだ終わってほしくない」とおっしゃっていましたもんね。

NOA:楽しい時間が終わってほしくないという気持ちと、自分が頭のなかで描いていたこのライブを作った意図みたいなものがちゃんと伝わってるのかという気持ちが焦りとして表れていた気がします。正直、ライブが終わるまでずっとその焦りのような感情はありましたね。

――途中で「ちゃんと伝わっている」と思った瞬間はありますか?

NOA:アンコールの最後で披露した「Red Light」の最後のサビの時に感じました。本番中も本番前のリハ、もっと言えば、準備期間中も、ずっと波が激しい荒れた海を見ているような感覚があったんですよ。それが、「Red Light」でようやく波がちょっと穏やかになったというか。きれいな夜の海を見てるような感覚に変わりました。お客さんたちは、終始すごく楽しそうにしてくださっていたように見えていたんです。でも、あの瞬間にブワッと感情が湧き上がったというか。そんな雰囲気が最後の最後に客席から伝わってきたのが嬉しかったですね。

NOA - Red Light 【Official Music Video】

――「Red Light」の披露の前には、一旦ステージから捌けたあとにお客さんの「行かないで!」という声援に応えるかたちで「行かないで!という声が聞こえたから戻ってきた」というセリフとともに再度ステージに戻ってくるという演出もありましたね。

NOA:あのセリフは完全にアドリブでした(笑)。「Red Light」を最後に披露することは決めていたのですが、どうやってステージに戻るかまではまったく考えていませんでした。でも、ああいったことができたのも、本当に声援があったからこそだと思います。

――ライブ終了後に当日披露されていた新曲「Just Say It」もリリースしました。

NOA:1年半前ぐらいに作り始めた曲なんですが、デモの段階ではまだ1サビとアウトロぐらいしかかたちになっておらず、楽曲全体としては未完成な状態だったんです。それを今回制作に参加してくれたSARVRLくんとKIYOKIくんが気に入ってくれて、「ここから広げられるんじゃないか」ということで今年の5月、6月頃からあらためて彼らと一緒に制作することになりました。

NOA - Just Say It (Live from NOA 5th Anniversary Special Live “LiGHTS”)

――どのようなかたちで制作は進んでいきましたか?

NOA:僕のデモをSARVRLくんがよりバンドサウンドっぽくアレンジしてくれて、そこにKIYOKIくんがメロディと歌詞を加えてくれたという感じです。制作過程では、KIYOKIくんがデモで歌ってくれた歌い方のスタイルがすごく好きだったので、それを真似して歌ったりしていました。「Just Say It」は今までとは違うメンバーでの制作だったので、歌詞の書き方だったり、トラックの作り方だったり、作品ができた時にスタイルが全然違うなと思いましたね。“その人らしさ”というものが絶対的にあるんだなということをあらためて実感しました。楽曲のテーマ自体もいつもと少し違っていて。最初は別れた相手に向けた曲をイメージしていたんですが、「好きな人がいるけれど、その好きな人を諦める」という楽曲でもいいなと思うようになって。そういった切なさと夏の切なさがいい感じで混ざり合ったらいいなと思って、作っていきました。

――そういった複雑な感情を歌詞に込めるのはいかがでしたか?

NOA:この曲はトラック自体はすごく切ないけど、明るさもあって、爽やかな感じですよね。なので、歌詞で切なさを表現すればするほど、その対比で複雑な感情が吹っ切れるような効果が生まれると思いました。壮大感というか、次の出発に向けたような前向きさも表現できるんじゃないか、と。僕自身もそういう経験がありますし、きっと同じような複雑な気持ちを抱えたことがある人は多いと思うんです。まだ詳しくはお話しできないのですが……近いうちに発表される情報を知ると、この楽曲の本当の意味やなぜこの歌詞にしたのかがより深く理解してもらえると思います(笑)。その新しい情報と一緒にこの曲を聴いていただけると、「この歌詞を書いた理由はこういうことだったのか!」ときっと納得してもらえるはずです。

――楽しみにしています。デビューから5年経ち、25歳という20代の折り返しの年齢になりましたが、デビュー後から自身の恋愛観や人間関係に対する向き合い方で変化した部分はありますか?

NOA:より積極的になりましたね。以前は「自分が我慢すればいい」と思うことが多くて、友人関係でも仕事でも恋愛でも、自分の気持ちを言わずに溜め込んだり、ひとりで我慢したりしがちでした。でも、そうやって言わないでいることで、かえってよくないかたちで(気持ちが)伝わってしまったり、言ったらきっとみんなが理解してくれるのに躊躇してしまって、そうやって言わなかったことで殻を破れなかったということもありました。だからこそ、今はイヤでもそういった部分としっかり向き合うことが成長につながるんだなと思います。それこそ、今回のライブでもTEAM NOAのみんなに思ったことを最大限伝えるように意識しましたね。

NOA

――今後、年末のビルボードライブ開催と2026年のホールツアーを控えています。それぞれどのようなライブになりそうですか?

NOA:ビルボードライブは、5周年イヤーの締めくくりとして、この5年間を振り返れるような内容にしたいと思っています。横浜BUNTAIでのライブでは披露しなかった楽曲もたくさんありますし、バンドで演奏したい楽曲もあるのでまた別の角度で5周年を楽しめるライブにできればと思っています。ホールツアーに関しては、初日の1月10日が僕の6周年イヤー初日にもあたるので、6周年目の新しいNOAをお見せしたいです。2026年からは新たな章の始まり。新しいスタートをお見せできるライブにするつもりです。

――かねてからワールドツアーが大きな目標とおっしゃっていますが、5周年記念ライブを終えて、ツアーも見えてきたなかで、その目標に向けた手応えや自信は得られましたか?

NOA:手応えはありましたね。5周年ライブがすごく大変だったからこそ、得られたものはすごく大きいです。ステージ上で得たものもそうですし、演出だったり、いろんな勉強もしたので、そういったところでの力もついたし、次につなげていきたいですね。

――最後に6周年に向けたメッセージをお願いします。

NOA:5周年を迎えたことで、あらためてこれまでの活動を振り返ったように、10周年を迎えた時も同じように振り返ると思うんです。その時にどの一年も絶対に大事な一年だったと思えるようにしたいので、5周年以上に6周年をいい一年にしたいと思っています。いろいろといい方向に変化していく年になると思うので、引き続き皆さんにはついてきてもらいたいですし、楽しみにしてもらいたいです!

■リリース情報
New Digital Single『Just Say It』
配信中

配信URL:https://Noa.lnk.to/justsayitPR

■ツアー情報
『NOA Billboard Live 2025』
2025年12月2日(火)神奈川県・Billboard Live YOKOHAMA
1部:OPEN 16:30/START 17:30 ※NOANA会員限定公演
2部:OPEN 19:30/START 20:30

2025年12月8日(月)大阪府・Billboard Live OSAKA
1部:OPEN 16:30/START 17:30 ※NOANA会員限定公演
2部:OPEN 19:30/START 20:30

2025年12月10日(水)東京都・Billboard Live TOKYO
1部:OPEN 16:30/START 17:30 ※NOANA会員限定公演
2部:OPEN 19:30/START 20:30

チケット詳細はこちら:https://noamusic.jp/live/detail.php?id=52

■『NOA HALL TOUR 2026』
2026年1月10日(土)大阪府・東京建物 Brillia HALL 箕面(箕面市立文化芸能劇場)大ホール
OPEN 17:00/START 18:00

2026年1月17日(土)愛知県・岡谷鋼機名古屋公会堂 大ホール
OPEN 17:00/START 18:00

2026年1月25日(日)宮城県・仙台電力ホール
OPEN 16:45/START 17:30

2026年1月30日(金)東京都・LINE CUBE SHIBUYA
OPEN 17:30/START 18:30

2026年1月31日(土)東京都・LINE CUBE SHIBUYA
OPEN 16:00/START 17:00

<チケット料金>
全席指定:8,800円(税込)
※未就学児入場不可
※電子チケットのみ

チケット詳細はこちら:https://noamusic.jp/news/detail.php?id=484

NOA オフィシャルサイト:https://noamusic.jp/
オフィシャルFC「NOANA」:https://fc.noamusic.jp
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