リアルピース ソロインタビュー Vol.1:かずぅ「僕は自分のことを神だと思ってる」 勝利の星のもとに生まれた理由

5人組YouTuberアイドルグループ・リアルピース。彼らが男性グループ初の“全Zepp制覇ツアー”をこの12月より開催する。2026年11月3日に開催されるLaLa arena TOKYO-BAY公演に向かうための布石である。
リアルサウンドでは、この全Zeppツアー開催を記念して、かずぅ、こーた、かちょー、なお、こぺ、5人それぞれの1万字インタビュー、計5万字にもおよぶ特集をここにお送りする。
第1回目に登場するのは、リアルピースの発起人であるかずぅ。小さな頃は泣き虫で、勉強を一度もせず、でも勝負事になると負けることはない。そんな勝利の星のもとに生まれた彼は、いったいどんな道を歩み、そしてリアルピースを築きあげたのか。今見ているもの、先に見据えているもの、包み隠さずかずぅは話してくれた。(編集部)

本当の時間や世のなかの法則を誰も証明できてないけど、自分の考えは合っていると思う
――まずは、生年月日を教えてください。
かずぅ:1988年6月22日生まれの37歳です。
――僕も88年生まれなんですよ。
かずぅ:え! 同級生ですか?
――めちゃくちゃ同級生です!
かずぅ:そうなんだ! 僕、年下に見えません?
――見えます。というか、実年齢よりも若々しい感じがする。
かずぅ:そうっすよね! よく言われます!
――(笑)。同級生に会うと「あ、思ったよりもおじさんになったな」と思いません?
かずぅ:それは30歳ぐらいから思ってました。久しぶりに友だちに会うと「あれ!? めっちゃおっさんやん!」って。あの、これは悪口じゃなくて(笑)。
――わかります。時の流れを感じますよね。
かずぅ:僕、昔から若く見られがちなんですよ。高校時代は20歳ぐらいに見られていたんですけど、20歳を超えてからはずっと10代に見られてて。30歳を超えても20代に見られます。
――それはご両親が童顔とか?
かずぅ:僕のお父さんもお母さんも、年齢以上に見た目は若かったですね。40代なのに30代とか20代に間違われたりして。でも、「50歳を超えてからガクっときた」と言っていたので、僕も50歳を境に年相応の見た目になるかもしれないです。
――37歳になったときは「いよいよ、中年ど真ん中に差し掛かったな」と思いました?
かずぅ:でも、それは思わなかったですね。
――年齢に対して意識します?
かずぅ:いや、年齢の意識はまったくなくて。そもそも“1日が24時間”という概念は、人間が作ったものじゃないですか。僕、それって本当は関係がない気がしてて。一人ひとりの体感が本当の時間だと思うんですよ。たとえば、1時間が30分に感じた場合は、その人の身体は30分しか経っていない。だから、時間が短く感じる人はずっと若くいられているんじゃないかな、って。
――時間が短く感じる場合と、長く感じる場合の違いはなんだと思います?
かずぅ:人生がつまらないとか、あんまり面白いことがないと、「うわ、長いな」と思うし、実際にそれだけ歳を取っている。1年が5年くらい長く感じる人は、実際に5歳分の歳を取ってる。逆に、人生が楽しくて5年が1年に感じる人は、1歳しか歳を取っていない。それが本当の時間だと思うんですよ。
――かずぅさんって、お話ししているなかで、相手に「ああ、そうかも」と思わせる説得力がありますよね。
かずぅ:みんな、きっとなんとなく感じてることだけど、それを言葉にできないだけだと思っていて。僕は、昔から解読するのが得意で、「それはこういうことなんだよ」と説明するのもすごく好き。たとえば、TikTokとかYouTubeの再生回数が伸びるようになったら、なぜ伸びたのかを僕は的確に説明できると思うんですよ。
――「アルゴリズムを解読するのが好き」と言っていますもんね。
かずぅ:そうです、そうです。TikTokとかYouTubeの仕組みもそうですし、僕は世のなか全体もアルゴリズムだと思ってて。星とか太陽系って、一定の距離で規則正しく並んでいるじゃないですか。宇宙がそんなきれいにバランスよく成り立っているのなら、この世のすべてに法則があるんじゃないかな、って。そう考えるようになってから、僕はアルゴリズムが好きになったんです。
――最初にそう思ったのは何歳の時?
かずぅ:中学生ですね。学校の授業で猿から人間に進化した話を聞いて、単純に「絶対ちゃうやん!」って。
――図を見せられてもピンとこないですもんね。
かずぅ:そうそう! 「絶対違うじゃん」って。その時に、歴史や時間のあり方は決められているけど、自分が思ってることのほうが合っているはずだと思った。そのスタンスでずっと生きてきたんですよ。だから、リアルピースがまだ売れてない時も、自分は売れると確信していたから、「必ず2年後に有名になれる」と思っていたら実際にそうなった。自分が思ってることのほうが、結果として全部合ってるんですよ。本当の時間や世のなかに法則があることを誰も証明できてないけど、自分の考えは合っていると思ってます。
勉強を一回もやったことがないんです。だから、小学1年生ぐらいまでの漢字しか読めない

――それこそ「新しくグループを組んで日本一になるんだ」とリアルピースを始めたタイミングも、世のなかの常識で言ったらだいぶ遅かったですよね。
かずぅ:めちゃめちゃ遅いですよ、僕が33歳の時なので。
――世間ではなくて、自分のなかでの正解があるから行動できたんでしょうね。
かずぅ:自分のなかで揺るぎない正解がありました。これはファンのみんなやメンバーにも言ってるんですけど、僕は自分のことを神だと思っていて(笑)。自分が思ったことは全部本当になるし、自分が思ってることがすべて正解になる。これはジャイアン的な意味じゃなくて、法則の話として。そのなかであえてチャレンジしなかったり、「ちょっと面倒くさいな」と思うこともあったりするんです。仕組みが分かっているうえで、やるかやらないかは自分で選ぶようにしています。「仕組みが分かってるくせにできてないじゃん」というふうに言われることもあるんですけど、仕組みはわかっていても、イヤなことはやりたくないんですよね。
――成功するルートは見えているけど、やりたいかどうかは別の話だと。
かずぅ:ちょっと時間がかかっても、行きたい道を選ぶ。Aが近道だとわかっていても、Bの道に進みたいと思って、正攻法を選ばない時もあります。
――小さい頃からやりたくないことは頑なにやらないタイプだから?
かずぅ:本当にそうですよ。僕は小さい頃から勉強をしたことがなくて。一回もやったことがないんですよ。だから、小学1年生ぐらいまでの漢字しか読めないんです。
――いやいや、それは相当少ないですよ。
かずぅ:読める漢字、めっちゃ少ないですよ! 昨日、宮崎県の神社に行ったら「七五三」と書かれた旗が飾られていて。僕、俳句のことだと思ったんですよ(笑)。東京では五・七・五だけど、宮崎だと七・五・三なんだなあ、って。そしたらかちょー(池田絢亮)が「あれは“しちごさん”って読むんだよ」と教えてくれて。あははははは! それくらい漢字がわからないです。
――じゃあ、みんなが勉強してる時間にかずぅさんは何をしていたんですか?
かずぅ:スポーツとか身体を動かす系ですね。水泳、サッカー、アイスホッケー、剣道を習っていて。あと塾にも通っていたんですけど、勉強しないで、ただ遊んでました。
――スポーツ万能だったんですよね。
かずぅ:アイスホッケーは山梨県代表のキャプテンで、サッカーは部長をやっていたので、リーダーしかやったことのない人生です。



















