STARGLOW、日本を照らす5つの星 生まれた意味と歌うべきメッセージ――“新しいJ-POP”としての絶対宣言

BE:FIRST、MAZZELに次ぐ、3つ目のボーイズグループを誕生させるべく行われた、BMSGによるオーディションプロジェクト『THE LAST PIECE』。そこから生まれたのがSTARGLOWだ。彼らは、9月22日にプレデビューを果たした。プレデビュー曲「Moonchaser」はすでに大きな話題になっており、多くのリスナーを惹きつけている。さらに、9月27日、28日には『BMSG FES'25』にも出演。プレデビューしたばかりとは思えないパフォーマンスで、オーディエンスたちを沸かせた。夢を胸に走り出したばかりの彼らは、今どんな思いを抱えているのだろうか。じっくり話を聞かせてもらった。(高橋梓)
『THE LAST PIECE』で過ごした日々、そして初ステージ『BMSG FES'25』
――『THE LAST PIECE』の最終審査から世のなかに発表されるまで約1カ月ほどありましたが、どんな気持ちで日々を過ごしていましたか。
KANON:外では5人で一緒に行動しないようにしていましたね。
GOICHI:とはいえ、準備期間ではあったので、レッスンを受けたり、「Moonchaser」のMVを撮ったりもしていて。実感がわかないまま、ただただ5人での時間が増えていく、という感じでした。
――デビューメンバーが発表され、プレデビューを果たし、9月27日、28日には『BMSG FES'25』に出演されました。いかがでしたか?
TAIKI:感動しました。
RUI:うん、泣きそうになった。
TAIKI:STARGLOWになったといちばんに実感したのは、『BMSG FES'25』でしたね。
――それは初めてファンの方の前で5人揃ってパフォーマンスをしたから、という理由ですか?
TAIKI:そうですね。
GOICHI:ステージからの景色と皆さんの歓声で、「迎え入れてもらえたんだ」と思いました。
ADAM:一気に実感したよね。
――そこで言うと、RUIさん、TAIKIさん、KANONさんはBMSG TRAINEE時代も人前でパフォーマンスする機会が多々あったと思いますが、感覚は違いましたか。
KANON:全然違いましたね。『BMSG FES'25』ではお客さんも「待っていたよ」と言ってくれている感じがしましたし、自分の心持ちとしても「BMSG TRAINEEではなくアーティストになったんだ」「『STARGLOWはこういうアーティストだ』と前面に出していこう」という意識があって、すごく気合いが入りました。
RUI:BMSGの仲間たちも、アーティストとして僕らをあたたかく迎え入れてくれて。メンバーが発表された時は「おめでとう!」という連絡がきました。特にBE:FIRSTは全員がメッセージを送ってくれて、嬉しかったです。
GOICHI:僕とADAMは新入りだったので、皆さんとはフェスで一気に距離が縮まりました。仲良くなれた方が多くて、すごく楽しい時間でした。
ADAM:皆さんあたたかくて、嬉しかったです。


――『BMSG FES'25』のステージでは、SKY-HIさんが「いちばんデッカい夢を見ようぜ!」とSTARGLOWを呼び込み、そこからパフォーマンスが始まって。RUIさんが歌い始めを担当していますが、あの瞬間はどんな気持ちでしたか。
RUI:「かますぞ!」と思っていましたね。日髙さんがMCをしてくれている内容を聞いて本当にその通りだなと思ったし、日髙さんがそう言ってくれたことで火がついたというか。メラメラした気持ちで、気合いが入りました。
TAIKI:RUIの出だしで僕らも気合いが入りました。
――RUIさんの歌声は本当に素晴らしいもので。『THE FIRST』の頃から素晴らしい歌声でしたが、より一層磨かれている気がしていて。STARGLOWというグループが羽ばたいていくために必要な歌声だと思うのですが、そう言われるとどうですか。
RUI:うーん…………その通りだと思います(笑)。
全員:おい(笑)!
RUI:はははは! でも、年齢のせいにはしたくないのですが、(『THE FIRST』参加当時は)まだ歌が安定しなかったりすることもあって。もっと練習して、スキルを伸ばして、ジャスティン・ビーバーみたいになりたいです。
――歌声が変化していることは自分でも感じていたり?
RUI:それはあんまり感じていないかもしれません。もちろんボイトレをさせていただいているので、少しは伸びているのかなとは思います。でも、まだまだですね。『THE LAST PIECE』中は、なぜかめっちゃ伸びたんですよ。僕だけではなく全員が。そういう意味では、あの期間はすごく大事な時期だったのかな、と。
――まだまだ伸びしろがありそうですよね。
RUI:はい! 僕の声は少しハスキー気味なので、そういう部分も活かしていければいいなと思います。
KANON:最近のRUIのパフォーマンスは特にすごいよね。パッションが大きく出ているんです。『THE LAST PIECE』の「Secret Garden」(6次審査課題曲)のあとのフィードバックで、RUIが「冷静さが先行してしまって、音楽に入り切れていないのが悩み」というようなことを言ってたんですけど、その時とはもうすでに違うなと感じています。素敵な歌声だなと、いつも思っています。
GOICHI:いい意味で、なんとも言えない歌だよね。
ADAM:わかる!
GOICHI:言葉にできないよさ、というか。言い表しにくいよさがあるんですよ。
TAIKI:でも、STARGLOWってそういう集団だと思う。特にRUIは「とりあえずかっけえ!」という言葉がしっくりくる気がしています。


――そんなTAIKIさんも、もともと高いラップスキル含め、とても成長されましたよね。特に『THE LAST PIECE』で聴かせるべくして聴かせるラップになった、というか。TAIKIさんにとって『THE LAST PIECE』はどんな日々でしたか?
TAIKI:デビューを目標にしたオーディションだったからこそ、やっぱり「毎回いいパフォーマンスをしなくちゃいけない」というプレッシャーはありました。だからこそ、かます時にしっかりかまさなきゃいけないことがキツいと思ったこともあって。その一回で決まってしまうのはしんどかったですね。そこに集中していたからなのか、オーディション中は自分の実力が伸びているというのはまったく感じていなくて。ただ、オンエアを観た時に「伸びているのかも」と気がつきました。
GOICHI:僕はずっとTAIKIがすごいなと思っていました。BMSG TRAINEE時代から抜きん出ていた存在でしたし、めっちゃ尊敬していて。TAIKIがBMSG TRAINEEのショーケースのリハ中に「KARATE KID」を歌っていた時があったのですが、実はそれを勝手に録音してよく聴いていました。
RUI:えー!
KANON:そんなことしていたんだ!
TAIKI:ガチか! 初めて知った。嬉しい!
GOICHI:「これを聴いて僕も練習しよう」というよりも、普通に聴きたくて録音したんです。たぶん今も残っているんじゃないかな。でも、それくらいTAIKIをリスペクトしていて。自分とは違うタイプのラップをするからこそ「盗めるかも」と思う部分が多いんですよね。なので、TAIKIのラップをたくさん聴いています。
――素敵な話ですね。KANONさんは、SKY-HIさんから「BMSGとは何か」を行動で示せる人と言われていましたが、KANONさんの言葉で「BMSGとは」を言い表すとどんな言葉になりますか。
KANON:“Be My Self Group”で“BMSG”なので、“自分自身に正直にいること”だと思います。実際、BMSG TRAINEE時代でも「こういう曲を作りたいです」と言えば作らせてもらえましたし、「演技の仕事をやってみたいです」と言えばスタッフさんがすぐに仕事を探してくださって。ほかのチームも「こうしたい」という希望を積極的に取り入れもらっていましたし、パーソナリティを全部受け入れて、その人に合ったプログラムを組んでくれるんですよね。そういった環境があるから、自分らしくいられることに繋がっているんだな、と。ほかの事務所さんのことはわからないのですが、BMSGは「こうあるべき」「こうしなさい」がないので、全員優しくいられるんだと思います。
――優しさを持つために、KANONさんがマインド的に意識していることはあるのでしょうか。
KANON:僕は、人に優しくすることが自分らしくいられることに繋がると思っていて。「いかにみんなで幸せになれるか?」をいつも思ってます。だからこそBMSGを選んでよかったなと思っていて。僕、もともとは俳優を目指していたので俳優事務所のオーディションをたくさん受けていたのですが、何の声もかからなかったんですね。「どうしよう」と思っていた時に『THE FIRST』を観て、俳優をやりながらオーディションを受けている人もいると知って。当時は正直ボーイズグループに興味がなかったのですが、観ているうちに「自分もやってみたい」と思うようになりました。同時に、「BMSGなら自分は輝けそう」「むしろここでしか輝けないのかもしれない」と感じるようになって――今になって思えば、その感覚は合っていたんだなと思います。





















