BE:FIRSTと候補生14人の本気の勝負 『THE LAST PIECE』最大級の波乱の予感――6次審査はSKY-HIとの闘いへ
そして、「Secret Garden」のひとつの完成形を目の当たりにした候補生。今までにない緊張感に満ちた表情を浮かべるも、SKY-HIの「行くぞー!」という先導で雄叫びを上げる。いよいよ、候補生14名のパフォーマンスが始まる。

1組目はteam A。レッスンから好調だったRUIの歌は本番でさらに開花し、アンニュイでセクシーな表現に。恋愛経験がなく苦戦していたRAIKIも色気たっぷりの歌と表情で魅せ、切なさの表現に悩んでいたTAIKIは、遊び心のある仕草を繰り出し、表情も豊か。楽曲を存分に楽しんでいるようだ。歌やダンス経験が浅いとは思えないほど、ADAMは余裕を感じさせる。体調不良で練習時間が短かったはずのKANTAのテクニカルなダンスも見応え抜群。最年少のAOIは大人っぽい表情と声で魅了し、KEIのラップも今までにない質感のものになっていた。
達成感に溢れた表情を浮かべるteam A。その渾身のステージに、BE:FIRSTメンバーも感じるものがあったよう。SHUNTOは「かっこよかったです。いいものが観れました」、RYUHEIは「個人のテクニックもすごかった。出したいところが明白に出てる。見応えがあった」とコメントを寄せる。

続いてパフォーマンスするのは、team B。今回の審査に並々ならぬ思いを抱いているKANONは、その思いが溢れ出したかのような声量と歌唱力で圧倒する。パワフルな表現が得意なGOICHIは柔らかい声と切ない表情で新たな表現を開発し、高音が得意なRYOTOも今回は低音にチャレンジ。今までとは違うセクシーな大人っぽさを醸し出す。TAICHIはラブソングならではの愛おしさを声に乗せた歌を届け、スキルフルなYUTAはあえて力を抜いたラフなパフォーマンスでチューニング。HALとRENもラブソングという新境地に合った憂いを帯びた表現で魅せた。

パフォーマンス終了後の講評では、真っ先にKANONの名前を挙げて「素晴らしかったです」と絶賛するSKY-HI。「過去一じゃないですか。BE:FIRSTの本家を観た直後だから押されないか心配だったけど、『僕の曲です』って言わんばかりの声とパフォーマンスの圧。かっこよかったです」という最高の誉め言葉に、KANONは誇らしげに笑みを浮かべる。ほかのメンバーにもSKY-HIからの丁寧な講評が送られ、6次審査「VS プロアーティスト審査」のパフォーマンスは幕を閉じた。



再びワールドツアーへ出発するBE:FIRSTを見送り、候補生たちは夜のバーベキュータイム。「最年長だから」と率先して肉を焼くRUIに、SKY-HIは「『ほりのや』でRUIとTAIKIが焼いてくれた肉、食べられる日がくるとは……」と感慨深い表情を浮かべる。甲斐甲斐しく世話を焼くADAMや、豪快に肉を頬張るHAL。思い思いの時間を過ごしながら、最大の試練を乗り越えた束の間の幸せを味わうのだった。

約1カ月に及んだオーディション合宿も、残りあと4日。このタイミングで、突如SKY-HIが食堂へ候補生を招集し、なんと「最終日に『At The Last』をみんなでパフォーマンスしないか?」と提案。このパフォーマンスは、合宿の卒業制作のような意味合いであり、「審査にはほぼ影響しない」という。最初はやや困惑気味の候補生だったが、「やりたい!」という声が徐々に上がり始め、「VS プロアーティスト」ならぬ「WITH プロアーティスト」のパフォーマンスが行われることが決定したのだった。

6次審査を通過したメンバーにとっても、脱落したメンバーにとっても、未来の自分を鼓舞する曲となる、『THE LAST PIECE』のテーマ曲「At The Last」。夢を追うことの素晴らしさを綴った歌詞の割り振りは、候補生一人ひとりに思いを込めながらSKY-HIが決めたという。


『THE LAST PIECE』の集大成となるステージで、SKY-HIというBMSGを象徴する大きなアーティストと対峙する14人。果たして彼らはどんな景色を見せてくれるのか。そして、「VS プロアーティスト審査」を通過し、最終審査に進むメンバーは誰なのか。次回、ついに運命を分つ瞬間が訪れる――。































