東方神起、aespa、RIIZEらが東京ドームで見せた繋がり 『SMTOWN』“ファミリーイベント”を10年以上続けられる奇跡

今年創業から30周年を迎える韓国の大手エンターテインメント企業 SM Entertainmentが、8月9日と10日の2日間にわたって東京ドームで『SM TOWN LIVE 2025 in TOKYO』(以下、『SMT』)を開催した。2008年から続く事務所総出のファミリーコンサートは今年17年目、日本公演は15年目を迎え、今回は20組のアーティストが出演。2日間で9万5千人を動員した。
オープニングは客席が真っ赤に染まり、大歓声のなか、東方神起の「Rising Sun」で幕を開けた。グループとしては最年長組となった風格のパフォーマンスの後は、一転してデビュー前の男子練習生で構成されているSMTR25によるカバーダンス。SHINee「Lucifer」、EXO「Growl」と難易度の高いSMならではのカル群舞を踊りこなした。

続いて登場したのは、今年5年振りにSMエンタからデビューした8人組女子グループ、Hearts2Hearts。制服のような衣装で渋いデビュー曲「The Chase」を爽やかにパフォーマンス。MCでは練習生時代に先輩の公演を見に東京ドームに来たことがあり、自分たちもあのステージに立ちたいと思ったと思い出を語った。『SMT』ならではの楽曲カバーで清楚さとパワフルさがぴったりの少女時代「Gee」を披露し、会場を盛り上げた。

続くNCTの末っ子グループNCT WISHは、華やかな白い衣装でアレンジバージョンのデビュー曲「WISH」と「Steady」をパフォーマンス。初登場だった昨年の『SMT』ではデビューしたばかりで緊張感が感じられたが、今回はカメラに向かってアドリブや愛嬌を入れるなど、ステージを楽しんでいる余裕が見えた。MCではこれから予定されている日本ツアーも神戸と代々木体育館でのアリーナ追加公演も発表され、8月に来るカムバック先行曲「Surf」のティーザーで楽曲を部分的に聴くことができた。

次に登場したRIIZEは、一転してハードでカジュアルな雰囲気の衣装で「Boom Boom Bass」「Bag Bad Back」をパフォーマンス。
現在日本ツアーの真っ只中で30周年を記念した『SMT』のステージに立てる喜びをコメントしていた。一昨年から昨年にかけてデビューした新人グループが続けて登場したことで、それぞれの異なる個性が際立つ序盤の構成となった。


もはや貫禄すら感じさせる登場のaespaは、「Whiplash」、「Dirty Work」と“鉄の味”と称される低音が際立つDOPEな曲を披露。MCでは9月のカムバックについてのお知らせがあったが、ハードなパフォーマンスとMCでの可愛らしい雰囲気のギャップもまたaespaらしい魅力を感じた。7月にデビューしたばかりのXngHan&Xoulは夏にぴったりの「Heavenly Blue」、「Waste No Time」を披露。温かな歓声のなか、日本語でMCをこなして意気込みを見せた。



『SMT』らしいSEULGI&SUNGCHANによる先輩&後輩のキュートなデュエットソング「Bad Boy, Sad Girl」続いては、SUPER JUNIOR-Mによる「至少還有Ni(Korean ver.)」、『SMT』のなかでは最年長キャリアのKANGTAによる「My Life」と、ベテラン勢のパフォーマンスが続いた。


SHINee「View」のイントロからチルな雰囲気のMINHOの「CALL BACK」、対照的にアーティスティックでパワフルなKEY「Gasoline」と、それぞれ個性に富んだソロパフォーマンスを披露。少女時代から唯一参加のHYOはポップなダンスナンバー「Retro Romance」で会場を盛り上げた。


続いて大歓声のなか、最新アルバムの雰囲気の白い衣装でNCT DREAMが登場。ここから始まるNCTゾーンでは、最新曲「Chiller」と日本オリジナル曲の「Moonlight」をパフォーマンス。MCでは「CHILLER」と「BTTF」どちらが好きかと客席とコミュニケーションしたり、愛嬌をメンバー間で無茶ぶりする余裕を見せた。続いてはWayVによる「Give Me That」(Korean ver)」と英語楽曲の「Love Talk」。ファンキーさとセクシーさが融合したパフォーマンスとお茶目なトークで客席を魅了していた。
5月の東京ドーム公演がまだ記憶に新しいNCT 127は、ヒップホップバイブス溢れる「WALK」、日本のCMで採用されてライブでは最も盛り上がる曲のひとつとなった「Fact Check」で会場を熱くした。MCタイムでの「僕たちの公演に来てくれた人?」という質問には会場のほとんどが手を挙げ、「ほんとに〜?」と驚く場面もあった。

EXOのメンバー3人によるソロセクションでは、SUHO「1 to 3」がロックスタイル、バンドセットで自らもギターを弾きなから歌ったCHANYEOL「考えてみたら」がJ-ROCK調、KAI「Wait On Me」はアフロビーツを採用したポップダンス曲と、バラエティに富むステージを見せた。





















