ROF-MAOにしか実現できない“神”ががったエンタメショー 4人の重なる歌声、息の合ったやりとりに酔いしれた夜

大阪城ホールにて1stワンマンライブ『ROF-MAO 1st LIVE - New street, New world』を開催、今年3月に2ndミニアルバム『MOMENTUM』をリリース。YouTubeチャンネル登録者数が120万人を突破するなど、スターダムへの階段を一気に駆け上がって来た、加賀美ハヤト、剣持刀也、不破湊、甲斐田晴による人気バーチャルライバーユニットROF-MAOが7月20日、神奈川・Kアリーナ横浜にて『ROF-MAO 2nd LIVE – Limitless』を開催した。

1stライブのタイトルにもなった、1stシングル「New street, New world」で幕を開けたライブ。冒頭をアカペラで歌い上げ、疾走感あふれるサウンドにアツい歌声を重ねた4人。〈やれるのか?〉という歌詞を力強く放つと、会場は割れんばかりの大歓声でそれに応えた。続けて〈Na na na na na〉〈Wow wow wow〉という大合唱とともに「情熱的ボーイ」を合唱。曲の後半では4人の後ろにモンスターが出現し、ビームを放って退治して戦隊モノのポーズを決めるという、MVを再現した演出でも沸かせた。


〈ガムガムバル〉と繰り返しながら、パンパンと手を打つサビの手振りで会場が1つとなった「ガム」に続けて、「お前ら嬉しそうだな。この曲好きだもんな」と呼びかけて放った「一撃」は、撃ち抜くポーズに続く〈Hey!!〉と観客が叫び、ステージには炎が噴き上がった。4人は「レベル3!レベル5!レベル7!」と客席に声をかけ、〈行くぜ1,2,3,4〉と、会場全体で声を合わせた。加賀美は「2万発の“一撃”をいただきました!」と喜びを示した。
それぞれ自己紹介を終えると、Kアリーナ横浜という会場に「でかいけど客席が近いんだよね」と不破。演出側が色を制御するブレスレットライトに剣持は「お前ら(観客)は自分の色も出せないのか!」と、いじわるな一言。それに火がついた演出側が、ランダムに光るなど多彩なブレスレットライト演出を見せつけると、驚きつつ「先にやっちゃって大丈夫? このあとやる予定だったんじゃない?」と心配になる場面も。


「飛ばすのはまだこれから。ライブでやったらどうなるんだろうと楽しみにしていた曲。今日、来るときに聴いてきた人も多いんじゃない? 声上げる準備はできていますか! せーの!」と、加賀美の声がけで全員でタイトルを叫んで始まった「勝利の歌~最強無敵ナンバーワン~」。アニメ「最強王図鑑~The Ultimate Tournament~」オープニングテーマとして子どもたちにも人気で、韻を踏む歌詞や、それぞれの決め台詞も楽しい楽曲。ここではストリート系の衣装にチェンジし、サビではミラーボールが回りステージには火花が散る演出でも魅せた。


次に「ROF-MAOスペシャルメドレー」と題して8曲を一気に披露。まずは、加賀美ハヤト&甲斐田晴 from ROF-MAOとして歌った、ドラマ『先輩、断じて恋では!』(毎日放送)オープニング主題歌「Follow Your Heart」を、初めて4人で披露し美しいハーモニーを聴かせた。「前進宣言」では「お手を拝借!」と声をかけ、リズムに合わせて〈パンパンパパパン〉と手を打つ音が会場に響き渡る。そして疾走感あふれる「ウィーアーポップスター」は、〈ペガサス〉や〈フェニックス〉など歌詞に合わせたポーズもユーモアたっぷり。会場には大歓声とともに〈Go Go〉〈Hey〉と掛け声が広がった。メドレーを終えると甲斐田は「無事に終わって良かった。あんな曲からこんな曲まで、曲が増えたからできたこと。積み重ねを感じる」としみじみ語る。


オープニングから一気に駆け抜け、メンバーも観客も汗だく。「ここで気分を変えるためにリフレッシュしましょう」と言って、「Refresh.exe」を披露。温かく穏やかな空気が流れる同曲。まるで会話をするように、語りかけるようなラップを繰り出すと、4人の優しい歌声に観客も笑顔で手を左右に揺らした。「空気を入れ替えたところで私たちと踊ってもらえますか!」と語りかけて放ったのは「感情BONDING」。ダンスビートに合わせて〈抱きしめたい〉〈解き放ちたい〉と情熱的な歌声を聴かせ、会場全体で〈BO!BO!BO!BONDING!〉と声を合わせた。続けてMVがYouTubeで2,000万回を超える再生数を記録する「Bring it on」では、途中で4人の二等身キャラと“はやとぷす”などの動物キャラが登場して会場を盛り上げる。「布袋尊」では、上昇気流に乗る彼らの運気を会場にお裾分け。縁起物が多数登場するMVを後ろに映し出しながら、千手観音や合掌のポーズを決め、高速ラップを繰り出した。タオルを回して会場が盛り上がったのは「AGATTA」。シリアスなA/Bメロから一転、憂鬱を吹き飛ばすようなサビが印象的。観客はタオルを回しながら掛け声をかけ、4人は火花が噴き上がるステージで飛び跳ねるようにリズムを取る。「Hands Up」では観客のクラップで会場が1つになり、アッパーのビートに合わせ、力強く爽快なボーカルを会場に響かせた。

























