三代目 J SOUL BROTHERS、“王国”の中で更新する輝かしい歴史 初のスタジアムライブを発表した東京ドーム公演

三代目JSB東京ドーム公演レポ

 後半戦を盛り上げるのは三代目JSBの代表曲「R.Y.U.S.E.I.」。このスタンダードナンバーを披露する勢いは、「Summer Madness feat. Afrojack」が続くことで爆音ノンストップ。今市が「まだまだギアを上げて行きましょう」と言って盛り上がりは最高潮へ。「Rat-tat-tat」では、メンバーと観客が垣根を越えるかのようにダンス空間を共有する。三代目JSBが誇るダンスナンバーリレーから、ラスト曲「RAINBOW」に繋がるセットリストは盤石。まさにドームツアーに相応しい内容だ。

 「みんなよかったら一緒に歌おう」とØMIが客席をエスコートするように誘う。ラストサビでバックモニターに映るのは、メンバー7人とその間の虹。〈見上げた空には/The same Rainbow〉と歌うØMIに今市が声を重ねて歌い終わる。三代目JSBライブの締めくくりとしてお馴染みの「RAINBOW」は、三代目JSBがMATEとの共同体であることを示すナンバー。アウトロの一音まで逃さず聴いていたい。

 アンコールは、客席からの「JSB」コールで始まった。アンコール1曲目は、「New Page」とともに本ツアー初披露曲である「ICE BREAKER」。公演冒頭の映像演出で初出した鷹が再び登場する。映像内にはさらにKINGDOMの壮麗な展示空間が映り、2010年のデビューから現在までの歩みを振り返る。ここでビッグアナウンス(!)。2025年10月4日と5日にヤンマースタジアム長居で、初単独スタジアムライブ『三代目 J SOUL BROTHERS 15th ANNIVERSARY STADIUM LIVE “JSB FOREVER 〜ONE〜”』(以下、『“JSB FOREVER 〜ONE〜”』)を開催することが発表された。実は三代目JSBメンバー7人が揃って最初に立ったステージもスタジアム会場だった。2010年9月27日に愛知・豊田スタジアムで開催された『FANTASY後夜祭〜EXILE魂〜』で、初めてメンバー7人がお披露目されたのだ。

 『“JSB FOREVER 〜ONE〜”』というタイトルについては、2012年開催の初単独アリーナツアー『三代目 J Soul Brothers LIVE TOUR 2012「0〜ZERO〜」』から「15年かけた次のステップ」としての「〜ONE〜」なのだとØMIが囲み取材で説明した。デビューから15周年に向けたビッグアナウンス字幕が表示された映像から転換。観客の前に再登場した7人がステージ上を闊歩する。ØMIの「歴史を刻むぞ!」からアンコール2曲目「J.S.B. DREAM」が威風堂々と鳴る。曲名が体現する夢(DREAM)の力強さ。「俺たち、そしてみんなの夢が叶うスタジアム」と夢の公演を形容する今市が、「夢が叶ったよ」と晴れやかに公演を締めくくった。

三代目JSB 小林直己、40代を迎えた等身大の自分 ダンス、映画、アート、紅茶が積み上げる一つの道

EXILE / 三代目 J SOUL BROTHERS・小林直己が、40代の節目を迎えた等身大を表現する1st写真集『Art &…

三代目 J SOUL BROTHERSは魂が尽きるまで挑戦し続ける MATEと作った最高のドームツアーファイナルを徹底レポート

4都市全9公演行われたドームツアー『三代目 J SOUL BROTHERS LIVE TOUR 2024”ECHOES OF D…

関連記事

リアルサウンド厳選記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる