『めおと日和』主題歌「夢中」で表現する“BE:FIRSTらしいJ-POP” ワールドツアーを経ての進化に期待

BE:FIRST / 夢中 -Recording Video- (フジテレビ木曜劇場『波うららかに、めおと日和』主題歌)

 とはいえ「夢中」は、「GRIT」や「Spacecraft」、「Masterplan」などのヒップホップ調のダンスナンバーとはまったく違う方向性の楽曲だ。歌い方ひとつとっても、それぞれの声の良さをしっかりと活かしつつも、丸く柔らかい印象を受ける発声をしている。しかも、同シングルに収録されている「GRIT」と比べて日本語の割合が大きいからだろうか。「夢中 -Recording Video-」でMANATOがいつも以上にはっきり口を動かして歌っていることからも、日本語の歌詞をきちんと伝えようとしている印象だ。勢いに任せることなく丁寧に歌っているため、歌詞の意味や歌に込めた気持ちも伝わってくるようだ。そうすると、やはりパフォーマンスへの期待も高まってくる。「夢中」同様にボーカルが中心の軸を担っていた「Smile Again」は曲の世界観を表現した美しいダンスを披露していた。「夢中」でも楽曲のあたたかさが伝わってくるようなパフォーマンスとともに楽曲の世界観を表現してくれるはずだ。

 BE:FIRSTは、7月5日のシンガポール公演で『BE:FIRST World Tour 2025 -Who is BE:FIRST?-』を完走する。数カ月かけて世界を見てきた彼らだからこそ、新たな目線をもってJ-POPに向き合えるのではないだろうか。7thシングルのリリースから約1カ月。すでに話題になっているにもかかわらず「夢中」をテレビやSNS、YouTubeなどでパフォーマンスを披露してこなかったのは、ワールドツアーを経て進化を遂げた後に改めて“J-POP”を表現するためだったのかもしれない。そして、そんな「夢中」が多くの人に届いていくのは間違いなさそうだ。

※1:https://avexnet.jp/news/1023261

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