戦慄かなの×はしメロ 対談 依存からの脱却、抜け出すことを“出発点”とした「7 o'clock」制作秘話を語る

戦慄かなの×はしメロ「7 o'clock」対談

「私にやってほしいことがあるというのは嬉しいこと」 

戦慄かなの

——戦慄さんはこれまでもソロ作品をリリースされていますが、今回手応えとしてはいかがでしょうか。

戦慄:今回が歌ってて一番楽しかったかも。アップテンポな曲で、ここまでメロディを感じられる曲はなかったですし、音域的にも歌いやすかったです。これまでは自分のキャパオーバーな曲をやってきたなっていう部分もあったんですよ。あと、ダンスミュージックが多かったので、そもそも歌メロが少なかったりしますし。「7 o’clock」は歌いやすい曲なので、ライブでやるのもすごく楽しみだなと思ってます。

はしメロ:実は最初に作っていたキーは違ったんですけど、自分で仮歌を入れる時に、心に戦慄さんを宿して歌おうと思ったら、こっちのほうがいいと思って変えたんです。歌いやすさは意識したところだったので、そこが伝わっていたのはめっちゃ嬉しいです。

戦慄:そうだったんだ! 私、歌うことは好きなんですけど、自分に自信がないのでソロの楽曲でもたくさんお世話になっているケンモチ(ヒデフミ)さんの曲はサビがドロップだったりするんですよね。だから、こうして“自分の曲”として歌えるものがもらえたのは嬉しいです。

——ちなみに、レコーディング時の印象的なエピソードなどはありますか?

戦慄:誰かがスタジオのトイレを詰まらせちゃって、工事が入ってました(笑)。あと、はしメロさんがパンをたくさん買ってきてくれたのが嬉しかったですね。パンを食べながらNewJeansの話ができたのもよかった(笑)。

はしメロ:私は服を機能性重視で着ることが多いんですけど。その日もいつもの服装で行ったら、戦慄さんに「うちのオトンと同じ恰好」って言われました。

戦慄:あはははは(笑)!

——寂聴ファッションの人に言われましても、という(笑)。

戦慄:ジャージにトイレスリッパの女にね(笑)。

はしメロ:雨でもいけますみたいなウインドブレーカーを着て、ナップザックを背負ってたんですよ。好きな人にそう言ってもらえて嬉しかったんですけど、「あ、ああ」としか言えなかったです(笑)。

戦慄:アイドルオタクを名乗ってたけど、これはファッションアイドルオタクじゃなくてガチの人だと思って(笑)。そのガチ感でさらに好きになりました。

——お話を聞いていても思いますが、おふたりの組み合わせはすごくいいですね。

戦慄:はしメロさん、「友達がいない」って言ってたし、私もふたりしかいないけど、はしメロさんとなら仲良くなれそう。

はしメロ:意外と似てるところがあるなあって思いました。

——1曲と言わず、何曲か一緒に作って、お互いの引き出しをいろいろ出してみるのも面白そうだと思いました。

戦慄:え、スケジュール大丈夫ですか? って、今から逃げられないようにしておきます(笑)。

はしメロ:ぜひ!

戦慄:はしメロさんのライブも行きたいんですよね。でも、グッと近づくとこわがられそうだな。私もパーソナルスペースを大事にしたい派なので、そろりそろりとやっていくことにします(笑)。

戦慄かなの

——戦慄さんは現在、femme fatale、悪魔のキッス、ZOCXといくつものユニットで活動していますが、ソロの方向性やビジョンはどんな形を考えているのでしょうか。

戦慄:今はビクターさんの言うことを聞いてます(笑)。

——以前はご自身でプロデュースしてきたわけですが、今は人の提案を聞くというフェーズなんですね。

戦慄:私にやってほしいことがあるというのは嬉しいことじゃないですか。今はこういうのが似合うと思ってもらったのを提案してもらって、それを全力でやろうと思ってます。自分のやりたいことはまだまだたくさんあるけど、ソロやfemmeで大まかなことはやってきたつもりなので、これからは人と組んで自分が変わるのもいいなと思ってます。だって、もし提案してもらわなかったら、今回みたいな素敵な出会いもなかったので。

——本当にそうですね。今後の展開も楽しみにしています。ちなみにソロライブの予定はあるのでしょうか?

戦慄:まだちゃんとは決まってないです。今までやってきたことと、ビクター軸になってからは方向性も違うので、改めて考えていかないといけないですよね。今はTikTokを頑張ってます。「7 o’clock」の振り付けも自分で考えました。

@fab.kanano

お前がいなくても私は可愛く生きていけるよ、さよなら

♬ 7 o'clock - 戦慄かなの

——それも要チェックですね。またいつかおふたりの新しい曲も聴いてみたいなと思います。

戦慄:はしメロさん、わかってるよね?

はしメロ:は、はい……!

——公の場で言質を取りつつ外堀りを埋めていく(笑)。はしメロさんは、もし次があるとしたらこういうことをやってみたいというのはありますか?

はしメロ:「7 o’clock」のラップは言いたいことを一番詰めたパートでもあるし、実際とてもよかったので、やっぱりラップの曲をもう一度一緒にやってみたいですね。

戦慄:素敵! ぜひお願いします。ラップ曲、待ってます!

■リリース情報
戦慄かなの
「7 o’clock」(読み:ナナオクロック)
2025年6月4日(水)配信リリース
配信URL:https://jvcmusic.lnk.to/sk_7oclock

■関連リンク
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