YUMEKIがオーディション番組候補生/トレーナーの両方を経験して見えてきた、夢を叶えるために必要なこと

YUMEKI、夢を掴み取る挑戦の根源

オーディション番組が叶える夢は候補生だけじゃない

 『ONE DANCE─世界で夢を叶える生き方─』ではそのタイトル通り、夢を叶えるためにYUMEKIが取った行動が多く書かれている。オーディション番組はまさに“夢を叶える場”であり、YUMEKI自身も候補生が夢を叶える場に立ち会ってきた。

「オーディション番組は一人ひとりが主人公です。候補生それぞれに人生があって、番組に出演するまでのドラマがある。オーディション期間中は、一つひとつの人生が大きく動く成長が見られるのがオーディション番組の面白さだと思います。候補生がせっかく本心を曝け出して時に涙を流しながら語っているのですから、単にスキルだけに注目するのではなく、一人ひとりの言葉にもっと耳を傾けてみてもいいかもしれません。もちろん、ステージの完成度はとても大事なことですけどね」

 夢を叶える場に立ち会ってきたのはYUMEKIだけではない。番組を見守ってきた視聴者もまた、多くの候補生が夢に向かって旅立つ瞬間を見守ってきた。候補生たちの言葉にあらためて触れると、それぞれが夢を掴むために行ってきた努力の原動力は「ステージに立ちたい」という強い想いでもあるように感じる。YUMEKIも「ダンスが好きだ」という気持ちを原動力に、海外で努力を重ねてきた。しかし、番組視聴者の中には、その“好きなもの”が見つからないという人も少なくないはず。候補生が夢を叶える場面を目撃した視聴者自身は、どのようにして“好きなもの”を見つけ、夢に向かって歩き出せばいいのだろうか。

 YUMEKIは「“好きを仕事にする”ということは、誰でもできるわけでもないですし、当たり前のことでもないと思うので、僕が今好きなものを仕事にできているということには感謝しないといけないですね」と前置きした上で、「誰でも絶対一度は夢を見たことがあると思います。夢を見ることができたのなら、僕はその夢は絶対に叶えられると思います。僕自身、それを信じてきて生きてきましたし、そうやって今も生きています。具体的な職業のことだけじゃなくて、どんなに小さいものでもいいから、自分が幸せになれること、心地よいもの、楽しい気持ちになれること――そういうものを探してみたら、そこから夢というものは出来上がっていくと思います。せっかく見つけた“好き”っていう気持ちを大切にしてほしいですし、それを自分で言葉に出すこと。言霊じゃないけど、僕はずっとそうしてきましたし、オーディション番組が候補生だけじゃなくて、視聴者の夢も叶えるきっかけになればいいですね」と笑顔を見せる。

 YUMEKIが『日プ女子』期間中に候補生に放った言葉の数々は、彼自身が多くの夢を自らの行動で掴んできたからこそなのだと実感する。『日プ女子』で実際に夢を掴むことができたのは一握りのメンバーとなったが、この番組を経て成長しなかった候補生はひとりもいないだろう。YUMEKIも話していたように、歌やダンスといった具体的なスキルだけでなく、人間としてどんどん成長する様子が輝いて見えるからこそ、『日プ女子』は多くの人の心を掴んで離さないオーディション番組になったのかもしれない。そして、その輝きを受けるのは候補生だけではない。画面越しに彼/彼女らの言葉を受けて歩き出す視聴者もまた、夢に向かって歩き出すきっかけになっているはずだ。

『ONE DANCE 世界で夢を叶える生き方』
『ONE DANCE 世界で夢を叶える生き方』

■書籍情報
『ONE DANCE 世界で夢を叶える生き方』
価格:1,980円(税込)
著者:YUMEKI
発売日:2025年5月29日(木)
出版:新潮社
HP:https://www.shinchosha.co.jp/book/356321
amazon:https://x.gd/itzse

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