IVE、BABYMONSTERらTikTok投稿急増中の「スーパースター」 “職業・アイドル” 三宅健、セルフプロデュースの手腕

三宅といえば、自身が所属していたV6の解散後も“職業・アイドル”を掲げてソロアーティストとしての活動を続けている。2024年リリースの「iDOLING」では、アイドルであることの決意やプライドを堂々と歌っていた一方、今回の「スーパースター」は、ビートもリリックも、もちろんボーカルの運びまで全てをトレンド感のあるHIPHOPに落とし込んだ、これまでの三宅から考えるとある種“攻め”のようにも感じ取れる楽曲だ。「iDOLING」では、アイドルとして30年近くのキャリアを持つ三宅の、ずっとブレない「アイドル像」を参照した主観的な歌詞が目を引いたが、「スーパースター」はあくまでもファン視点。それもそのはず、本楽曲の歌詞は、2024年リリースのアルバム『THE iDOL』のキャンペーンで三宅自身のファンから募集した“推し活あるある”を参考に書かれたのだという。繊細で言葉にするのが難しくて、時々めんどくさくて……そんなオタク心まで丁寧に汲み取って歌詞に落とし込んでくれるアイドルは、果たして何年に一度現れるのだろうかと考えてしまう。アイドル・三宅健の巧みなセルフプロデュース力に、私たちはこうしてまた心を奪われていく。

























