&TEAM、今年度の初週売上記録を更新 「Go in Blind (月狼)」で魅せた“厚み”のあるエンターテインメント
CD Chart Focus
参考:https://www.oricon.co.jp/rank/js/w/2025-05-05/
2025年5月5日付(4月29日発表)のオリコン週間シングルランキングで1位を獲得したのは、&TEAMの『Go in Blind (月狼)』。初週売上は41.5万枚で、男性アーティストとしては今年度最高記録を更新しました(※1)。&TEAMは、HYBEの日本支社であるHYBE JAPANによるレーベル・YX LABELSから生まれたグローバルグループです。デビューはEP『First Howling : ME』をリリースした2022年で、2025年にはアジアツアー『2025 &TEAM CONCERT TOUR 'AWAKEN THE BLOODLINE'』を9都市で開催予定です。
タイトル曲である「Go in Blind (月狼)」は、ギターのリフのミニマルなループで構成されており、その構造はヒップホップ。J-POPというフィールドで考えれば、トラックの音数が少ないと感じるほどで、特にAメロは、ビートとギターによるトラックにボーカルが乗っているというかなり思い切った構成です。一方で、サビになると重層的なコーラスワークも含むサウンドの高揚感が、メンバーのボーカルを生々しく浮き上がらせます。
MVでは、狼たちが登場するダイナミックなCGと、メンバーのダンスパフォーマンスに目を奪われます。ダンスという点では、「Official Performance MV」や「Dance Practice」にも見入りました。特に「Dance Practice」ではラフなファッションのメンバーが踊っているのですが、ダンスのソリッドさには非日常性を感じるほどです。
NHK MUSICのYouTubeチャンネルには『Venue101』(NHK総合)出演時の「Go in Blind (月狼)」の動画があり、そこでの「目を隠しても一糸乱れぬ“シンクロダンス”に注目」という紹介文はまさに的確。そして、単に揃っているだけではなく、そのダンスのワイルドな側面にメンバーそれぞれの個性が宿っていることも感じさせます。
ヒップホップをベースとして、ボーカルとダンスによって厚みのあるエンターテインメントを作り上げる、というトレンドの尖鋭部分を見せてくれるのが&TEAMの「Go in Blind (月狼)」でしょう。
なお、NHK MUSICのYouTubeチャンネルには『うたコン』(NHK総合)出演時にチューリップの「心の旅」をカバーしている動画もあるのですが、その澄み切ったハーモニーには衝撃を受けました。チューリップが「心の旅」を発売したのは1973年。半世紀以上の歳月を飛び越え、瑞々しいハーモニーを&TEAMは聴かせるのです。
※1:https://www.oricon.co.jp/news/2382168/full/


























