BIGYUKI、次章への布石を刻む 『Live in Tokyo 2025』は縦横無尽なアンサンブルとともに駆け抜けた一夜に

『BIGYUKI Live in Tokyo 2025』レポート

 「あっちい〜!」と、思わず叫ぶBIGYUKI。「昨日の『築地 JAM』にも来ていた方います?(フロアを見渡し)お、結構いますね。だからもう、今夜は『非公式アフターパーティー』みたいな感じでやろうかと。そして昨日来られなかった方も、今日はありがとうございます!」とあらためて感謝の言葉を述べると、フロアからは大きな拍手と歓声が上がった。

『BIGYUKI Live in Tokyo 2025』(撮影=Takeshi Yao)

 メランコリックなギターソロに導かれ、ドラムのマーチングプレイがグイグイと高揚感を高めていくのはまだリリースされていない新曲「Yamastay」。気づけばヘヴィなリズムへと切り替わり、宙を切り裂くようなギターソロが舞うプログレッシヴなナンバーを披露していく。さらにレイドバックしたビートの上を、女声コーラスがたゆたう「One more shot」からダンサブルなジャムセッションへ。容赦ないアドリブの応酬に息をつく暇もなく、ここでスペシャルゲストに馬場智章(Sax)が登場。昨日の『築地 JAM』ではくるりのライブにも参加していた彼が駆けつけ、文字通り“アフターパーティー”と化した会場で「Putty Boy Strut」を披露。鼓膜をビリビリと震わせるような、強烈なブロウを馬場が畳み掛けて本編を終了した。

『BIGYUKI Live in Tokyo 2025』(撮影=Takeshi Yao)
馬場智章

 鳴り止まぬアンコールに応え、再び3ピースで登場し初期の作品「Greek Fire」から「Red Pill」,「Blue Pill」へと続き、「これが正真正銘のラストです!」とBIGYUKIが叫んで「LTWRK」を演奏し、この日のライブを締め括った。なお、BIGYUKIは現在ニューアルバムの制作中であり、おそらくこの日の後半に披露された新曲群も収録されることだろう。ライブでのあの熱気が、どのような音像として封じ込められるのか。今から楽しみでならない。

『BIGYUKI Live in Tokyo 2025』(撮影=Takeshi Yao)

■『BIGYUKI Live in Tokyo 2025』
2025年4月20日(日)OPRCT

<セットリスト>
Show Intro
Watermelon Juice
Simple Like You
NuNu
Jam 1
Soft Places
Yamastay
One more shot
Jam 2
Putty Boy Strut
・encore
Greek Fire
Red Pill, Blue Pill
LTWRK

■リリース情報
BIGYUKI feat. 新しい学校リーダーズ
「Free Yourself」
2025年4月11日(金)配信

発売元・レーベル:REACHING RECORDS
配信リンク:https://lnk.to/BIGYUKI_ATARASHII_GAKKO_FY

■関連リンク
BIGYUKI
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