SixTONES、Mrs. GREEN APPLE、乃木坂46ら登場 MVの祭典『MTV VMAJ』ライブパートを徹底レポート

 

 後半の会場に着火するような気迫でステージに上がったのは、「Group of the Year」を受賞したSixTONES。「こっから」では森本慎太郎が「Group of the Year、ありがとうございます!」と叫ぶと、立て続けに「GONG」でもアリーナを揺らす勢いで暴れるようなパフォーマンスを魅せ、SixTONESならではの怒涛のセットリストで会場中を巻き込む。3曲目にはジェシーがW主演する映画『お嬢と番犬くん』の主題歌にも起用されている新曲「バリア」でSixTONESの“聴かせる”一面も見せ、音楽的守備範囲の広さをあらためて周知させた。受賞コメントでは、ジェシーが「今後も僕たちチームBon Jovi、頑張っていきたいと思います!」とボケを炸裂させてせいやに「SixTONESです」と突っ込まれ、パフォーマンスとのギャップに会場から笑いが漏れる。最後に田中樹は「1年前の僕たちは1年後にこんなに大きな賞をいただけると思っていなかったので、また1年後の何かに繋がるように頑張っていきたいと思います」とコメントした。

 「Burning」で「Best Rock Video」を受賞した羊文学は、ライブで「Burning」の燃え上がるような力強いサウンドを奏でると、続けて〈沢山の仮面は何を守るためにあるのか〉と問いかける「声」を熱唱。塩塚モエカ(Vo/Gt)は受賞について、「とても嬉しいです。大好きな映画監督の石原海監督と一緒に作ったMVで、撮影も結構体を張って、火の中で寝てみたりとかしたので思い入れがあります」とコメント。4月10日のカリフォルニア州サンディエゴ公演を皮切りに開催予定のUSツアーについては、「今回の『Best Rock Video』もそうですが、USツアーも私たちは初めてで、今年は初めての体験が多いので、楽しみたいと思います」と心境を窺わせた。

aespa(撮影=岸田哲平)

 「Artist of the Year」を受賞する傍ら、「Whiplash」が「Best Group Video -International-」、「Supernova」が「Best Dance Video」、「Armageddon」が「Best K-POP Video」を受賞し、合計4冠に輝いたaespa。GISELLEは「私たちの音楽がこんなにたくさんの人たちに届いたと考えるととても嬉しいですし、いつも私たちを応援してくれているMY-J(aespaファンの呼称)に感謝の気持ちを伝えたいです」、KARINAは「日本の皆さんに大きな愛をいただいて本当に本当に感謝します」と喜んだ。ライブでは「Whiplash」を披露。“スーパージゼルタイム”をはじめ、世界を股にかける大スターの生パフォーマンスに、観客は終始圧倒されている様子だった。

 この1年を象徴するヒットソング「ライラック」で「Best Group Video -Japan-」「Best Art Direction Video」「Best Cinematography」の3冠を獲得したMrs. GREEN APPLE。大森元貴(Vo/Gt)は、「MVも真心込めて作ってますので、評価いただけて嬉しいです」「今後も素晴らしいと思ってもらえるようなものを引き続き作っていきたいと思います」とコメント。さらに、今回彼らが3冠を受賞したことが紹介されると、会場中からこの日一番の歓声が送られる。その空気感を受け、急遽コメントを振られて一言「最高です!!」と笑顔を見せた若井滉斗(Gt)の言葉は、彼らを応援するJAM'S(Mrs. GREEN APPLEファンの呼称)や、日々を彼らの音楽とともにしているリスナーの心にまっすぐ届いていたように思う。

 さらに、Mrs. GREEN APPLEは各部門の受賞作品から一般投票を行い最も票を獲得した作品に贈られる「Video of the Year(最優秀ビデオ賞)」にも輝いたことで、前回の「ケセラセラ」に続く2連覇を果たして4冠となり、史上初の2年連続4冠の記録を自己更新した。1日のフィナーレを飾るのもやはり彼らしかいない。会場中がグリーンのライトに埋め尽くされる中、その場にいる人を一つにする音楽の力を感じさせ、この栄誉ある音楽の祭典の幕を閉じた。

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