『姫リボ』『こどちゃ』『チャチャ』『ママレード・ボーイ』……創刊70周年『りぼん』アニメ主題歌に注目
『こどものおもちゃ』(テレビ東京系)
1996年にアニメ化された小花美穂による『こどものおもちゃ』。1996年にアニメ化された。人気子役タレントの倉田紗南とクラスメイトで問題児の羽山秋人を軸に、学級崩壊や少年犯罪、家庭崩壊などの社会問題を、子供の視点から描いた作品だ。アニメ前期OPをTOKIOの「19時のニュース」、後期OPを篠原ともえの「ウルトラリラックス」が担った。1997年にリリースとなったこの篠原の「ウルトラリラックス」は、電気グルーヴの石野卓球によるプロデュース楽曲で、女子中高生を中心にスマッシュヒット。篠原の人気を不動のものとし、“シノラーブーム”を巻き起こした。
『満月をさがして』(テレビ東京系)
2002年にアニメ化された種村有菜による『満月をさがして』。歌手を目指す少女・神山満月は喉の病気が原因で思いっきり歌うことが出来ない体だったが、そんな彼女の前にタクト・キラとめろこ・ユイという2人の死神が現れ、彼女の余命を伝える。死期を知った満月はタクトの能力で16歳の女の子に変身。“フルムーン”として芸能活動をすることとなる。18歳で漫画家デビューを果たした種村の『神風怪盗ジャンヌ』(テレビ朝日系)に続くアニメ化としても話題を呼んだ。そのアニメ前期OPは人気モデル・YOPPY率いるガールズバンド・THE★SCANTYの「I♥U」。JUDY AND MARYなどを手掛けたことでも知られる佐久間正英プロデュース、そしてYOPPYの作詞で紡ぐパンキッシュでキュートなパワフルチューンだ。
『ハニーレモンソーダ』(フジテレビ系)
2025年、待望のアニメ化となった村田真優による人気コミック『ハニーレモンソーダ』。八美津高校に通う石森羽花は、中学時代に“石”と呼ばれていた内向的な女の子。中学3年生の冬に出会ったレモン色の金髪の少年・三浦界のひと言で、自分を変えるべく八美津高校への進学を決めた羽花の恋と成長の物語。オープニングは眩いほどの光を宿す爽やかなサウンドに柔らかな歌声が響く「Magic Hour」、エンディングは軽快なクラップのリズムで始まるポップチューンの「Wonderful World」、その両方を9人組グローバルグループの&TEAMが歌う。『りぼん』ファン、アニメファンのみならずダンス&ボーカルグループファンからも注目される作品となることは間違いない。
時代に残る名曲を刻む名作を生み続けてから70年。年を重ねながらも、そのフレーズを耳にするだけで“あの頃”の記憶を読者へと呼び戻す音楽と、そして心を躍らせた物語、生き生きと画面の中で煌めいていた主人公たち。ここに紹介した作品、楽曲以外にも数多くのアニメ化されたコミックたちが『りぼん』の歴史に燦然と輝いている。今、改めて自身が『りぼん』に夢中になっていたあの時代の音楽に触れて、少女だった自分と再会するのもまたいい機会かもしれない。



























