『タイプロ』、これまでの名場面を振り返る 候補生が愛されることでさらなる盛り上がりへ
4次審査にはSTARTO ENTERTAINMENT俳優部から寺西拓人、今江大地、原嘉孝の3人が合流。かつてジュニアとしてグループでのデビューを目指していた、経験も豊富な実力者たちだ。特に原は、チームメンバーに「せっかくの機会だから意見を出し合って厳しく熱くやっていこう。遠慮しても意味ないから」と声を掛け、チームもギアアップ。現在は俳優として活躍する彼の「自分が勝手に蓋をしちゃってた本来の夢にもう一回だけ素直になる」という言葉も印象的だった。
この審査では、いよいよtimeleszの楽曲が課題曲になるということで、比較対象がtimelesz本人であるという厳しさに加え、3次審査とは違った自分の魅力を見せなければならない難しさがあるようだ。また、自分の武器を出すことと曲を表現すること、自分を主張することとグループのことを考えることのバランスに悩んでいる候補生も多かった。本番では「Purple Rain」のイントロの猪俣周杜の目を惹くアクションや、チームの雰囲気がそのまま乗ってテンション感の揃った「人生遊戯」のパフォーマンスなど、視聴者の心に残っただろう。
また全体的に見て、3次審査では練習中は前髪を下ろしていた加賀谷桜汰が本番ではオールバックで審査に挑んだり、4次審査では西山智樹が本番前に髪を赤く染めてきたりと、分かりやすく気概が伝わってくるのも記憶に残る。また、4次審査の合宿中にはtimeleszが候補生たちにカレーを振る舞っており、彼らのお茶目な食レポからは素の表情が垣間見えた。
追加メンバー募集公開オーディション、しかもジュニアを経験していないメンバーが加入するかもしれないということで、配信開始直後は様々な意見が寄せられていた。しかし、徐々に候補生たちのキャラクターや努力を知ることで、その事実が受け入れられてきているような印象を受ける。今回のオーディションは視聴者投票制ではないため、視聴者の声が合否に直接影響を与えるわけではないが、視聴者が候補生のファンになることでさらに番組が盛り上がり、プロジェクトが面白くなってきたように感じる。来年の配信からはさらに絞られた精鋭たちがまた鎬を削るのだろう。

























