滝沢秀明が描いた”スタート”の意味とヒーロー像 TOBE設立2年目で確立した各アーティストのブランド

滝沢秀明によるTOBE、設立2年目の展開

 TikTokで配信された『TOBE HIGH SCHOOL』やTOBEのオフィシャルYouTubeチャンネルで定期的に行われている『とべばん』といったTOBE全体のコンテンツも継続しつつ、2024年はアーティストごとの動きも活発になっていった。たとえば、IMP.は初のラジオレギュラー番組『IMP.のIMPickup』(TOKYO FM)をはじめ、全国7地区の番組にメンバーそれぞれが単独でレギュラー出演し、現在は『Oha!4 NEWS LIVE』(日本テレビ系)の年末特別企画『IMPress.』に挑戦中。お茶の間にも7人のキャラクターが知れわたるような活動を積極的に行ってきた。北山はドラマ『君が獣になる前に』(テレビ東京系)で主演を務めたほか、親友である今市隆二(三代目 J SOUL BROTHERS)と互いの楽曲に参加し合うなど、マルチに活動してきた印象だ。振り返ってみると、各アーティストが自身のやりたいことを見つめ、それに挑みながら各自のブランドを見出していった一年だったと思う。

Hiromitsu Kitayama - "THE BEAST feat. RYUJI IMAICHI" from RYUJI IMAICHI LIVE TOUR 2024 "R"ED

 また、海外進出を視野とした動きも2024年は多く見られた。『to HEROes』の最終日公演は約230の国と地域で生配信され、IMP.は『Chengdu Strawberry Music Festival 2024』(中国)、『MIXEDPOP BANGKOK 2024』(タイ)、Number_iは『Coachella Valley Music and Arts Festival 2024』(アメリカ)といった海外の音楽イベントにも出演。Number_iはイベント出演後に「GOAT」がアメリカの「iTunes 総合チャート」で10位にランクインしたほか、『No.Ⅰ』がリリース時にSpotifyのグローバルチャート「TOP ALBUMS DEBUT GLOBAL」で4位にランクインするなど、チャートで結果を残したことも特筆すべき点だろう。

 最後にもうひとつ、2024年は新グループの誕生や、新たな仲間が加わったことも重要なトピックである。『to HEROes』では5人のTRAINEEから成るwink firstがお披露目となり、11月には大東立樹ら7人組グループ・CLASS SEVENが結成。12月3日にはISSEIの所属が発表された。TOBEが今後、若手アーティストの育成に力を入れていくことも示されていたように思う。

 基盤を作った2023年から、それぞれが理想とするエンターテインメントの実現に向けて動き出した2024年。それでは、2025年は何が待っているのだろうか。すでに、三宅は出演作『サンセット・サンライズ』の公開が1月17日に迫っており、IMP.のメンバーもそれぞれ出演ドラマや映画の公開が控えている。各アーティストが引き続き音源リリースやライブも行っていくだろうし、CLASS SEVEN、ISSEI、wink firstの今後の活動も気になるところだ。海外での活動に意欲を見せているNumber_iやIMP.が、夢に近づく動きがあることも願っている。

 2025年、TOBEはますます大きく羽ばたいていくだろう。たとえ逆風が吹こうとも、理想を追いかけて飛び立っていた彼らは力強い。これからも、各アーティストがそれぞれのスタイルで活躍していく姿を見るのが楽しみだ。輝く“HEROes”の飛躍に来年も期待している。

※1:https://www.nikkansports.com/entertainment/news/202312220001403.html

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