滝沢秀明が信じる音楽の力、平野紫耀の独唱に潜む想い……TOBE全員が「Be on Your side」で届けるメッセージ

TOBE全員歌唱曲「Be on Your side」レビュー

 TOBEが新たなプロジェクト『to HEROes Project -Act for HOPE-』を発足した。

 『to HEROes Project -Act for HOPE-』は、令和6年能登半島地震の発生を受け、“エンターテイメントと共に、明日への一歩を踏み出すための支援プロジェクト”として立ち上げられた。発足に際し、滝沢秀明は「直接的な被災地への支援はもちろんですが、加えて、いま私たちにできることは何かを改めて考え、エンターテイメントの力を信じ、音楽を届けるということを通じて、支援させて頂くことに決めました」とコメントしている。

 本プロジェクトのテーマソングは、TOBEの所属アーティストである三宅健、北山宏光、Number_i、IMP.、大東立樹の13人が“to HEROes”名義で歌唱する「Be on Your side」だ。楽曲は3月18日より各ストリーミングサービスにて配信され、5月1日にはCDでのリリースが決まっている。楽曲によって得られた利益は、被災地の子どもたちのために役立てる予定だという。

 この「Be on Your side」は、3月14日から17日までの4日間、東京ドームで開催されたTOBE所属アーティストによるコンサート『to HEROes 〜TOBE 1st Super Live〜』で初披露された。コンサートの中盤、13人が丁寧にまっすぐな歌声を響かせていた姿が印象に残っている。

to HEROes - Be on Your side (Official Music Video)

 「Be on Your side」の作詞は、平野紫耀、神宮寺勇太、岸優太の3人がNumber_i名義で手がけた。“あなたの味方である”、“そばにいる”という意味の「Be on Your side」。タイトルのとおり、楽曲を通して感じられるのは、隣にそっと寄り添い、見守ってくれるような優しさだ。

 曲は〈たとえば夢の中で生きられるとしたら/その幸せはずっと続いていくのかな...〉という切ない歌詞で始まる。予期せぬ震災はもちろん、それ以外にも絶望を感じる瞬間が、誰しも生きている中で訪れるだろう。幸せばかりが続くわけではない現実と、私たちは戦っていかなければならない。

 しかし、私たちは決してひとりではない。曲の後半、〈いま同じ瞬間(とき)を生きてることが/それこそがまるで奇跡なんだ〉〈この世界から悲しみの涙消えるまで〉という歌詞が、神宮寺と岸による力強い歌唱とハーモニーで届けられる。同じ瞬間を生きている者同士、私たちは助け合うことができるはず。Number_iは、“悲しいことがあった時は一緒に乗り越えていこう”という想いを込め、きっとこの言葉を綴ったのだろう。

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