EXILE TAKAHIRO、初のクリスマスソング「Winter Song」に込めた冬の美学 自身にとっての“EXILE魂”も

EXILE TAKAHIRO、冬の美学

LDH全世代総出の『LDH LIVE-EXPO 2024』は「相当大きかった」

――CLで配信されている『CHRISTMAS LIVE 2023』の密着動画を観ていて面白かったことがあります。ライブ本編のMCで歌ってほしい曲アンケートでどんなリクエストがあったか話していて、「さそり座の女」(美川憲一)や、吉幾三さんの「雪國」(吉幾三)のリクエストがきていたことです(笑)。

TAKAHIRO:ワハハ。

――「雪國」は、2021年に出演した『ごぶごぶ』(MBS)でも歌手になるきっかけの曲だと明かしていて、こたつの上で初めて歌った曲ということですが、どんな状況だったのか詳しく教えてください。

TAKAHIRO:祖父がよく歌ったり聴いたりしていた曲です。たぶん僕が2、3歳の頃です。歌詞の意味もわからない状態で。喋りだしたかそれぐらいの子が、その歌い出しをこたつのテーブルをステージにして歌っていたみたいです。本家である僕の実家では正月になると親戚がたくさん集まり、飲み会のお座敷で長テーブルに一同ぶわっと並ぶんです。その雰囲気も好きで、近所の酒屋さんから当時のディスクカラオケマシーンをよく借りていたようです。

――実質的な初歌唱ですね。

TAKAHIRO:初歌唱初ライブじゃないですか(笑)。

――その意味でのこたつの上ということだったんですね。CL繋がりでもうひとつ聞いておきたいのが、スーパーアドバイザー・たかちまさん動画です。面白くてたまりません。

TAKAHIRO:元々ふざけて始めた企画ですが、最近は真剣にやらせていただいてます(笑)。

――ライブグッズを担当しているたかちまさんから毎回ライブ自体の感想はあるんですか?

TAKAHIRO:お節介なたかちまさんがいて、彼の言葉をあまり耳にしない僕がいる関係図です。たかちまさんが勝手に関わっているといった方が正確かもしれません。TAKAHIRO本人はほとんど知らないですよ(笑)。

――TAKAHIROさんのことを「彼」や「EXILE TAKAHIRO氏」と呼んでいたり。

TAKAHIRO:絶妙な距離感がありますよね。ただ最近はマンパワーとしての宣伝力がすさまじい。インフルエンサーになりつつあります。ふざけてられないですね。

――スーパーアドバイザーどころじゃない。

TAKAHIRO:そうなんですよ。ふざけるなら真剣にふざけろと、最近後輩にも伝えています。自分のためになるからと。たかちまを通して僕も勉強になりました。CLではGENERATIONSの数原龍友と冬バラードを歌ったり、本業の歌もしっかり見せているつもりなんですが、後輩からの反響はたかちま動画の方が多いです(笑)。

――後輩の方々との話題だと、先日開催された『LDH LIVE-EXPO 2024』では、ØMIさんと川村壱馬さんと三兄弟共演した「運命のヒト」で会場を湧かせました。最終審査で歌った原点でもある楽曲を後輩世代と声を重ねてどんな気持ちでしたか?

TAKAHIRO:LDH全体で後輩世代が増えている中、今回の『EXPO』ほど同じ景色を見て、同じ時間を共有しながらみんなで集まって物作りする機会は何年もやってなかったと思います。色んな人の意見とセンスで、ひとつの物作りができたことは、LDHとして相当大きかったと思います。喋ったことがない後輩ともコミュニケーションをとるきっかけにもなり、蓋を開けてみたら、人間臭い魅力がある後輩たちばかりだと思いました。

 ØMIと壱馬と三人で歌ったのも実は、この三人のコラボが聴きたいというファンの皆さんの声が統計としてダントツで多かったからです。「運命のヒト」にしたのはみんなの意見でした。『EXPO』全体を通してただのカラオケ大会にならないよう、三人で歌う意味を考えながらひとつのエンターテインメントとして成り立たせるため、それぞれが思う「運命のヒト」をそれぞれのアプローチでしっかり聴かせた方がいいんじゃないかと思いました。コーラスデータなどの機械音、シーケンスから出る音は全てなし。ジャストバンドで呼吸を大事にして歌うことがその意味に繋がると思いました。一部ハモりもありますが、無駄なところは削り、息が聴こえるような世界観にしたかったので、そういう目論見は達成できたかなと思います。その分みんなで共有していた緊張感が伝わればいいかなと。緊張感というのは、聴く側も音を奏でる歌い手側にも大事なことです。その瞬間でしか味わえないものですし、何よりエモーショナルなことだと思うので、三人で顔を見合わせてアプローチできたと思います。

「僕にとってのEXILE魂は愛です」

――2006年9月22日、目まぐるしいスケジュール感の加入日の映像を「EXILEタイムマシーン」で見ることができます。あれから18年経って、後輩たちと声を重ねたことことでファンの中でもオーバラップすると思うんですが、『EXPO』のMC締めくくりでは「この『LDH LIVE-EXPO』の新たな可能性を感じました」とコメントしています。LDHの重鎮としてのTAKAHIROさんの存在感、佇まいを感じながら「新たな可能性」というところで、今年でEXILEに加入して18年、2026年で20周年、今どんなことを考えながら20周年に向かっていますか?

TAKAHIRO:今は男性グループの戦国時代と言われています。EXILEも僕が加入して2026年で20周年、1章から数えると25年。グループとして過ごしてきて、EXILEのあり方や位置付けとして、僕はHIROさんがいた時から常にEXILE魂、EXILEとしてそこにいるプライドを感じています。そこが揺るがなければ、きっとEXILEというのは求められるものであり、皆さんのEXILEであり、皆さんの思い出として生き続けると思っています。姿形、ビジュアル、メンバー、人数だけではなく、演目であり、ありがたいことにみんなで歌い繋いでいくもの。僕にとってEXILEは人生に等しい。自分の苗字のようなもので、生き方に近くなってきています。これからも僕はEXILEで生き続けるつもりです。ソロとして活動している間もEXILEから一歩も出ているつもりはありません。EXILE TAKAHIROがただ一人で戦っているだけです。

――放浪者を意味するEXILEの戦士として。

TAKAHIRO:そうですね、僕一人でもEXILE。ATSUSHIさんと歌ってもEXILE。SHOKICHI、NESMITHとも同じ。そういった気持ちで歌いながら、20周年にどういったEXILEが楽しめるのか。それを機にそれが新たなEXILEになっていくということではなく、あくまで20周年のEXILEはどういう楽しみ方ができるのかなと期待していただけたらいいなと思います。さらに21周年目のEXILEはどうなっていくんだと楽しみが続いていきながら、これまでの名曲とともに僕もアプローチしていけたらなと思います。

――TAKAHIROさんにとってのEXILE魂を言葉にするなら?

TAKAHIRO:僕は愛です。元々がファンから始まっていますから、自分がいるいないに関係なく、変わらず1章のEXILEが好きですし、2章の思い出もずっと宝物として持っています。僕ら自画自賛グループではないですけど、呑みながら褒め合うことをずっとやってきたので、それが血となり肉となり、DNA的になっています。最終的に、EXILEって字面がかっこいいよねと(笑)。EXILEへの愛は誰にも負けないと思います。ファン目線でどんなEXILEが見たいか、EXILEにどういう曲を求めるかなと毎回考えています。カラオケに行くと未だにEXILEの曲を歌います。なので、僕にとってのEXILE魂は愛です。

■リリース情報

EXILE TAKAHIRO「Winter Song」
EXILE TAKAHIRO「Winter Song」

EXILE TAKAHIRO「Winter Song」
12月5日(木)配信リリース

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