生田絵梨花、齋藤飛鳥の飛躍と挑戦 白石麻衣、高山一実、西野七瀬……元乃木坂46メンバーの輝き続ける現在地
乃木坂46卒業生がさらなる飛躍を遂げている。生田絵梨花が10月20日放送の『情熱大陸』(MBS/TBS系)に、続いて齋藤飛鳥が11月2日放送の『アナザースカイ』(日本テレビ系)へ出演していることは、その象徴と言えるだろう。生田は“俳優・歌手”、齋藤は“俳優・モデル”として、グループ卒業後もなお大きく羽ばたき続けていることを印象づけた。
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乃木坂46卒業から、もうすぐ3年が経とうとしている生田。2024年には歌手としてのソロデビューを果たし、全国ツアー『Erika Ikuta Tour 2024 「capriccioso」』を開催。俳優としては地上波連続ドラマ初主演を務めた『素晴らしき哉、先生!』(ABCテレビ・テレビ朝日系)のほか、12月からは来年6月まで断続的に出演が続くミュージカル『レ・ミゼラブル』の上演が控えている。
先述したツアーのファイナル・パシフィコ横浜 国立大ホールでの公演を取材した際、筆者が生田に感じたのは変わらぬ貪欲な挑戦心と活動サイクルの早さだった。映画『ウィッシュ』の日本版声優として主人公・アーシャの声を担当したことを筆頭に、すべての経験を糧としたパフォーマンスがツアーのステージでは展開されるが、ツアーが終わった後も、自身も作詞に参加した『みんなのうた』(NHK総合/NHK Eテレ)2024年10・11月としての新曲「かくれんぼ」の配信、さらに濱家隆一(かまいたち)とのダンスボーカルユニット・ハマいくとしての新曲「love10」でのエレキギター演奏と、目まぐるしく更新されていく歌手としての活動遍歴に驚くばかり。『情熱大陸』で、どの活動も中途半端になりたくない生田が「先がある中での中途半端」「ポジティブな中途半端」と自身を肯定していたことは、彼女のどこまでも続く余白を感じさせるラストシーンだった。
一方の齋藤は、11月28日に配信がスタートするAmazon Originalドラマ『【推しの子】』(Prime Video)への出演が控えている状態。本作でトップアイドル・星野アイを演じることは、俳優としてのステージをワンランク上げる、名実ともに彼女にとっての代表作になっていくことだろう。『【推しの子】』の配信に伴って、すでに多くのメディア露出がアナウンスされており、『アナザースカイ』もその中の一つに数えられる。
齋藤は現在放送中のドラマ『ライオンの隠れ家』(TBS系)にも出演中。保育士として働いていた経歴を持ち、浦尾市役所の子ども支援課で働く牧村美央を演じている。齋藤に関して特筆したいのは、グループ卒業後もダンスを踊り続けていること。2023年に公開された星野源「生命体」のMVに続き、現在放送中のドラマ『ライオンの隠れ家』(TBS系)主題歌であるVaundyの新曲「風神」でも、監督を務めるVaundyの演技指導のもとで複数のキャラクターを演じながら、ダンスシーンもインサートされている。齋藤の卒業シングル表題曲「ここにはないもの」の振り付けを担当したLICOは、「彼女は、アイドル的な見せ方ではなく、ダンスそのものの見せ方が上手なんです。卒業のときに本気で『ダンス踊らないの?』って言いましたもん。私も彼女がダンスを踊っている姿が本当に好きだったから。ソロで何かやってみればって」(※1)とインタビューの中で答えているが、今もなおダンスそのもので多くの人を魅了しているのは、卒業メンバーの中でも数少ない才能だ。