布袋寅泰も注目!? 現役JKバンド 丸竹夷、初インタビューで語るルーツ&結成秘話 “女の勘”を信じて世界へ

現役JKバンド丸竹夷のルーツ&結成秘話

“JKにしか書けない歌詞”にこだわった名刺がわりの1曲

丸竹夷「はむはむGX」MV

ーーそして丸竹夷はシングル『はむはむGX』でデビューします。注目されている中でのデビュー曲となりますが、どういう曲を作りたいと思って作り始めたのでしょうか?

姫花:丸竹夷の名刺がわりになる曲を作りたいなと思いました。“THE丸竹夷”みたいな曲を。それと、同世代に勇気を与えるような、応援歌みたいな曲にしたいと思いました。

ーー作曲は姫花さん。その構想をもとに、どのように曲を作っていったのでしょうか?

姫花:私はロックが好きですけど、でも技術がないんです。だから私の知っているコードを鳴らして、鼻歌で「ふんふんふん♪」って歌いながら、ちょっとエモさも入れつつ、私の歌いやすい感じの曲を作りました。

ーーそうか、使えるコードが限られているんですね。

姫花:そうなんです。そういうのが全然わからなくて。

ーーでもそれがまたリアルで、今しかできない曲になりますよね。

姫花:はい。

ーー作詞は莉音さん。どのようなところからインスピレーションを受けて歌詞を作っていったのでしょうか?

莉音:やっぱり名刺がわりの1曲なので、丸竹夷の個性を出しつつ、JKにしか書けない歌詞を書きたくて。〈ご飯は戦争で〉は姫花の口癖だし、〈狭い浴槽のぼせる長風呂〉も合宿のときは3人でお風呂に入るので、そのときのこと。そういう丸竹夷の日常を入れたかった。それと同時に、同世代に向けた応援歌というのは丸竹夷でやりたいことなので、“私たちと一緒に行くぞ”という感じも出しました。「世界どころか宇宙まで行くぞ」っていう感じ。

ーー始まりの歌詞〈ご飯は戦争で〉はものすごくインパクトがありますが、姫花さんの口癖だったんですね。

姫花:はい。莉音はごはんを食べるのがめっちゃ遅くて、私はめっちゃ早いんです。合宿のとき、みんなでつつくおかずが出ると、莉音が「もうないやん!」って言うんですよ。そのたびに私が「ご飯は戦争や!」って言っているっていう(笑)。

莉音:ほんまに、おかずがなくなるのが早いんですよ。

姫花:3人ともご飯を食べるのが大好きなんで。

丸竹夷
姫花(Gt/Vo)

ーーお風呂も3人で一緒に入るということですが、お風呂では語り合ったりも?

莉音:結構語り合いますし、泣くこともあります。「嫌なところ言い合おうや」って言って喧嘩になったこともあるし。すごく深い時間です。

ーー寝食をともにすることで絆を深めながら出来上がった「はむはむGX」ですが、それぞれ自身のパートで特に気に入っているところや聴いてほしいポイントを教えてください。

紅留美:私は〈引き出し開けたら★★えもん〉のところ。リズム感がめっちゃ好きです。あとは〈いつしかうちら〉から始まるところのドラムも結構いい感じ。ベースとマッチしていて気持ちいいので、そこも聴いてほしいです。

莉音:ベースはすっごく難しくて。夜中まで泣きそうになりながら練習しました。だからこそ好きなフレーズがたくさんあるんですが、やっぱり私も〈引き出し開けたら★★えもん〉は特に気に入っています。ベースって聴きにくいかもしれないんですけど、後ろでピロピロピロってやっているところもあるので、ぜひ聴いてもらいたいです。

姫花:私は間奏のギター。サビ終わりの間奏で、宇宙空間みたいな音になるんですよ。そこは、UFOが飛んでいるみたいな雰囲気を想像しながら聴いてもらえるといいんじゃないかなと思います。そこから続く〈いつしかうちら〉のところは歌詞がすごく好きで。その歌詞は私が考えたんですが、いつか大きなステージに立って、この歌詞を3人で歌うのを夢見て書きました。

ーー姫花さんが好きな歌詞を教えてくれたので、莉音さんと紅留美さんも好きな歌詞を教えてください。

莉音:やっぱりAメロの丸竹夷のことを書いた歌詞はすごく気に入っています。自分たちのことを歌っているので、演奏をしていても感情が入るし。あと、最後、姫花の歌だけになる〈信じた人生だから〉も好き。ドームとかで歌ったときに「やっぱり信じた人生やったんや」って思えるようにと書いた歌詞なので、いつかそう思えることを目指して頑張っています。

紅留美:私は最後のサビの〈夢を貫け〉。今私たちは夢を貫いているところですが、夢を貫くことってこんなにも楽しいことなんやって思っていて。「これからも夢を貫いていきたいな」と思って心にめっちゃ刺さります。

丸竹夷
莉音(Ba)

ーー今もお話に挙がりましたが、〈いつしかうちら/大人になっても/あの日見たあの景色/忘れることはない〉という歌詞はすごく印象的です。皆さんがこの先バンドを続けていく中で、忘れたくない景色や忘れられない景色は何ですか?

姫花:日常が全部それすぎるんですけど……でも初めて丸竹夷としてライブをしたときのことは忘れられないです。“デビューライブ”という形でライブをしたんですよ。お客さんは身内ばっかりでしたけど、ライブハウスがパンパンにうまって、みんなうちわとかいろいろ持ってきてくれて。「私たち、愛されてるな」って思いました。今でも鮮明に覚えているし、好きな景色です。

莉音:うちもそれ言おうと思ってた。めちゃくちゃ緊張したけど、幕が開いた瞬間にみんなの顔が見えて、感情がぶわーって出てくるあの感じ、あの日の景色は一生忘れられないですね。

紅留美:私も初めてのライブは本当に……。

莉音:3人とも一緒かい(笑)!

紅留美:でも私はふたつあります。ひとつは2人と一緒で初ライブ。私はドラムを披露するのもその日が初めてだったので「足を引っ張ったらどうしよう」ってめちゃくちゃ不安で緊張したけど、2人がいることがすごく心強くて。本当に素敵なライブだったなという記憶があります。もうひとつは天橋立でのライブ。父親を説得したあとにやったライブで、父親に観に来てもらったんです。そしたらライブが終わったあと、「生まれてきてくれてありがとう。生まれてきてくれなかったら、俺もこんな経験できへんかったわ」って言われて。感動してめっちゃ泣きました。

姫花:ほかにも本当にいろいろな景色や出来事がありました。このバンドを組んでから初めてのことが本当にたくさんあって。海をバックに演奏するとか、東京に向かう途中で3人で見た富士山とか。大人になっても、ずっとそういう景色は忘れずにいたいなと思います。それに、私たちが今バンドをできているのは当たり前じゃない。家族や友達が支えてくれている。そういうことも忘れずにいたいと思っています。

丸竹夷
紅留美(Dr)

「ドームを作ることは私たちの目標です」(姫花)

ーーこの曲に、「はむはむGX」というタイトルを付けたのはどういった思いからなのでしょうか? タイトルだけ聞いても全然意味がわからなくて(笑)。

姫花:ですよね(笑)。3人で練習していたときとかに、“はむはむ”する出来事がいっぱいあったんですよ。だから「『はむはむGX』やろ!」って。最初は「はむはむ」っていうタイトルだったんですけど、そこから「ハムハム」になって「はむはむDX(デラックス)」になって、完成した曲が宇宙をめがけていたので「はむはむGX」になりました。

ーー丸竹夷というバンド名の由来も気になります。

莉音:いろいろな本を読んだり、映画を観たりして言葉を探していたんですが、あまりピンとくるものがなくて一回寝たんです。で、起きたらパッと“丸竹夷”が出てきました(笑)。

ーーちなみにボツになったバンド名もあったりしますか?

姫花:あったよな、「ピーチガール」とか(笑)。

ーータイトルしかり、バンド名や歌詞も含めて言葉のチョイスがユニークですが、言葉選びで意識していることはありますか?

莉音:JKのノリを活かしています。3人でいると日常的に面白い言葉がいっぱい降ってくるんで、ノリで使っているところはあると思います。

姫花:JKのその感じって今しかできひんことやと思うんですよ。だって「はむはむGX」って意味わからへんし(笑)。尾崎豊さんの「15の夜」みたいな感じで、今の感性をちゃんと活かすというのは大事やなと思っています。

丸竹夷

ーー今回はデビューシングルということで『はむはむGX』がリリースされましたが、今後作ってみたい曲や演奏してみたい曲は何かありますか?

姫花:今回は結構王道なポップソングだったので、今後は頭振る系の激しいロック調の曲もやりたい。あとは莉音節全開の感じの曲もいいよね。

莉音:確かに。不満を歌うようなトゲトゲした曲も作ってみたいですね。JKって不満いっぱいあるし(笑)。

ーー先ほど「この歌詞をドームで歌いたい」という言葉もありましたが、丸竹夷の今後の目標や夢を教えてください。

姫花:やっぱりドームですかね。ドームを作ることは私たちの目標です。

ーードームを作ること!?

姫花:はい。目標が「ドームに立つ」って普通じゃないですか。だから私たちはそれを超えて、ドームを建てることを夢にしているんですよ。

ーー丸竹夷ドームを。

姫花:そうです。京都にピンクのドームを。

莉音:ピンクでハート型のドームをね。そのためにしっかり計画も練ってます。

姫花:武道館とかも経て、イーロン・マスクと仲良くなってお金もらって、ドームを建設するっていうのが目標です。

ーー丸竹夷ドーム、楽しみにしています。そこに辿り着くためにも楽曲リリースやライブを重ねていくと思いますが、丸竹夷の楽曲やライブではどういうものを表現したいと考えていますか?

姫花:私たちは「革命を起こす」がテーマなんです。皆さんに夢を与えたい。私たちの輝く姿を観てもらって、憧れてもらって「丸竹夷に憧れて」という理由でバンドが生まれて……みたいなものを目指しています。カリスマになって、革命を起こします!

ーーでは最後に、読者の方に丸竹夷のアピールをお願いします。

姫花:はい。We are……。

全員:genius!

姫花:初めてやったのに揃った(笑)!

ーー初めてやったんですか?

姫花:はい(笑)! 私たち「genius」って言葉が好きなんですよ。「We are genius」って書いてあるTシャツを着たりしているんです。でも揃えて言ったのは初めて。やっぱり私たちは天才です(笑)!

丸竹夷

■リリース情報

丸竹夷

丸竹夷『はむはむGX』配信中
配信リンク:https://linkco.re/bzgx5SEz

“100円CD”も発売
発売日:2024年9月25日(水)
取扱店舗:タワーレコード京都店、タワーレコード渋谷店、ヴィレッジヴァンガード渋谷本店、ヴィレッジヴァンガード新京極 ※予約受付中
購入特典:メンバー直筆サイン入りポストカード(店舗別)※数量限定

■公演情報
初ワンマンライブツアー『丸竹夷 LIVE TOUR 2024 ~Go to the GALAXY~』
・2024年12月22日(日) 京都・KYOTO MUSE
・2024年12月23日(月) 東京・渋谷チェルシーホテル
※公演/チケットの詳細は後日お知らせいたします。

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