WHITE SCORPION、初のワンマンライブで見せたものとは何だったのか? メンバー全員が滲ませた覚醒と自信

WHITE SCORPION、初ワンマンレポ

 WHITE SCORPIONが初のワンマンライブ『WHITE SCORPION 1st ONEMAN LIVE 〜初撃。〜』を9月8日に東京・時事通信ホールにて開催した。

 WHITE SCORPIONは、昨年12月7日に1stデジタルシングル曲「眼差しSniper」でデビューした、秋元康総合プロデュースによるアイドルグループ。5カ月連続のデジタルシングルのリリース、それに伴うコンスタントなインストアイベントやアイドルイベント/フェスへの出演、そして1stミニアルバムであり初のフィジカル作品『Caution』の9月11日発売を前にしたタイミングでの初ワンマンという位置付けになる。

 サブタイトルにある『初撃。』を考案したのはメンバーのNATSU。初めてのワンマンライブで“衝撃”を与えたいという思いから付けられた造語(=オリジナリティ)だという。今回は、第1部の前に行われた公開ゲネプロおよび囲み取材をもとにレポートする。ゲネプロは会場に用意された300席が満席。本番の第1部と第2部はなるべく多くのファンに観てもらいたい、けれど関係者にも観てほしいという配慮での形だろう。

 筆者がWHITE SCORPIONのライブを初めて目撃したのは、昨年12月に行われた握手会イベントでのこと。終わりに開かれた囲み取材にて、来年の目標を聞かれたNAVIが「ワンマンライブです!」と力強く宣言していたことを思い出す。そこからおよそ10カ月を経て、メンバー11人は見違えるほどに成長していた。

HANNA
NAVI
ACO

 ゲネプロは本編のセットリストをショートにした約50分、全9曲での構成。わかりやすく言えば、『Caution』の収録曲全曲+AKB48「Everyday、カチューシャ」(カラオケバトルパート)ということになる。1曲目を飾った「眼差しSniper」からセンターであるHANNAの顔つきは以前見た時の印象から見違えるほどにたくましくなっており、グループを背負う覚悟、風格が感じられた(さらに言えば、「OVERTURE」前にステージ裏から聞こえてきた円陣の掛け声から気合いは違った)。

MOMO
NAVI

 驚いたのが後半7曲目に披露された「雑踏の孤独」。HANNAは自身で成長を感じる部分として「パフォーマンスする時に心から楽しめていて、それがメンバーからも伝わる」と、ALLYは「かっこよく、揃ったパフォーマンス」が今のWHITE SCORPIONの魅力のひとつだと囲み取材で話していたが、まさにそれらすべてがパフォーマンスとして体現されているのが、「雑踏の孤独」であると感じた。メンバーが大サビに見せる自然と滲み出るような笑顔は、パフォーマンス、ひいてはライブの楽しさを見出しているかのようだ。対照的に「Satisfaction graffiti」間奏でのメンバーのソロダンスは、一人ひとりの個性にフィーチャーしたパートだと言える。

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