清 竜人25の再結成は「今年しかないと思った」 夫人たちの決め手から新たなビジョンまでを語る
アイドルカルチャーにとどまらない“幅広さ”を意識したクリエイション
――周囲の人へのリサーチはいつ頃からしていたんですか?
清:実際にオファーし始めたのは去年の秋から冬ですけど、企画自体を考え始めたのは、去年の早いタイミングか、もしかすると一昨年ぐらいだったかもしれません。ライブのことを考えると、1年以上前からじゃないといい箱を押さえられないですし。
――竜人さんはこのために再びアフロになったんですか?
清:そうですね、わかりやすいかなって。もうすでに切りたいですけどね、暑苦しくて(笑)。
――あはは。アイドルって、女性ファンを集められるかどうかも重要じゃないですか。そういうところはメンバーを集める中で意識しましたか?
清:男性/女性はそこまで意識はしてなくて、どちらかというと世代ですね。やっぱり若い世代にも届くようなクリエイションにしたいなっていう気持ちはあって、前の25を聴いてくれた人たちにも届けたいし、最年少のゆなみたいな20代前半より若い人にも届けたいですね。今のアイドルカルチャーに触れてる子だけでなく、今のミュージックシーンの最前線を追っている子たちにも届くようなクリエイションにしたいなという気持ちはありました。
――7月11日のお披露目ライブ『KIYOSHI RYUJIN25 〜REUNION PARTY〜』は、嬉唄さんが脱退して、ゆなさんが加入するという波乱の展開でしたね。
清:そうですね。波乱にする予定はなかったんですけど(笑)、嬉唄が抜けるのは正直想定してないことでした。すでに動き始めてることが多すぎて、そこから新しいメンバーで撮影やレコーディングをする猶予もなかったんですよ。とはいえ、嬉唄の体調が理由だったし、そこは仕方ないから、たくさんミーティングを繰り返して、みんなで協力し合って7月11日までの道のりを決めていったんです。その先のツアーの告知もあるし、メンバー脱退と加入を7月11日に世の中にアナウンスしないと、どうにもこうにもいかない状況だったので……それをエンターテインメントとして昇華した形でできるかどうかが、あの日の勝負でもあって。だから苦肉の策みたいな面も正直否めないんですけど、あの状況下ではうまくまとめられたほうかなとは思いますね(笑)。
――面白かったです。あのシーンは撮影可能だったから、あの時の動画を何度も見返しました。
清:よかったです、そう言っていただけると。
――パフォーマンスの面ではいかがでしたか?
清:正直そこまで頭から(本調子では)行けてなくて(笑)。映像で最初の1曲を見返していても、みんな緊張してる感じがありました。けど、何かが始まるエモーションは間違いなくあるパフォーマンスだったのでよかったです。
――8月7日リリースのニューシングル表題曲「青春しちゃっていいじゃん」も清 竜人25らしいソウルナンバーですね。
清:新生25のクリエイションの方向性は、めちゃくちゃ考えに考えたんです。同じコンセプトのグループではあるんですけど、今は時代も違うし、トレンドも違うじゃないですか。新しいグループとして再デビューをして、今の時代の人たちに受け入れられるものにしたいなと思ったんです。だから、スタッフィングは抜本的に刷新して進めていて、前回とはまた違うイメージの人たちともコラボレーションしていこうかなと思ってます。無理くり差別化を図るみたいなことではなくて、あくまでもニュートラルに、2024年に出す意義があるものを意識しています。
――その2024年に意識したポイントとは?
清:テクニカルな部分で言うと細かくいろいろあるんですけど、アブストラクトに言うと、25で新曲をリリースするとしたら、その楽曲のバランス感って、軽妙洒脱な感じじゃないとダメだなと思ったんですよ。こういうコンセプトなので、カロリーが高くなりがちなんですけど、どんどん世の中的に曲の尺も短くなったり、イントロがなくなったりしているし。そういうスワイプの時代であることと、今回の25との落としどころを考えましたね。
――竜人さんが、嬉唄さんとゆなさんのいる“きゅるりんってしてみて”に提供した「ツインテールは20歳まで♡」(2023年)は話題になりましたよね。
清:ただ、それをそっくりそのまま持ってこようとは思ってなくて、25というフィルターを通して、SNSカルチャーや今のシーンともうまくコラボレーションして浸透できるバランス感にしたいなと思っています。
――「青春しちゃっていいじゃん」のアレンジはTENDREさんで驚きました。
清:前回の25って、あえてアイドル然としたパフォーマンスや楽曲にしてたところはあるんです。ステージ上に男がいるタブーに一石を投じつつも、ちゃんとエンターテインメントを成立させるみたいなところが、当時の一丁目一番地でもあったから、アイドルシーンで活動するために、うまくそこに寄り添うような感覚で、スタッフフィングも含めて考えてた部分もあったんです。だけど、今回はアイドルカルチャーだけではなくて、例えばJ-POPカルチャーとの縁をより広げて、いろんなシーンとクロスオーバーしていけるような、広い視野を持ってクリエイションをしていくほうがいいかなと思っているし、僕自身のディスコグラフィーを考えた時にもそういうクリエイションがこのタイミングであるのは面白いという意識ではあります。
――改めて収録された「Will you marry me ?」のアレンジがDinoJr.さんなのも、そういう意識があったからでしょうか?
清:そうですね。Dinoくんとはやり取りもしましたけど、基本的にはサウンドイメージをすり合わせて綿密に伝えて、アレンジャーを信頼して用意してもらうやり方です。
――8月15日にはソロツアー『Kiyoshi Ryujin 15th Anniversary Band Tour 2024』の東京追加公演もありますが、どんなライブになりそうでしょうか?
清:このツアーで、すごく久しぶりにバンド編成のライブをしたんですよ。東京では5年半ぶりで、大阪にいたっては11年ぶりだったんですけど、やってみるとめっちゃくちゃ楽しくて、「なんでやっていなかったのかな?」と思ったんです(笑)。バンドでの表現はもうちょっと増やさないといけないと感じるし、今やっておくべきだなと。清 竜人名義じゃなくてもいいし、新しいことをやろうかなってちょっと考えています。
■リリース情報
『青春しちゃっていいじゃん / Will you marry me ?』
8月7日(水)発売
購入:https://erj.lnk.to/SfqQvi
【初回生産限定盤】(CD+12Pスペシャルブックレット)¥1,800(税込)
[CD]
01.青春しちゃっていいじゃん
02.Will you marry me ?
03.青春しちゃっていいじゃん(Instrumental)
04..Will you marry me ?(Instrumental)
<封入特典>
トレーディングカード5種のうちランダム1枚封入
【通常盤】¥1,200(税込)
[CD]
01.青春しちゃっていいじゃん
02.Will you marry me ?
03.青春しちゃっていいじゃん(Instrumental)
04..Will you marry me ?(Instrumental)
■ライブ概要
『清 竜人ハーレム♡フェスタ2024』
2024年9月7日(土)
会場:KT Zepp Yokohama
出演:清 竜人25 / RIRYDAY
Open16:00 / Start17:00
席種:1Fスタンディング / 2F 指定席
<チケット>
1Fスタンディング 前売¥6,500
2F指定 前売¥7,000
ドリンク代別
チケットはeプラス URL:https://eplus.jp/kiyoshiryujin/
■ツアー概要
『KIYOSHI RYUJIN25〜REUNION TOUR〜』
【東京公演】※チケット完売
・公演日:2024年10月6日(日)
・会場:Zepp Shinjuku
・時間:Open16:00 / Start17:00
・席種:スタンディング
【大阪公演】
・公演日:2024年10月26日(土)
・会場 : BIGCAT
・時間:Open16:00 / Start17:00
・席種:スタンディング
【愛知公演】
・公演日:2024年10月27日(日)
・会場:THE BOTTOM LINE
・時間:Open16:00 / Start17:00
・席種:スタンディング
<チケット情報>
¥8,500(+ドリンク代)
チケット一般発売(先着):https://eplus.jp/kiyoshiryujin/
・主催:ソニー・ミュージックレーベルズ
・制作:シブヤテレビジョン