JIMIN、Official髭男dism、優里、KARA、NEE、Lucky Kilimanjaro……注目新譜6作をレビュー
KARA「I Do I Do」
ついに本格再始動。9年ぶりの来日コンサートを控えたKARAから届く、新たなシングル。K-POPガールズグループといえば、彼女たち以降も次々と怪物級のグループが登場、猛スピードで音像と記録を塗り替えていったわけだが、その先駆けであるKARAの楽曲は懐かしいスウィートな路線である。ラップパートも一部あるが、基本は彼女たちの透明感ある美しさ、愛らしさを引き立てる王道のポップス。刺激的な覇道を突き進むグループが珍しくない今となっては、この安心感が逆に嬉しい。外はうだる猛暑だが、この曲を流している間は爽やかな日差しや涼しい海風さえ感じられそうだ。これも優れたポップミュージックの効力。(石井)
NEE「ポップスター」
今年5月にくぅ(Vo/Gt)が逝去。筆者が4月末に取材した際は今後の活動に対する前向きな思いを語っていたこともあり、個人的にも大きな喪失感を覚えていたところに、NEEの新曲「ポップスター」が届けられた。結果的にくぅが参加した最後のツアーになった『NEE 7th TOUR「Zone End Pressing Peanuts」』(2024年2月〜3月)でいち早く演奏されたこの曲は、ファンクとロックンロールを自由に行き来するようなアッパーチューン。NEEらしい奇想天外な構成を含めて、「少なくともこの曲を聴いている間だけは楽しい」と思わせてくれるエキゾチックなナンバーに仕上がっている。何者でもない“君”、〈こんなに人生がクソつまんねぇ〉と感じている人たちに向けられた歌詞にもグッとくる。ポップスター・くぅのメッセージ、しっかりと受け止めたい。(森)
Lucky Kilimanjaro「かけおち」
結成10周年ツアー『Lucky Kilimanjaro presents. 自由“10”に踊ろう TOUR』のファイナル公演で超満員のオーディエンスを踊らせまくったLucky Kilimanjaro。“踊る”にフォーカスを絞った新作デジタルEP『Dancers Friendly』に収録された「かけおち」は、トライバルに飛び跳ねるビートを軸にしたダンスチューン。人力のグルーヴとエレクトロ的なアプローチを融合させたトラックは、このバンドの真骨頂だ。美味しいもの食べたい、楽しいことやりたい、つまらないところを抜け出したい、君といたい、とにかく踊りたいーーと人間の本能に訴えかけるリリック、軽やかさと凛とした意思を共存させた熊木幸丸(Vo)のボーカルもめちゃくちゃ気持ちいい。10月30日にはメロウ&ソウルフルな側面を押し出したEP『Soul Friendly』もリリースされるということで、こちらも楽しみ。(森)
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