爆風スランプ、『バナナムーンGOLD』登場 「旅人よ ~The Longest Journey」生演奏に設楽統「何かに向かっている人には刺さる」

爆風スランプ、バナナマンにエール

 毎週金曜深夜1時~3時まで放送中の『金曜JUNK バナナマンのバナナムーンGOLD』(TBSラジオ)に、爆風スランプのサンプラザ中野くん(Vo)とパッパラー河合(Gt)がサプライズゲストとして登場。バナナマンの設楽統と日村勇紀とトークを繰り広げただけではなく、ふたりが「大好きな曲」と公言する「旅人よ 〜The Longest Journey」の生演奏も披露した。

 爆風スランプは、1984年にデビューし、1999年より活動を休止していたが、デビュー40周年を迎えるにあたり再集結。今年10月よりライブツアー『爆風スランプ〜IKIGAI〜デビュー40周年日中友好LIVE”あなたのIKIGAIナンデスカ?”』の開催と、26年ぶりとなる新曲をリリースすることを、3月に発表したばかりだ。

 再集結のニュースについて、設楽と日村は『バナナマンのバナナムーンGOLD』の3月の放送でも触れており「ライブもやるし、新曲も出すみたいだよね」(日村)、「俺たちは『旅人よ』って曲が好きでよくかけたりしてるもんね」(設楽)と、楽しみにしている様子を見せていた。(※1)

 そんなバナナマン……正確に言うと設楽にサプライズが起きたのは、4月19日の『バナナマンのバナナムーンGOLD』の放送のとき。この日は4月23日に51歳の誕生日を迎える設楽の、ちょっぴり早いお祝いとして、同じ4月23日に48歳の誕生日を迎える森山直太朗が電話でゲスト出演。森山が設楽の誕生日を祝うのは、この番組で15年も続いている恒例行事で、「ハッピー・バースデー・トゥー・ユー」だけではなく、バナナマンのふたりの誘導で!?「さくら」の生歌まで披露するという大サービスぶりで設楽を喜ばせた。

 そこで終わりかと思いきや、日村が「ある人が誕生日おめでとうと言いたいと言っている」と設楽に伝える。設楽も、ついたてがあったり、片づけられたり、いつもとは違うスタジオの様子に「誰か来るの?」と不思議がっていると、「ハッピーバースデー、設楽さーん!」というアコギ生歌と共に登場したのは、サンプラザ中野くんとパッパラー河合! 設楽は「わ、ウソでしょ!? すげえ!」と、素で大感激していた。「Runner」などの応援歌のイメージが強い爆風スランプだけれど、もともとは破天荒なパフォーマンスやユニークな歌詞から注目を集めていったバンド。こういったサプライズもお手の物だったのだろうと思う。

 さっそく設楽が「『旅人よ 〜The Longest Journey』が好きで、『バナナサンド』(TBSテレビ)の『ハモリ我慢ゲーム』で歌わせてもらった」と言えば、パッパラー河合も「YouTubeで(バナナマン扮するフォークデュオ)赤えんぴつの『誕生花』を聴いて中野と笑っていた」と返し、早々に相思相愛ぶりを見せる。そして設楽は「こないだ、玉ねぎの下で2Days歌ったんです」と、爆風スランプの大ヒット曲「大きな玉ねぎの下で」にかけて、今年の2月9・10日に赤えんぴつが日本武道館2Days公演を行ったことも報告した。

 ここで設楽が「旅人よ 〜The Longest Journey」について「自分たちの応援歌のよう。有吉(弘行)より聴いている」とアピール。もともと「旅人よ 〜The Longest Journey」は、有吉が組んでいたお笑いコンビ・猿岩石が出演していたバラエティ番組『進め!電波少年』(日本テレビ系)の企画「猿岩石ユーラシア大陸横断ヒッチハイク」の応援歌として制作されたものだったのだが、日村も「旅人よ 〜The Longest Journey」を「公式にバナナマンの応援歌に!」と推す。すると、サンプラザ中野くんとパッパラー河合は「バナナマンのふたりに、応援歌としてお届けします!」というメッセージと共に、ライブさながらに2番まで「旅人よ 〜The Longest Journey」の生歌&アコギ生演奏を披露したのだ。パッパラー河合は立って演奏、サンプラザ中野くんも変わらぬまっすぐな歌声を響かせ、バナナマンのふたりだけではなく、ラジオのリスナーにも感動を巻き起こした。

 演奏が終わると、設楽も日村も「かっこいい!」「すげえな!」と拍手喝采。設楽は「2番の歌詞が好き」と、〈36.5度のカラダで 乗り越えなければならないんだな〉〈36.5度のカラダで しっかりしなけりゃならないんだな〉という「小さき人間のリアル」を表現した名フレーズを挙げ「旅をしていなくても、何かに向かっている人には刺さる。(リリース当時)生まれていなかった子にも刺さる」と、リスナーから届いたメールを読みながら熱弁した。

 最後にはライブツアー『爆風スランプ〜IKIGAI〜デビュー40周年日中友好LIVE”あなたのIKIGAIナンデスカ?”』の告知。爆風スランプのふたりは「ヒット曲もバンバン歌う」「(11月17日の東京)LINE CUBE SHIBUYAでは(「旅人よ 〜The Longest Journey」を)『バナナマンと有吉くんの応援歌』って言う」と宣言。最後に両者は連絡先の交換をし、和やかなエンディングを迎えた。

 今、第一線で活躍しているバナナマンを若手時代から支えていた楽曲「旅人よ 〜The Longest Journey」。今回のサプライズ登場では、その色あせない魅力と、それを今もエネルギッシュに表現し得る爆風スランプのバリバリの現役感が伝わってきた。バナナマンのみならず、爆風スランプの楽曲に支えられてきて、今、仕事や子育てや様々なことで奮闘している大人たちは、日本全国にたくさんいるはずだ。バンドの再集結ツアーは、そんな大人たちの再集結の場所ともなるだろう。あの頃のようにセットを破壊するようなことはしないかもしれないけれど(!?)日常の鬱屈をぶっ飛ばしてくれる爽快なライブになるはずだ。そして、設楽が放送で言っていたように、活動休止前には生まれていなかった若者たちにとっては、爆風スランプの今の時代には貴重なほどまっすぐで力強い応援歌や、常識をひっくり返すパフォーマンスは、とても新鮮に映ると思う。ぜひ、豪直球を受け止めにツアーに足を運んでほしい。

※1:https://news.radiko.jp/article/station/TBS/104286/

■番組情報
『JUNK バナナマンのバナナムーンGOLD』
番組サイト https://www.tbsradio.jp/junk/

■ライブ情報
爆風スランプ〜IKIGAI〜デビュー40周年日中友好LIVE
”あなたのIKIGAIナンデスカ?”
【前夜祭!(愛知公演)】
2024年10月31日(木)愛知県 名古屋E.L.L. 開場18:00/開演19:00
2024年11月1日(金)愛知県 名古屋E.L.L. 開場18:00/開演19:00
【兵庫公演】
2024年11月4日(月・休)兵庫県 兵庫県立芸術文化センター 開場16:00/開演17:00
【東京公演】
2024年11月17日(日)東京都 LINE CUBE SHIBUYA 開場16:00/開演17:00
チケット料金
<前夜祭!(愛知公演)>
スタンディング:6,600円(税込)
<兵庫・東京公演>
指定席:11,000円(税込)

URL:https://w.pia.jp/t/bakufuslump-ikigai/

■関連リンク
<アーティストホームページ>
https://www.sonymusic.co.jp/artist/BakufuSlump/
<SNS>
サンプラザ中野くん X:https://twitter.com/spnk
パッパラー河合 X:https://twitter.com/papalakawai
バーベQ和佐田 X:https://twitter.com/bbqwasada
ファンキー末吉 X:https://twitter.com/satoru93604
爆風スランプINFO X:https://twitter.com/spnkstyle

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「アーティスト分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる