WHITE SCORPIONがシンパシーを生むのはなぜなのか? 「Satisfaction graffiti」で手にした真の“らしさ”

WHITE SCORPION手にしたらしさ

新曲「Satisfaction graffiti」で歌う大人や世間への抗い

WHITE SCORPION(撮影=梁瀬玉実)
ACO/ACE/HANNA/NICO/COCO

――4月7日リリースの5thデジタルシングル「Satisfaction graffiti」、最初に聴いた時の印象はいかがでしたか?

AOI:イントロはデジタル色が強くて近未来みたいな感じがするんですけど、サビはちょっとレトロさを感じさせるメロディで。その対比がいい塩梅で、聴いていてすごく惹き込まれました。

NATSU:私は今19歳なんですけど、ちょうど子供と大人のあいだで、「私はただ歳だけ重ねているだけなんじゃないか」と葛藤することもあって。そんな自分に、この曲の歌詞がめちゃめちゃ刺さりました。なので、きっと私と同じように悩んでいる方も、この曲を聴いたら何か感じるものがあるんじゃないかなと思います。

ALLY:私はイントロで刺さる曲が好きで、イントロフェチなんです(笑)。だから、デジタルっぽい感じのするイントロは、すごく刺さりました。サウンド的にはおしゃれでクールなんですけど、歌詞は少し反抗的で熱い内容。その対比もかっこいいなと思いました。

CHOCO:私たちはリアルな活動だけじゃなくてメタバースを駆使したバーチャルでの活動も予定しているので、このデジタルサウンドがアクセントになっている曲調は今後バーチャルの活動が始まった時にすごくマッチするんじゃないかな。私たちのコンセプトにぴったりな曲だと聴いた瞬間に思いました。そういう意味では、リアルでパフォーマンスした時の表現とはまた違う一面を見せられるかもしれない、進化の一曲になる気がしています。

――ALLYさんがおっしゃるように、歌詞はかなり反抗的な内容ですよね。

ALLY:今まででいちばん攻めてますよね。

AOI:WHITE SCORPIONは恋愛要素を含んだ曲が続いていたんですけど、ここで路線が変わったのもすごく新鮮です。

――このシチュエーションを自分に投影するのは難しいとは思いますが、皆さんはこの曲とどのように向き合っていますか?

ALLY:レコーディングではディレクターさんが「今回は力強さが大事だから声をどんどん張ってシンプルに歌ってほしい」とおっしゃっていたので、歌い上げることがいつもより多かった気がします。そこはみんな意識したところなんじゃないかな。

CHOCO:そうだね。加えて、歌詞の世界観としても、大人たちや世間に抗いたいという気持ちが大切になると思うので、自分も強気になって歌うことを心がけています。

AOI:〈ギャング〉とか〈銃弾〉とか強い言葉が多いし、そういう歌詞を弱々しく歌ってしまうと伝わらないしね。

NATSU:早くイベントでパフォーマンスしたいよね。

ALLY:うん。気持ちをしっかり乗せてパフォーマンスできそうな気がします。

WHITE SCORPION(撮影=梁瀬玉実)
NATSU/CHOCO/ALLY/AOI/MOMO/NAVI

――振り付けに関してはいかがですか?

NATSU:現時点(取材は3月中旬に実施)ではMV用の振り付けのみなんですけど、前に歩いていくような振りがきっと多いよね?

AOI:行進するような感じ。あと、銃を表すような動きも入っていて。

ALLY:かなりかっこいい振り付けになっています。

CHOCO:マネキンや人形みたいに従順な自分と、その内面では熱く激っている自分との対比を表した振り付けがMVでは用意されているので、そこにも注目してほしいです。

――MVは、過去の作品とは雰囲気が異なる作風ですよね。

AOI:はい。今回はファッションショーのランウェイをイメージしていて。

CHOCO:モデルウォークをしながらも力強さを表現しなくちゃいけないから、そこがすごく難しくて。普段ダンスをする時は、移動の歩き方や足の出し方、腰の動かし方を意識したことがあまりなかったので、今回は気を遣うことがいっぱいあって大変でした。でも、撮影自体はめっちゃ楽しかったです!

ALLY:エキストラの皆さんが150人ぐらいいらっしゃって。皆さん仮面をつけていて表情がわからなかったので、ずっと緊張していたんですよ。

NATSU:なので、終わったあとに「よかったよ」って優しく言ってもらえたことで、涙腺にグッときました。

ALLY:あと、お芝居も入っていて。

CHOCO:そうそう。仮面をつけたエキストラの方々に壁際まで追い詰められるシーンがあって、そこで監督さんに「叫んで!」って言われて。

NATSU:HANNAもいっぱい走ったりしていたので、そこにも注目してほしいです。

CHOCO:照明もすごくきれいだったよね。上からだけじゃなくて、ランウェイの横にもたくさんライトが置いてあって、それが回転したり点滅したりするから迫力もあって。あと、柄の入った照明?

AOI:あったね!

CHOCO:場面ごとに合った照明を使っていたんですよ。

AOI:あと映像自体もモノクロ調だから、今まで以上にクールさとかしなやかさが際立って見えるんじゃないかと思います。

WHITE SCORPION 『Satisfaction graffiti』

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