THE SUPER FRUITと世が世なら!!!、成長した姿でまた揃う日まで 情熱の火花散らしたラスト2マン振り返る

『お別れラスト2MAN SHOW〜僕らの24冬 スパ世が成長物語一旦さよなら〜』写真

 後攻のTHE SUPER FRUIT(阿部隼大、小田惟真、鈴木志音、田倉暉久、星野晴海、堀内結流、松本勇輝)は、香り立つような華やかなSEと、赤で統一された新衣装を纏い、フラッグをはためかせながらステージに登場。1曲目に備えてマイクを握る小田(メンバーカラーのアップル担当)・松本(ピーチ担当)・田倉(オレンジ担当)の個性豊かな呼びかけも、まるでテーマパークのショーを見ているようだ。そして、スパフルにとって初のオリジナル曲「Seven Fruits」でライブスタート。洗練されたフォーメーションダンスと、フルファミとの息の合ったコール&レスポンスが、身長も雰囲気もバラバラな7人なのに、間違いなくこの7人で1つであることを実感させた。続いて、鈴木(グレープ担当)が「もっと!いいね!」と陽気に手拍子を煽ったのは、小田・田倉・鈴木がボーカルを務める「パノラマ」。しっかり者の最年少・小田が「僕達の後に続いて、一緒に声出してください!」とリードし、コーレスを楽しんだ後は、くしゃっとした笑顔がキュートな堀内(メロン担当)の決め台詞「大好きだよ!」から「君はリアコ製造機」へ。スパフルの王道サウンドと言えるシンセピアノの軽やかな音色が、声変わりを経て、リリース時よりも幅広い音域を出せるようになったという小田の歌声を際立たせる。田倉のクールな決め台詞「幸せにしてやるよ」も、昨年末に20歳を迎え、少し大人になった彼ならではの説得力が光っていた。

『お別れラスト2MAN SHOW〜僕らの24冬 スパ世が成長物語一旦さよなら〜』写真
阿部隼大
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堀内結流
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星野晴海
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小田惟真
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田倉暉久
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松本勇輝
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鈴木志音

 最初のMCでは、最年長の阿部(ココナッツ担当)から順に自己紹介。全力で爆笑を狙いにいく世が世に対して、何気なく言った一言で笑いが起こってしまうのがスパフルの面白いところで、この日も「しゅんしゅんしゅしゅしゅん!」「\阿部隼大!/」という大音量のコーレスで会場の天井に“無事に”ヒビが入ったり、ギャル口調の松本がボソッと言った「それなー」(先輩であるCUBERSの末吉9太郎の台詞)が笑いを誘ったりと絶好調だ。逆に新衣装を紹介するコーナーでは、「ちょっと待ったー!」と威勢よく現れた鈴木が「全身真っ赤で小田惟真って感じだね! そうだよね?」「\そうだよねー!/」とコーレスを煽る場面もあり、ファッションやバラエティに力を入れていきたい! という彼の意気込みが伝わってきた。

 前半は、インディーズ時代のアルバム『THE SUPER FRUIT』から3曲を届けたが、MCの後は最新アルバム『青い果実』の新曲が続く。ムーディーなサウンドと阿部の甘い歌声が誘ったのは、〈ふたり最後のさよなら〉というフレーズが“スパ世が”を連想させる「叫べない僕らの」。一夜の魔法のような歌声にとろける「愛の仕組み」では、小田のオーセンティックなラップに惹きつけられ、レトロなメロディが心地よく沁み入る「Juicy Smile」では、星野(レモン担当)が告げた「ハル、ゆまてん(世が世なら!!!の橋爪優真)のこと、好き!」にレモン色の歓声が上がった。松本が「僕達と一緒に、にゃおにゃおしよ!」と呼びかけた「I My Me Meow」もアルバムからの1曲で、「ピース、猫、肉球!」というキャッチーなダンスが会場を1つに。毛づくろいするような動きや、メンバー同士で撫で合う様子など、可愛らしいメンバーの姿を存分に満喫できる仕上がりとなっていた。

 長めのMCでは「つば男新春マラソン2024」の話題で盛り上がりつつ、星野が「フルファミとififの絆を試す時です!」と言い放つと、星野が掲げるフラッグに合わせて観客全員でウェーブを作ることに。そのままコーレスを練習し、日替わり曲交換企画として世が世なら!!!の「メダチタガリアン」を披露した。本日二度目の「メダチタガリアン」だったが、〈ワ・レ・ワ・レ・ハ メダチタガリアン〉という堀内の歌声に、観客は世が世の時と同じくらいの声量で応戦!田倉が振付したダンスと笑顔がハジけた新曲「ポップコーンフィーバー」も、ソロダンスパートなど見どころ満載で、春にピッタリのエールソング「サクラフレフレ」と合わせて、終幕へと続く花道を鮮やかに彩った。そんなラストを飾るのは、「2組が別々の道に行っても、ここから成熟してまた会えるように。そして、僕達はアリーナに向けて新しいスタートを切れるように」という願いを込めた、アルバムリード曲「青い果実」。細かなニュアンスを揃えたハイクオリティなダンスと、7人で声を揃えたサビの甘酸っぱいバランスが、スパフルの現在地を表していた。

 そして、再び2組がステージに集まり、豪華なフィナーレへ。頑張りすぎた内藤が足を怪我してエンディングに参加できないというハプニングもありながら、“スパ世が”は「また成長して“おかえりツーマン”をやりたい」と希望を語ると、清々しい笑顔を輝かせて、それぞれの道へと歩みを進めたのだった。

■セットリスト
<世が世なら!!!>
1.メダチタガリアン
2.ウオー!サオー!
3.Mo-Mo-No-Rock
4.鼓動のFighters
5.EGUI
6.いとしき世界(バラードver.)
7.たりないぶんはキスをして
8.サマー☆★げっちゅー(THE SUPER FRUIT)
9.Happy Birthday!!!
10.俺ならやれそうじゃん?
11.下剋上、はじめました。

<THE SUPER FRUIT>
1.Seven Fruits
2.パノラマ 
3.君はリアコ製造機 
4.叫べない僕らの 
5.愛の仕組み 
6.Juicy Smile 
7.I My Me Mnow 
8.メダチタガリアン (世が世なら!!!)
9.ポップコーンフィーバー 
10.サクラフレフレ 
11. 青い果実

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