女性アイドルに歌唱力は必須の時代? ライブシーンでは“歌うま”が大きな武器に
5人組ガールズユニット・C;ONが5月にavexからメジャーデビューすることを発表した。2016年の始動以降、メンバーチェンジを経て現在はツインボーカル、アルトサックス、ユーフォニアム/バストランペット、ピアノという異色の編成で活動している彼女たち。“バンドアイドル”というような活動形式を取るグループはこれまでにも例があったが、管楽器を擁する編成は非常に珍しいと言えるだろう。
中でもボーカルの絹井愛佳はこれまでにも実力派アイドルを多数輩出してきたアクターズスクール広島の出身で、カラオケ番組に出演するほどの歌唱力の持ち主でもある。今後はそのスキル面にもますます注目が集まっていくことになりそうだ。そこで今回は、ここ数年の間で、以前にも増して重視されるようになった「アイドルの歌唱力」について考えてみたい。
2010年代「アイドル戦国時代」が叫ばれ始めると、女性アイドルの数は一気に急増。その中には高い歌唱力を売りにするメンバーもおり、髙橋麻里(Dorothy Little Happy/現在は声優として活動)、MAINA(大阪☆春夏秋冬/現在はマイナマインド名義でソロ活動)、湊あかね(predia/現在はEast Of Edenメンバーとして活動)など、挙げ始めればキリがないほどだ。シーンの発展とともにアイドルのパフォーマンスにおける幅も広がり、中にはバンドセットでの公演も目立ち始めるなど、生歌で観客を沸かせるスキルはライブのクオリティに直結する重要なファクターとなった。