超ときめき♡宣伝部が放つエモさの真髄を見た たくさんの愛に包まれた念願の横アリ公演
続くMCパートで、坂井仁香は、「ついについに、超ときめき♡宣伝部が、横アリまで来たぞー!」と万感の想いを叫んだ。また、小泉遥香は、一つの大きな夢が叶った喜びを語った上で、「過去最大の会場に来たから、みんなにも過去最大に盛り上がってほしい」と呼びかけた。その後に披露されたのは、昨年11月にリリースされた「Sora」。これまで6人が懸命に夢を追いかけ続けることができたのは、〈あなたがいてくれたから〉。今回の横浜アリーナは、メンバー6人だけではなく、これまで彼女たちを応援し続けてきた宣伝部員と一緒に辿り着くことができた夢の舞台であることを強く感じさせてくれるような感動的な名演だった。その後の、狂気にも似た切実な恋情を表現した「ユラグラブ」、コレサワ節が存分に炸裂したパワフルな失恋ソング「最上級にかわいいの!」という新作からの2連打も素晴らしかった。
ここで再びメンバーがステージを去り、ビジョンには6人が指示されるお題を受け、次々と表示される顔文字の表情に合わせて、恋を応援する胸キュンセリフを言っていくミッション映像が映し出された。そして、キラキラとゴージャスに輝くメンバーカラーの衣装をまとった6人が再登場し、坂井による「横アリ、全員踊れー!」という熱烈なアジテーションと共に「WANTED」へ。間奏における「スーパーダンスタイム」で生まれた熱気と一体感は凄まじいものだった。「トゥモロー最強説!!」では、移動式ステージがアリーナ中央から後方へ移動し、会場全体の熱がさらに高まる。また、360度を宣伝部員に囲まれた6人が手を上げて壮大なウェーブを巻き起こす圧巻の一幕も。
"かわいい"の真髄を凝縮した新旧の代表曲2連打「土っキュン♡!!少女」「かわいいメモリアル」を経て、いよいよライブはクライマックスに突入する。熱いロックサウンドに合わせて熾烈なコールが巻き起こった「エンドレス」、そして、一瞬の静寂の後、横一列に並んだメンバーに一人ずつピンスポットがあたり、「青春ハートシェイカー」へ。〈もっとかきまわせ もっともっとまわせ〉という渾身の歌声に合わせて宣伝部員がペンライトを回し、その熱い流れを受けて本編ラストを飾ったのは代表曲「すきっ!〜超ver〜」。小泉の超ロングトーンの後にミラーテープが放出され、そのままラストのサビへと向かっていく展開の高揚感が凄まじかった。そしてこの日の本編は、辻野かなみによる「これからもみんなで、たくさんの幸せな思い出をつくっていきましょう」という言葉で美しく締めくくられた。
アンコールでは、写真・動画の撮影がOKの「ロックオンフリータイム」を経て、今後の活動についての情報が解禁される。そして改めて、メンバーから一人ずつ宣伝部員への想いが語られていった。
杏ジュリアの「もっともっといい景色を必ず見せるので、信じてついてきてくれたら嬉しいです」という力強い言葉は、今回の横浜アリーナ公演は決してゴールではなく、一つの通過点に過ぎないことを感じさせてくれた。また、菅田愛貴が、これまでの山あり谷ありの日々を振り返りながら、今にも溢れ出しそうな涙を必死に堪えて胸の内の想いを語る姿がとても印象的だった。彼女が語った「(まずは)自分を愛して好きになってあげてから、私たちのことも好きになってもらえたら嬉しい」という言葉は、きっと多くの人の心に深く響いたのではないかと思う。最後は、吉川ひよりが、「皆さん、私たちのこと、大、大?」と問いかけ、会場全体から「大好きー!」という声が轟き、アンコール1曲目「100%オレンジ」へ。宣伝部員のペンライトによって横浜アリーナ全体がオレンジ色に染まった光景が美しかった。
続く「きみと青春」では、ビジョンにこれまでのグループの歴史をまとめたムービーが映し出されるという感動的な演出も。〈何回叶えたって終わらない夢を〉〈これからもともに走ってく きみと青春を〉という6人の次の未来に向けた決意の言葉によって幕締めかと思いきや、最後に「ときめきルーレットのコーナー」へ。ルーレットによってランダムに決定した「ラヴなのっ♡」「きみに夢中ガール」によって、この日の公演は鮮やかな大団円を迎えた。最後は6人が横一列に並び、オフマイクで坂井が言った「たくさんの愛を」に続いて全員で「ありがとうございました!」と感謝を叫び、彼女たちはステージを去っていった。