andymori、今なお放つ孤高の存在感と青臭さ CDデビュー15周年、解散から10年に寄せて
andymoriの登場以後、ロックフェスを中心としたバンドシーンは、より一体感を持って盛り上がる方向にシフトしていった印象がある。だからこそ、andymoriのスタンス/立ち位置はより無二性を帯びることになっていった。
やがて、綱渡りのような奇跡のバランスで成立していたandymoriは、高い人気を誇っている最中に解散という道を選ぶことになる。彼らのこの選択を嘆く声は大きかったが、あれだけ生き急いだ雰囲気を持って駆け抜けてきたバンドなのだから、将来的にそういう選択を取ることも仕方がない側面もあったのかもしれないと、当時思わずにはいられなかったことを記憶している。
その後、andymoriの元メンバーを中心にALというバンドが結成されることになるが、ALとandymoriには通ずる部分がある一方で、脆くて儚くて、でも清々しいまでの美しさがあった“あの感じ”は、andymoriだからこそ描けたものだったことも実感した。どちらがいいということではなく、andymoriの美しさと衝撃はそれだけ特別なものだったという話である。
計算やマーケティング的なアプローチでは辿り着くことがない、本能で自分の求める表現を描き切ろうとして、そういうことと全力で対峙したバンドだった。だからこそ、CDデビューから15年経った今でも、andymoriの存在は特定のリスナーにとって、今なお特別で尊い存在なのだろう。解散から今年で10年。あらためて、そんなことを思うのである。
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