GLAYは今夏ついに実現 宇多田ヒカル、aiko、矢沢永吉…キャリアアーティストの印象的なフェス初ステージ
そして、音楽フェスへの出演そのものは初めてではないものの、昨年大きな話題を呼んだのが、矢沢永吉の『FUJI ROCK FESTIVAL'23』初登場である。ロックの名を掲げる『フジロック』に、キング・オブ・ロックの矢沢がこれまで出演していなかったことは意外に思えるが、26回を数える『フジロック』の歴史で初めての登場となった。苗場に降り立った矢沢が出演するステージは、『フジロック』最大のキャパシティを誇る「GREEN STAGE」。開演前から「矢沢コール」が苗場の山々にこだまするなか、真っ白なスーツで矢沢が登場すると、耳の肥えたフジロッカーや海外からのオーディエンスも沸き立つ。一瞬にして苗場をホームグラウンドに変えると「SOMEBODY’S NIGHT」「アリよさらば」「チャイナタウン」と名曲でたたみかけ、圧倒。そして「止まらないHa-Ha」では、苗場の空に“YAZAWAタオル”が舞った。洋楽アーティストを中心に据えたラインナップの『フジロック』だけあって、矢沢の出演に一部で懐疑的な意見もあったが、そんな不安を根こそぎひっくり返す圧巻のステージを見せつけた。
このように“夏フェスマジック”とでも言えるような盛り上がりを見せてきた大物アーティストの初めての夏フェスライブを振り返ると、今夏のGLAYへの期待も高まってくる。単独公演とは一味違ったセットリストだけでなく、さまざまなバックグラウンドを持つオーディエンスとの化学反応も楽しみのひとつだろう。これまでライブ活動を大切にしてきたGLAYだけに、きっとこの夏を熱く盛り上げてくれるはずだ。