Hey! Say! JUMP、デビュー17年目の煌びやかなステージ 東京ドームで飾った2024年の幕開け

Hey! Say! JUMP東京ドーム公演レポ

 本公演ではフロート4台、トロッコ8台が用意され、会場をくまなく回った。カラフルな電飾をまとったフロートはこれぞHey! Say! JUMPという、彼らのステージを象徴するアイテムだ。八乙女が真下に上段にくまなく、薮もくるくるとポジションを変えながら全方位に手を振る。山田と知念が背中を合わせて熱唱し、最後はにっこり笑顔を浮かべたり、知念と髙木が目を合わせて互いに頷いたりする場面も。中島がフロートの上から身を乗り出すように両手を振ると、有岡と伊野尾も手を振りながら隅々にまで視線を送ったりと、会場を埋めつくすファンに愛情をたっぷりと振りまいた。その煌びやかな様子は、Hey! Say! JUMPがファンを明るい未来へと牽引する姿を想像させた。

 公演を通してメンバー全員がとにかくファンに楽しんでもらおうと心を尽くしているのが印象的で、メインステージの大きなLEDいっぱいに客席を映し出す場面もあるなど、メンバーとファンが一緒に創り上げるステージが彼ららしい。

 また、重低音を響かせ、無数の光が織りなすクラブさながらのダンスブロックも魅力的だった。照明やレーザーが会場や天井までもを照らし、スモークが立ち込めるミステリアスな雰囲気に。ド派手なやぐらムービングステージが会場を横断するなど、大胆な演出でファンを沸かせた。シングル曲「ウラオモテ」や、デジタル配信された「Ready to Jump」などを盛り込み、ドームをクラブフロアに変え、JUMPサウンドを肌で感じる“feel”な時間をもたらした。

 新旧楽曲をミックスしたセットリストで、長年のファンも初見のファンも楽しめるような配慮を感じた。8人の個性とグループの一体感の両面が味わえ、人数を活かしたフォーメーションダンスは圧巻。激しさやパワフルな一面もあれば、妖艶さ、舞う花のような優美さもあり、キャリアに裏打ちされた多面的な魅力が光っていた。そしてコンセプチュアルな世界観と映像美も外せない。セクションごとにストーリー性があり、深い森へ迷い込むようなリアルとファンタジーが入り混じるHey! Say! JUMPならではのステージで魅了した。

 本編の最後に山田は「みなさん楽しかったですか?」と語りかけると、ファンから大きな歓声が返ってきた。「僕たちもすごく楽しかったです。2024年が今日から始まりました。最高のスタートが切れたんじゃないかなと思っています」と晴れやかな表情を見せた。続けて「こうやって、新年一発目にみんなと会えて、みんなのその笑顔を見て、みんなの歓声を聞いて、僕たちはみんなに支えられながら、どんなことがあっても輝き続けることができるんだなと今日改めて再確認することができました。この調子で2024年、そしてその先以降も走り続けていきたいと思ってますので、どうかこれからも僕たちHey! Say! JUMP8人についてきてください」と挨拶をした。

 今回、12月31日の大晦日にも追加公演を開催するなど、底知れぬパワーを発揮した彼ら。巨大なセットを背に、歌い踊る8人が、光を放つように煌びやかなステージで魅了した2時間超。Hey! Say! JUMPが培ってきたキャリアを感じると共に、この先の未来への強い意思を感じる、熱くて優しいひとときを届けた。

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