Snow Man、大晦日生配信で日本歴代1位記録 パフォーマンス力で広げたグループの可能性

Snow Man、大晦日生配信で新記録

 Snow Manの2024年は新記録の樹立から幕を開けた。昨年12月31日から1月1日の年越しにかけて自身のYouTubeチャンネルで生配信した「【大晦日生配信】Snow Man Special Live~みんなと楽しむ大晦日!~」である。配信開始後まもなく同時接続数は100万を突破、最大133万超えで日本記録を更新し日本歴代1位の記録を達成した。

 また、配信開始前にはチャンネル登録者数300万人という大台に突入。この生配信の模様は1月3日23時59分までアーカイブ配信が行われ、この数日でチャンネル登録者数がハイペースで増加。さらに動画の再生数は3日8時時点で1010万回超えと驚異的な伸びを見せている。

 動画の概要欄にあるように「たくさんのみんなと一緒に、大晦日の夜を過ごしたい」というメンバーの強い思い入れで実現したという本企画は、ライブコーナーとカウントダウントークコーナーの2部構成にて行われた。生配信に先駆けて公開された豪華なセットリストからもすでにグループの本気度は伝わってきていたが、実際の配信を観てライブコーナーのクオリティには驚かされた。高度な映像技術も駆使し、激しいダンスナンバーから穏やかなバラードまで瞬時に雰囲気を変えていく、配信ライブだからこそ見せられるステージが用意されていたのだ。

 ベロア調の生地にビジューがあしらわれた新衣装で登場した9人。リーダーの岩本照が「Snow Man、かましてこうぜ!」と発破をかけて威勢よく始まった「Dangerholic」は、後半にダンスパートを加えた特別バージョンでパフォーマンス。「ブラザービート」の後に続く「ナミダの海を越えて行け」は、ライブでは花道を歩くなどファンサービスをしながら披露されることも多く、ステージ上で歌う姿は新鮮だ。ライブではお馴染みとなりつつある向井康二の「ヘローヘロー」のボケも交えて始まった「HELLO HELLO」の合間には、阿部亮平が「Snow Manのライブの特等席にようこそ!」と告げて視聴者に向けてハイタッチ。続けて宮舘涼太が「生配信を見てるみんな! そしてSnow Man! ライブって楽しいよね!」と語りかけ、画面越しであってもリアルタイムでライブに参加しているムードを盛り上げていく。

 今回のライブ演出で大きな肝となっていたのは「slow…」のアウトロからスムーズにつながっていった「DA BOMB」と、新曲「LOVE TRIGGER」だ。

 「DA BOMB」は9人のソロパートが、異なるシチュエーションの3D空間をシームレスにつなげて披露されていった。エキゾチックな楽曲のイメージを拡張する壮大な映像演出は、メンバーの動きのタイミングの正確性が求められるものだったが、高度なパフォーマンスを生配信で見事に決めて見せた。続く「KISSIN' MY LIPS」「タペストリー」と、曲ごとに変化していく表情がしっかり確認できるのも配信のメリットだ。

 2024年2月14日発売の10thシングルより初披露された「LOVE TRIGGER」は、「ベストフレンド」「オレンジkiss」を届けたこたつのあるアットホームな部屋のセットから一変して再び3D空間へと場所を移し、高層ビルの屋上からのパフォーマンスに。周囲には空飛ぶ車も行き交う近未来的なステージは、配信ライブだからこそ実現したもの。岩本照が振り付けを担当した同曲をスペシャルな演出で披露した。このライブが初パフォーマンスとなったもうひとつの新曲「We'll go together」とあわせて、ミュージックビデオの公開も楽しみだ。

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