Snow Man 岩本&向井&目黒、深澤&ラウール&渡辺、阿部&宮舘&佐久間…『Snow Labo. S2』ユニット曲の新鮮さ
9月21日に、Snow Manが2ndアルバム『Snow Labo. S2』をリリースした。その人気はまさに飛ぶ鳥を落とす勢いで、発売初日に約66.5万枚を売り上げてハーフミリオンを突破している。同作には新しいジャンルの楽曲や、メンバー一人ひとりがプロデュースした楽曲が収録されており、新しいチャレンジがなされている。3形態に共通する楽曲で楽しめるのはもちろんだが、初回盤Bのみに収録されているユニット曲も同作を語る上では欠かせない楽曲だろう。
今作のユニット曲は岩本照、向井康二、目黒蓮の「HYPNOSIS」、深澤辰哉、ラウール、渡辺翔太の「ガラライキュ!」、阿部亮平、宮舘涼太、佐久間大介の「Color me live...」。メンバーの組み合わせも珍しく、新鮮な気持ちで楽しめるようになっている。
さらに、それぞれの楽曲とメンバーの相性もすこぶる良い。“チーム・ボスと愉快な仲間たち”こと岩本、向井、目黒の「HYPNOSIS」。打ち合わせを重ねて完成に至ったという同曲は、R&B系のトラックはもちろん、3人のバランスの良い色気ある歌声も印象的だ。岩本はいつもとは少し違う低音が目立つラップ、向井は柔らかく優しい中にもザラッとした高音成分も含まれている歌声、目黒は向井よりもやや太くてミドルが目立つクリアボイス、と綺麗に分かれており、音域と声質のバランスが非常に良い。さらに、どのメンバーの声も楽曲に寄り添っているが、表現が三者三様であるのも面白いのではないだろうか。
深澤、ラウール、渡辺の3人が担当したのは、“girl I like you”という意味の「ガラライキュ!」。タイトルから想像できるように、キラキラのアイドルソングだ。こういったユニット曲でのアイドルソングは笑いに走りがちだが、王道も王道。メロディも歌詞もMVも可愛らしさ満載である。同曲は、いわゆるパブリックイメージではメンバー内でもアイドル然としていないタイプの3人が歌うからこその良さが出ている。バラエティのイメージが強い深澤、アバンギャルドなモデル的イメージのラウール、いたずらっ子のような笑顔を見せる渡辺、という印象を爽やかなアイドルソングで覆すとともに、「3人ともアイドルだ」と再確認できるのだ。歌声もいつもよりも爽やかで、全力でアイドルをしている3人が堪能できるのは同曲の魅力と言えるだろう。