Snow Man、「Cry out」がファンに支持されるポイント アルバム『i DO ME』収録決定で盛り上がった背景

 Snow Manの最新アルバム『i DO ME』のリリースが5月17日に控える中、4月12日に詳細が発表された。中でも彼らのJr.時代の楽曲「Cry out」が収録されることが知らされると、Twitterのトレンドに曲名が浮上し、ファンの間で音源化を求める声がいかに高かったかを窺わせた。そこで、「Cry out」がファンに支持される理由について考察してみたい。

ファンの悲願であったダンスチューンがついに音源化

 グループ3枚目となるアルバムは英語で“I do me.”=「自分は自分らしく」、ローマ字読みで“挑め”の意味を持ち、なにかと流されやすい時代だからこそ、周囲にとらわれることなく、自分らしさを大切にすることがテーマとなっている。4月12日にはSnow Man公式YouTubeチャンネルでリード曲「あいことば」のMVも公開され、ますますの盛り上がりを見せている。

 さて今回フォーカスする「Cry out」は、2019年にSnow ManとSixTONESが主演し、日生劇場で上演されたジャニーズ伝統の舞台『少年たち To be!』で披露された楽曲。同シリーズは1969年の初演以来、上演のたびにアレンジを加えながら進化と変化を遂げ、多くのスターを輩出してきた歴史ある舞台だ。

 「Cry out」が2幕「SHOWTIME」で披露されると、たちまち多くのファンの心を摑んだ。同曲はリーダーの岩本照が振り付けを手がけ、ストリートを意識した緩急とエッジのあるダンスナンバーである。激しいダンスの合間には、メンバーそれぞれのアピールポイントも盛り込まれていることも大きな魅力。見事な腹筋をチラ見せさせる佐久間大介や、セクシーなダンスで魅了する宮舘涼太、妖艶な表情を見せる阿部亮平、堂々とセンターに立つ向井康二、凛々しい表情で力強くパフォーマンスする深澤辰哉、大人びた微笑みをたたえる目黒蓮、長い肢体を自在に操るラウールのダンステクニックなど、ファンにはたまらない見どころも満載だ。また、ジャニーズ内でも群を抜いた歌唱力で知られる渡辺翔太の艶やかで力強いボーカルを堪能することができる、秀逸な楽曲である。

 プロも認める岩本の振り付けは、メンバーの個性をより際立たせることで知られており、同時に難易度の高さもジャニーズ屈指といわれている。そうした難しい振り付けやフォーメーションも見事にパフォーマンスできるのは、ひとえに9人のスキルの高さゆえであろう。当時デビュー前とは思えないクオリティの高いパフォーマンスに、ただただ圧倒されたことが記憶に新しい。デビュー後もアルバムリリースの詳細が発表されるたびにTwitterでは同曲がトレンド入りを果たしていたことからも、音源化を心待ちにするファンがいかに多かったのかが窺える。

 以降、『Snow Man ASIA TOUR 2D.2D.』や『Snow Man LIVE TOUR 2021 Mania』『ザ少年倶楽部』(NHK BSプレミアム)で披露される度にブラッシュアップされ、話題となってきたが、これまでアルバムに収録されることはなかった。今回『i DO ME』に収録されることについて、ファンはSNSで「遂に念願の「Cry out」の音源化!」「ずっと待ってた「Cry out」が収録」などと喜びのコメントを投稿し、嬉しさを分かち合った。音源化はまさにファンの悲願であったといっても過言ではないだろう。

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