s**t kingz 持田将史&小栗基裕×小曽根真による舞台『ある都市の死』開幕 ダンスとピアノで戦禍描く

s**t kingz 持田&小栗×小曽根真の舞台開幕

 s**t kingzの持田将史と小栗基裕、ジャズピアニストの小曽根真が出演する舞台『ある都市の死』が、東京 草月ホールにて12月6日より開幕した。

 同舞台は、映画『戦場のピアニスト』の主人公にもなったポーランドのピアニスト ウワディスワフ・シュピルマンが書き残した著書と、その息子 クリストファーの著書、そして彼を助けたドイツ軍将校の手記をもとにしたもの。

 持田がシュピルマン、小栗は息子であるクリストファーやドイツ軍将校 ホーゼンフェルトを演じ、またダンスで表現する。小曽根はシュピルマンとして舞台上に存在しつつ、戦争によって破壊されていく街の魂もピアノで表現。上演台本/演出は『スラムドック$ミリオネア』『ザ・ビューティフル・ゲーム』などの瀬戸山美咲が手掛けた。壮絶な戦禍や、そんな状況の中でも忘れることのなかった家族への思い、音楽への熱意を、ダンスとピアノとともに紡いでいく演劇作品になっている。

 舞台は1940年代、第二次世界大戦下のポーランド ワルシャワ。ドイツ軍の侵攻により、家族と暮らしていたシュピルマンたちの日常が崩壊し、ユダヤ人は壁に囲まれたゲットー(強制的に住まわされた居住地区)に押し込められ、無作為に命を奪われてしまう。何度も迫りくる死の恐怖と飢えや孤独の中、家族への思い、音楽への希望を失うことなく生き延びたシュピルマンの人生を描く。

 初日公演を終えて、持田は「戦争の中で、何が辛くて、何が幸せで、戦争が終わって、何を幸せに感じて、何を取り戻せなったのか。この壮絶な事実をとにかく知ってほしいと思います」と話し、小栗は「今できることのすべてを懸け、エネルギーを込めてお客様に渡せたらいいなと思います。シュピルマンの生きた人生を、一緒に歩いていただけたら嬉しいです」とメッセージを寄せた。

 劇中では、持田と小栗が演じるシュピルマンやクリストファーらの語りに沿い、壮絶な戦禍に生きる人々の心情や滅びゆく街の魂を、小曽根がピアノの生演奏で表現。その瞬間に浮かんだ旋律を即興で奏で、持田と小栗はその音色に呼応してダンスで表現していく。

 さらにエンディングでは、小曽根がその日に感じとった音楽を即興で演奏し作品を締めくくる。小曽根は「お客様からいただいたエネルギーを受けて、即興で演奏します。毎回違う曲になりますので、そこも楽しみにしていただければと思います。皆さんと一緒に旅ができるように、しっかり音楽を紡ぎます」と意気込みを見せた。

 同舞台は、12月6日から10日までは東京 草月ホールにて、12月12日と13日には大阪 サンケイホールブリーゼにて上演される。詳しくは公式ホームページへ。

舞台『ある都市の死』場面カット
舞台『ある都市の死』場面カット
舞台『ある都市の死』場面カット
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舞台『ある都市の死』場面カット
舞台『ある都市の死』ポスタービジュアル
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出演者コメント

持田将史

壮絶な戦争の体験を記録するということは想像以上に大変なことだと、この作品と向き合って改めて感じています。戦争の中で、何が辛くて、何が幸せで、戦争が終わって、何を幸せに感じて、何を取り戻せなったのか。シュピルマンやホーゼンフェルトが書き残してくれた事実、クリストファーが息子として書き残してくれた父親像を、とにかく全力で伝えたいと思います。

小栗基裕

この作品が投げかけるテーマを伝え、どう演じていくか、稽古中もたくさん悩みながら今日まできました。模索しながら積み上げてきたことを、今できることのすべてを懸け、エネルギーを込めてお客様に渡せたらいいなと思います。シュピルマンの生きた人生を、一緒に歩いていただけたら嬉しいです。

小曽根真

残念ながら今もなお、世界で戦争が起こっているこの時代にこの作品を上演する意味を考えながら、それぞれのシーンを大切に創ってきました。最後の曲は、お客様からいただいたエネルギーを受けて、即興で演奏します。毎回違う曲になりますので、そこも楽しみにしていただければと思います。皆さんと一緒に旅ができるように、しっかり音楽を紡ぎます。劇場でお待ちしています。

■作品概要
舞台『ある都市の死』
出演:持田将史(s**t kingz) 小栗基裕(s**t kingz) 小曽根 真
上演台本・演出:瀬戸山美咲
東京公演 12月6日(水)~10日(日) 会場:草月ホール
12月6日(水) 18:30
12月7日(木) 18:00
12月8日(金) 18:00
12月9日(土) 12:00/17:00
12月10日(日) 12:00(SOLD OUT)
※開場は開演の30分前
大阪公演 12月12日(火)・13日(水) 会場:サンケイホールブリーゼ
12月12日(火) 19:00
12月13日(水) 14:00/18:30
※開場は開演の45分前

料金:全席指定¥11,000(税込)/U-22チケット¥6,500(税込)
※U-22チケットは平日公演のみ・枚数限定
リピーターチケット¥8,800(税込)
※リピーターチケットは会場にて終演後に販売・枚数限定
※未就学児入場不可(小学生以上チケット必要)
当日券:各公演、開場時間より販売

[問合せ]
東京公演:キョードー横浜 045-671-9911 土日祝を除く平日11:00〜15:00
大阪公演:キョードーインフォメーション 0570-200-888 営業時間11:00〜16:00(平日・土曜日)
[原作]
ウワディスワフ・シュピルマン(佐藤泰一 訳)『戦場のピアニスト』(春秋社刊)
クリストファー・W.A. スピルマン『シュピルマンの時計』(小学館刊)
ヘルマン・フィンケ(高田ゆみ子 訳)
『「戦場のピアニスト」を救ったドイツ国防軍将校:ヴィルム・ホーゼンフェルトの生涯』(白水社刊)

企画制作:アミューズ
公式HP:https://arutoshi.com/
公式X(旧Twitter):@arutoshi_no_shi
公式Instagram:@arutoshinoshi

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