&TEAM、団結力や表現力を磨き上げた1年の集大成 1stアルバム『First Howling : NOW』発売記念ショーケース

&TEAM、1stアルバム記念ショーケースレポ

 HYBE LABELS JAPANから2022年12月にデビューした9人組グローバルグループ・&TEAMが、11月15日に1stアルバム『First Howling : NOW』をリリースした。それを記念したショーケースイベント『&TEAM 1st ALBUM SHOWCASE [First Howling : NOW]』が、11月16日に東京・六本木ヒルズアリーナにて開催された。

 9人のメンバーがステージに登場すると、まずは最新アルバム収録曲より「Dropkick」をパフォーマンス。同楽曲は、トラックメイカーとして活躍するGrant Boutinをはじめ、BTSの「Dynamite」をプロデュースしたDavid Stewart、そしてビヨンセ、Mroon 5、アリアナ・グランデらに楽曲提供を行うRyan Tedderらがタッグを組んで制作された珠玉のポップナンバーだ。&TEAMのメンバーは、爽やかなサウンドのなかで一糸乱れぬキレのあるダンスを繰り広げ、会場を大いに盛り上げた。

&TEAM 1st ALBUM『First Howling : NOW』©HYBE LABELS JAPAN

 その後、MCを務めるラジオDJ/K-POP評論家の古家正亨が登場し、メンバーとのトークセッションを行った。

 &TEAMは結成からすでに1年が経ち、今年の12月にはデビュー1周年を迎える。そこで、古家がメンバーにこの1年間の所感を尋ねると、FUMAは「早いですね」と語り始める。彼は、この1年でグループの長所であるチームワーク力が上がったと感じているそうで、「一人ひとりが成長して、パフォーマンスを見せる時の団結力だったり、その過程で助け合うチーム力は、すごく成長したと思う」と成長への実感をしみじみと話してくれた。HARUAは「みんなそれぞれ、自分の芯ができてきたんじゃないかなと思っていて」「みんなが自分だけの魅力を見つけているんじゃないかなと思います」と、デビューから1年での成長ポイントをトーク。MAKIも、デビュー時から比べると表現力の向上を感じていると言い、「レコーディング時にディティールを自分なりに変えてみたり」「作品を自分のものにする力がだんだんついてきた」と語った。

 Debut EP『First Howling : ME』から続く“First Howling”シリーズの集大成となる今作は、「今、仲間とともにスタートラインに立った少年たちが、結束の力で世界へ踏み出す決意を宣言する」というコンセプトのもと制作されたことをTAKIが説明し、話題はアルバムの収録曲にまつわるエピソードへ。世界を代表するプロデューサー陣が楽曲制作を担当した「Dropkick」について、小学生の頃からRyan Tedderがリードボーカルを務めるOneRepublicに親しんでいたというMAKIは、「Tedderさんが僕たちの曲をプロデュースしてくださるなんて、すごく光栄でした」とコメント。FUMAは、「僕がアドリブにも挑戦したので、ぜひそこに注目して聴いていただけたらなと思います」と必聴ポイントを伝えてくれた。

 メンバーのストーリーがふんだんに盛り込まれているという「War Cry」については、各メンバーがロックな歌い方を研究して、レコーディングに臨んだという。Kは、「結束の力で立ち向かう姿を表現できた作品になったのではないかなと思います」「MVを観ていただければ&TEAMの強みや&TEAMらしさがわかる」と、楽曲の魅力やMVの見どころを紹介。

 同楽曲のパフォーマンスに関しては、JOが担当する振付のなかにDebut EPのタイトル曲「Under the skin」とリンクする部分があるといい、JOは「MV撮影の時に、昔の自分と今回の自分を人間性としてもストーリー性としても、うまく表現できるように頑張りました」とコメント。また、ダンスの練習は非常にハードだったようで、MAKIは「座った状態の振付から始まるんですけど、やっぱり振付が結構ハードなので、座ったら練習が始まっちゃうと思って」「『よし、始めるよ!』って言いながら、なかなかみんな座らない。気づいたら2分くらい経っていて(笑)」と、練習時のエピソードを明かした。

&TEAM 1st ALBUM『First Howling : NOW』©HYBE LABELS JAPAN

 さらに、アルバムの3曲目に収録された「チンチャおかしい」についても言及が。韓国語で「本当に」を意味する「チンチャ」という言葉が使われたインパクトのある楽曲タイトルは、メンバー自身も初めて聞いた時に驚きを隠せなかったといい、YUMAは同楽曲を「でも、意外と曲名やストーリーにはすごく意味が込められているので」「僕も聴いて、本当にいい曲だなと思っていて、いちばん好きです」と紹介した。同曲の振付に参加したKは、サビを中心としたダンスの制作について、「かわいすぎず、かっこよすぎず、なおかつキャッチ—であるということを意識して作りました」「タイトルが印象的なので、それに負けない印象的な振付にしました」と、パフォーマンスへの期待値の上がるコメントを披露した。

 4曲目の「規格外 (ALIEN)」に思い入れがあるというTAKIは、重要なパートを任せられたといい、「歌に真剣に取り組むきっかけになったんじゃないかなと思います」と語ると、ほかのメンバーからも「この曲のおかげでTAKIが自信を持てるようになった」と大絶賛のコメントが相次いだ。その話を受けて古家が「これからは(TAKIが)規格外の存在になりそうだね!」と応答すると、TAKIはすかさず「もう違う意味で、なっているんですけどね(笑)」と意味深なコメントを返し、会場の笑いを誘った。

 そして、トークセッションの終盤では、ファンに向けた重大発表が。日本国内の7都市と韓国を巡るグループ初のコンサートツアー『2024 &TEAM CONCERT TOUR 'FIRST PAW PRINT'』の開催が告知された。

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