Lienel、2ndシングル『kimito』で初の首位 チャート結果に見るボーイズグループシーンの活況
また、今回のランキングでは、INIの5TH SINGLE『TAG ME』が2位にチャートイン。さらに4位にはBALLISTIK BOYZがタイで活躍する俳優のガルフ(カナウット・トライピパタナポン)とコラボした『All I Ever Wanted feat. GULF KANAWUT』が続く。前者は、爽やかなメロディが印象的なミドルテンポのポップチューンから得意のエネルギッシュなラップで魅了するダンストラックまで4曲を詰め込み、彼らの勢いをダイレクトに感じられる1枚。後者の表題曲は晴れやかなリズムとポップなEDMサウンドが、どこか南国の空気を感じさせるダンスナンバー。ボーカル、ラップとも高いパフォーマンス力を見せながら、ガルフとの息のあった掛け合いが楽曲を彩っている。全編英詞の歌詞では、夢を追いかける前向きな気持ちや愛について歌っており、言語を超えた支持を集めるのにも一役買いそうだ。
どちらもリリースから日数が経って再び順位を上げており、1位のLienelと合わせて、ボーイズグループシーンの活況が改めて浮き彫りになる結果に。ここ数年で多くのグループがデビューし、すでに群雄割拠の様相を呈しているが、その勢いはとどまるどころかさらに加速しているようにも見える。ここで驚くのは、いずれのグループも個性を持って輝きを放っていること。その証拠に今回取り上げた3組とも、楽曲のテイスト、コンセプトともに異なる打ち出し方で支持を獲得している。今後もバラエティに富んだグループが増えていく限り、ファンの裾野も広がっていくことだろう。ボーイズグループの躍進がチャートを賑わせる現象もまだしばらく続くに違いない。
※1:https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2023/11/07/kiji/20231107s00041000090000c.html