King & Prince、出演作と主題歌で続く躍進 全ての経験を糧に生み出す新しい表現
King & Princeは「ピース」という言葉が、ピッタリとハマる。現在、アルバム『ピース』を携えて、ツアー『King & Prince LIVE TOUR 2023 ~ピース~』で全国を周っている最中だ。そのタイトルの通り、平和で穏やかな雰囲気の永瀬廉と髙橋海人は順調な音楽活動と同時に、俳優業での活躍も目覚ましい。
11月10日には、永瀬廉の主演映画『法廷遊戯』が公開される。今作は五十嵐律人が司法修習生時代に刊行した同名法廷ミステリー小説が原作。永瀬は、ロースクールに通い、法曹の道を目指す主人公の「セイギ」こと久我清義役を演じる。織本美鈴役に杉咲花、結城馨役に北村匠海らが出演。「無辜(むこ)ゲーム」と呼ばれる模擬裁判で実際に起こった殺人事件をきっかけに、隠された真実が暴かれていくという内容だ。
主題歌は11月8日リリース、King & Prince「愛し生きること」。
MVは「今、世界は朽ち果て、崩れようとしている」という髙橋の語りで始まる。美しいピアノとストリングスが奏でられる楽曲は、徐々に情熱を帯びて壮大さを増していく美しいバラード。二人の想いのこもった歌声からは、歌詞やストーリーがこちらに真っ直ぐ伝わってくる。MVにも映画作品のようなストーリー性があり、歌声と二人の表情、どちらでもこれまでの俳優業で培ってきた表現力が大いに発揮されている。
永瀬は、『法廷遊戯』の先行上映イベントで、「愛し生きること」をレコーディングし直したことを明かした。1回目の音源を聴いたうえで、歌い方など含めもう一度やり直したいと感じたという。「特にこういう作品の主題歌なので、いつもみたいに笑って楽しく歌うような曲でもないですし、僕の息づかいとかがより繊細に聞こえてくる楽曲でもあったので。1回目より2回目の方が歌い慣れているし、聞き慣れているし、お時間を作っていただいて録らせていただきました」と、映画の世界観に合わせてギリギリまでこだわって制作したようだ。普段は自分から録り直したいとはあまり言わないものの「自分の声の表現もだいぶ生きてくる曲だったので、『もう1回やらせてください』とお願いしました」と振り返った(※1)。
永瀬は2023年1月期のドラマ『夕暮れに、手をつなぐ』(TBS系)、4月期の『ラストマンー全盲の捜査官ー』(TBS系)と、2期連続でドラマにも出演。一つひとつの役柄に真摯に向き合い、表現の幅を日々広げ続けている。