JO1、『Mステ』初出演で3曲メドレー披露 洗練されたパフォーマンスが与えたインパクト

 10月20日放送の『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)2時間スペシャルにJO1が初出演した。最新曲「Venus」に加え「SuperCali」「Trigger」の3曲をメドレーで披露し、さらにスペシャルカバーとして與那城奨と河野純喜が米津玄師の「Lemon」を歌唱するという豪華な内容となった。メドレーの3曲は、シンクロダンスをひとつの武器とするJO1の楽曲の中でも特にダンススキルを実感できるナンバーだ。

 まずは最新アルバム『EQUINOX』に収録されている「Venus」。「Phobia」や「Safety Zone」をはじめとする、JO1の十八番のひとつである神秘的な儚さに妖しさを一匙加えたような愛の歌だ。MVは希望を感じるような花園で踊るダンスシーンとメンバーが虚ろな表情を見せる退廃的なカットの対比が見応えのある作品になっており、2500万回再生目前(10月20日現在)。ひとつの生き物かのように指先まで揃ったシンクロダンスから、生命力を強く感じられるサビのパフォーマンスが大きな見どころとなった。

JO1|'Venus' Official MV

 洗練されたバンドサウンドに繊細ながらも力強い11人の歌声が乗り、特にサビの感動的なメロディラインには気持ちが突き動かされるような今作。〈真っ暗な夜も白日も僕の空に君がいる〉〈顔あげ空をみて君に見つめられ Feel your love〉など空に関連する歌詞が多いこともこの曲の壮大さを増幅させる。昨年リリースされた『MIDNIGHT SUN』、前作にあたる『TROPICAL NIGHT』で題材とされた“夜”がいよいよ明けるのだと思わせるような、爽快で健康的な美しさを持つ曲だ。

 そして昨年のヒット曲「SuperCali」。イントロのないこの曲では、映画『メリーポピンズ』の劇中歌から引用された〈Supercalifragilisticexpialidocious〉というフレーズと魔法陣を組むような円形のフォーメーションで、歌い出しから一気に視聴者を惹きつけた。メロディラインだけでなくアクセントとして入る低音に当てた振り付けやフロアを使った振り付けも多くあり、圧倒的に極められたダンススキルを感じられる。間奏がないのもこの曲の大きな特徴だ。激しいダンスと絶え間ないボーカルの双方がブレることなく掛け合わさり、見る者を飽きさせないパフォーマンスでテレビの前の大勢の目を奪った。

JO1|'SuperCali' Official MV

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