Snow Man ラウール、JO1 白岩瑠姫、NiziU AYAKA……メンバーカラー“白”は特別なのか? 『【推しの子】』のセリフを検証する

メンバーカラー“白”のアイドルの共通点

 アイドルがメンバーカラーとして白を背負うことは、“特別”なのだろうか?

 アニメ『【推しの子】』に登場するアイドルグループ・B小町の3人が、最終話となる11話、メンバーカラーを決めている場面で、メンバーのMEMちょが「白は特別枠感が出る」と言ったのだ。

 本稿では、グループからメンバーカラーが“白”のアーティストを複数ピックアップ。担うカラーが“白”であるというのはどういうことなのか、各メンバーの魅力を紐解きながら、この言葉の真相を探っていきたい。

Snow Man ラウール

 ジャニーズのグループ・Snow Manで白を担当するのは最年少メンバーであるラウール。どこに居ても人の目を引く浮世離れしたスタイルだけを見ても、彼はある意味“特別”な存在であると言えるかもしれない。だが、メンバーに無邪気に甘えたり、曲中の台詞を愛嬌たっぷりに決めたりする最年少らしいかわいさを持つ。その一方で、ファッションモデルとして登場したステージ『パリ・コレクション』などで堂々とした姿でウォーキングできるのも、大きな魅力だ。どんな服も着こなす姿は、他の色と綺麗に混ざり合う“白”のようだ。

ラウール「Yohji Yamamoto×RAUL TGC SPECIAL STAGE」

Travis Japan 川島如恵留

 昨年10月にデビューし、ぐんぐんと勢いを増すTravis Japanで白を背負うのは、最年長メンバーの川島如恵留。Snow Manの阿部亮平が率いるジャニーズクイズ部の一員でもある彼は青山学院大学を卒業しており、卒業後も資格や語学などの様々な勉強を楽しむ秀才だ。パフォーマンス面では芯の通った力強い歌声と華麗なアクロバットでTravis Japanの華やかなステージに、さらに彩りを添える存在。今年の元旦に放送された『新春!爆笑ヒットパレード 2023』(フジテレビ系)では、袴を着たままバク転やバク宙を披露したのも記憶に新しい。グループ内で唯一無二の特技を持つ彼は、まさにどんな色を混ぜても作ることのできない“白”が似合う。また、耳のピアスホールを7つ開け、メンバーカラーのピアスを身に着けるなど、誰よりも深いメンバー愛も、彼が愛される所以だろう。

[Travis Japan] Candy Kiss - #Noel Solo Dance 🍭💋

JO1 白岩瑠姫

 JO1の白色担当は、名前にも“白”が含まれる白岩瑠姫。彼の自己プロデュース力の高さは、オーディション『PRODUCE 101 JAPAN』開催期間中から幾度となく発揮されていたが、セルカの撮り方やツイートの文面などをひとつ取っても、「自分がどんなことをしたらファンが喜んでくれるのか」をしっかりと理解しているように思える。カメラアピールも得意とする白岩だが、最近では7thシングル『TROPICAL NIGHT』の表題曲「Tiger」のイントロやサビの直前の一瞬で見せた彼の表情が話題となった。また、アニメ『【推しの子】』のオープニング主題歌となっているYOASOBIの「アイドル」の〈抜けてるとこさえ彼女のエリア〉という歌詞を彷彿とさせるような、ピュアでドジな一面も、彼に胸を掴まれる要因だろう。

JO1|'Tiger' Official MV

超特急 タカシ

 EBiDANの最年長グループ・超特急で白を担当するのは、7号車 タカシ。この上なく純粋で高潔な心を持つところが彼の最大の魅力と言えるだろう。先日7月22日に行われたテレビ朝日の最先端メタバース空間『光と星のメタバース六本木』のトークショーに出演した際には、メンバーが互いのキャッチフレーズをつけるコーナーで、リョウガは“タカシが純粋無垢な心を持っているから”という理由で「僕の主食は漂白剤」とつけた。その通り、まさに“白”が似合う人だ。たおやかでよく伸びる彼の歌声は、聴いている人の心をも浄化するような不思議な煌めきがある。ピュアで憎めない、かわいらしい面とは裏腹に、ボーカルをひとりで担っていた時代もあり、人一倍強い責任感や忍耐力も、彼を愛し続けたくなる大きな魅力だ。穏やかな関西弁で繰り広げるキレキレのツッコミも持ち味のひとつだ。

超特急「Call My Name」MUSIC VIDEO

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる