2PM、完全体での7年ぶり来日公演は“絶景”の連続 Hottestとの強い絆と愛で満たされたステージ

2PM、完全体での7年ぶり来日公演

 10月7日・8日の2日間、東京・有明アリーナにて2PMの来日公演『2PM 15th Anniversary Concert <It’s 2PM> in JAPAN』が開催された。

 2PMが全員揃った完全体で日本公演を行なうのは、2016年の東京ドーム以来、約7年ぶり。その間、メンバーの入隊のため活動は休止状態となり、2021年に韓国で5年ぶりのフルアルバム、日本でもオリジナルミニアルバムをリリースしたにもかかわらず、コロナ禍もあり完全体での来日は叶わず。そこからさらに2年の歳月が流れ、今回、デビュー15周年のタイミングでついに“その日”が現実のものとなった。

2PMライブ写真(写真=田中聖太郎)
写真=田中聖太郎

 7年と一口に言っても、本当に長かった。2016年の東京ドーム公演の最後、彼らは代表曲の一つ「I'll be back」を歌って“必ず戻ってくる”と約束した。再会の待ち合わせ場所となった有明アリーナは、最上階まで超満員のHottest(2PMのファンネーム)で埋め尽くされ、開演前から熱気十分。キラキラと輝くペンライトの海も本当に綺麗だ。

 客電が落ち、オープニングムービーの中で映し出されたのは午後2時(2PM)を表わす「2:00:00」の数字。彼らのコンサートが帰ってきた――そう感慨深くなったのも束の間、ライブは7年という時間を一瞬で飛び越えるような「I'll be back」で勢いよく幕を開けた。ステージ上にバックライトで照らされた6人が登場すると割れんばかりの大歓声。Jun. Kの渾身の歌い出し、そして全員での迫力のダンスパフォーマンスが観客の胸を揺さぶる。間髪入れずに「Jump」「ミダレテミナ」「Hands Up」とハイテンションなナンバーで畳み掛けると、6人はノリノリで掛け声やクラップを煽り、茶目っ気たっぷりの表情やメンバー間のスキンシップも全開。15年前と変わらず大はしゃぎする光景は、見ていて無性に“尊い”という感情が込み上げる。

2PM Jun. Kライブ写真(写真=河村美貴(田中聖太郎写真事務所))
2PM ニックンライブ写真(写真=河村美貴(田中聖太郎写真事務所))
2PM テギョンライブ写真(写真=河村美貴(田中聖太郎写真事務所))
2PM ウヨンライブ写真(写真=河村美貴(田中聖太郎写真事務所))
2PM ジュノライブ写真(写真=河村美貴(田中聖太郎写真事務所))
2PM チャンソンライブ写真(写真=河村美貴(田中聖太郎写真事務所))
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 「皆さんただいま! 2PMです!」。パワフルさと同時に得も言われぬ重みを感じたこの日の第一声。個性豊かなキャラクターが覗く自己紹介では、「この日を本当に待ってました!」(ニックン)、「本当に会いたかったです。信じられない、この雰囲気……」(チャンソン)など素直な言葉が飛び出す。その後、ウヨンの「日本で初めてお見せするステージです」という紹介で披露したのは「Make it」。夜景の映像をバックに、ジャジーかつアダルトなムードで踊る6人。全員が30代となった今だからこその色気と貫禄に息を呑んだ。「この歌を聴いて戻ってきて」ではテギョンが「会いたかったよ」とメッセージを伝え、「Only You」「I Can't」は6人が花道からHottestとコミュニケーションを取る姿も印象的だった。

 この日2度目のMCパートは、テギョン発案の「ジュークボックス」コーナーが大好評。各メンバーが自分のソロ曲やユニット曲の一部を歌う演出に会場は本編さながらの盛り上がりを見せる。そんな「ジュークボックス」がひと段落すると、Jun. Kが「僕たちが日本デビューした2011年を思い出しながら、その日に戻ります!」と高らかに叫んで日本デビュー曲「Take off」をパフォーマンス。おなじみの“飛行機ダンス”を客席も力いっぱい踊り、さらに、タオルを振り回す「NEXT Generation」、15年前の韓国デビュー曲「10 out of 10」の掛け声でも会場がすさまじい一体感に包まれた。

2PMライブ写真(写真=田中聖太郎)
写真=田中聖太郎

 VTRを挟み、ベージュと黒を基調としたスーツにスタイルチェンジして以降はセットリストの雰囲気も一変。Jun. Kが作詞作曲した大ヒットナンバー「My House」を独創的な振り付けで魅せ、3:3のフォーメーションで踊る「Promise (I'll be)」、イスを使ったパフォーマンスの「A.D.T.O.Y.」など、改めて彼らのステージの多彩さとクオリティの高さに驚く楽曲が続く。セクシーなネクタイダンスを見せた「I'm your man」は、はだけた胸元からのぞく肉体美に大歓声が。6分割の巨大スクリーンが一人ひとりを捉えたその瞬間は、間違いなくこの日のハイライトだった。

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