イ・ジュノ、アリーナツアー『また会える日』最終公演 2PM楽曲も披露、ソロデビュー10周年に伝えたファンへの想い
8月27日、名古屋・日本ガイシホールにてイ・ジュノのアリーナツアー『LEE JUNHO Arena Tour 2023“また会える日”』の最終公演が行われ、多くのファンが駆けつけた。
開始時間を迎えると時計の針の音が聞こえ始め、観客たちはすぐそこまで来ているジュノの姿に期待を膨らませた。1曲目のイントロと共に、多くのファンが待ち望んだ「また会える日」が訪れた。黒のセットアップにキラキラと輝くネクタイを締めたジュノは、安定した歌声とその姿で会場を魅了する。続く「Pressure」では先ほどの柔らかい表情とはまた違った表情を見せた。赤いライトとロックなサウンドにピッタリと合う、少し尖ったような目線だ。楽曲後半では、早いテンポのラップを日本語でこなしていく。「HYPER」では観客とのコミュニケーションも。「名古屋、Are you ready?」という呼びかけに歓声を上げたファンたちは、ジュノの言葉に応えるようにレスポンスしていた。
最初のMCでは、「ようこそ、こんばんはイ・ジュノです」と訪れたたくさんのファンを迎え入れた。最終公演であるため、普段以上に盛り上がって必死で歌って踊るとコメントしたジュノ。次の楽曲に移る前には、「歓声が小さい気がする」とアリーナ、スタンドに分けて声をかけ、会場を笑顔にした。また、ジュノが韓国語で「韓国からいらっしゃっている皆さん」と声をかけると想像以上に大きな歓声が。日本に駆けつけた韓国のファンにも気遣いを忘れない様子が窺えた。続いてオンラインライブやライブビューイングで視聴しているファンにも声をかけるなど、ジュノの優しさに遠くからでも触れることができたはずだ。
MC後の「Nobody Else」は、温もりある歌声とジャケットプレイなど少し大人の色気を感じさせる仕草で、ファンからの歓声がさらに大きくなっていた。ボーカリストとしての魅力を光らせた「Fire」に続き、「CRUSH」では疾走感あふれるサウンドで空気を変える。こうして楽曲の雰囲気が変化するたび、ジュノの歌声や表情管理の技術に驚かされる。そしてセンターステージに移動し、ファンの元へ近づいて「WOW」を披露した。
暗転を挟み、再び挨拶したジュノは客席の声に応えてさまざまな方角にお辞儀をし、「皆さんが僕のことを待っていてくれて、僕に会いたいという気持ちを持ってくれているだけで楽しいですよね!」とファンに声をかけた。
バンドメンバーに声をかけると、聞こえてきたのは2PMの「My House」。セットリストには予定されていなかったこの曲を一節歌ったジュノは、「ナイス」とバンドメンバーを労った。
そして今回の公演タイトル「また会える日」について、「会えなかった期間、また会える時が来たらどんな気持ちで戻ろうか、どんな姿をお見せしようかと悩んだ。戻りたい気持ちはあったけど何も変わらずに戻ったらダメだと思った」とソロデビュー10周年のタイミングで再会できたことへの喜びとともにコメントした。
「INSANE」ではジャケットを脱ぎノースリーブに。切なくも力強いサウンドにジュノの歌声が乗ると、会場の温度が上がったような熱さを帯びた雰囲気になった。次の曲は一緒に歌ってほしいというジュノ。ブロックごとに掛け声の指示を出し、画面の向こうで見ているファンにも声をかけた。観客とジュノの声が一つになると「SO GOOD」へ。会場全体で作り上げた一曲となった。
「FEEL」ではとびきりの笑顔や激しいダンスなど、ジュノの多彩な魅力に気づかされた。「Roller coaster」の前にはバックダンサーたちと声を掛け合い、ステージを降りて観客席の近くへ。観客とコミュニケーションを取ったり、カメラを掴んでみたりとオンラインで参加しているファンも楽しませた。ジュノも好きな曲だという「Darling」は、ジュノの優しさと芯の強さを併せ持った声が生かされた楽曲だ。低音から始まる「Nothing But You」では落ち着いた声で、観客に語りかけるような雰囲気に。「歌いあげる」という表現を用いたくなるような、甘い歌詞にしっかりと感情が乗ったやさしい歌声が心地よかった。自身の初主演映画『薔薇とチューリップ』の主題歌で思い入れがあったため、いつか直接届けたかった大好きな曲だと明かした。