ジャニーズWEST 重岡大毅・藤井流星、秋ドラマ話題作に出演　経験を通じて人としての厚みを増す2人の俳優の成長

　10月にスタートするドラマ『単身花日（たんしんはなび）』（テレビ朝日系）で重岡大毅、『18歳、新妻、不倫します。』（ABCテレビ・テレビ朝日系）で藤井流星がそれぞれ主演を務める。バラエティ番組やYouTubeでの活躍に加え、俳優としての活躍も目覚ましいジャニーズWESTメンバーの魅力に注目したい。

憑依型と評される俳優重岡大毅の新境地に期待

　重岡大毅の俳優としての実績を振り返ると非常に興味深い。『＃家族募集します』（TBS系）では妻を亡くし、幼い息子の子育てに孤軍奮闘する父親役を熱演じたかと思えば、一転、『雪女と蟹を食う』（テレビ東京系）ではガラリとイメージを変え、人妻と逃避行する青年役に挑み、ファンを驚かせた。かと思えば『それってパクリじゃないですか？』（日本テレビ系）では、一見冷徹な面もありながら、ひたむきな上司役を好演し、カメレオン俳優と評されていた。過去にも『これは経費で落ちません！（NHK総合）で、営業マン・山田太陽役を演じ、爽やかな青年と話題になった後、『知らなくていいコト』（日本テレビ系）では闇落ちする青年役を怪演し、見事にイメージを覆して見せたことも記憶に新しい。

　俳優としての重岡は「カッコよく演じよう」というよりも、ひたすら真摯に役柄に向き合い続けた結果、役に自身を投影して憑依させているように感じる。重岡が演じる時、キャラクターには“アイドル重岡”の痕跡は一切ないのだが、切なさや悲しさ、嬉しさといった感情のリミッターが振り切れた場面では、なぜか天真爛漫で正直な重岡を感じてしまうのが不思議で仕方ない。

　今回重岡が挑む連続ドラマ『単身花日（たんしんはなび）』はこれまで以上に斜め上の男女の禁断の四角関係をサスペンスタッチで描く“衝撃の問題作”である。重岡が演じるのは妻子と東京で暮らしていたハウスメーカーの営業マン、桜井舜。単身赴任先の鹿児島で初恋相手の同級生・武田花（新木優子）と再会し、禁断の愛に目覚めていくというストーリー。舜の妻や、過去の恋敵でもあるライバル会社の営業マンが織りなす4人の男女の間の愛と嫉妬、憎しみの四角関係が展開する。同作には田中樹（SixTONES）も出演し、中学時代の舜を重岡の後輩の田仲陽成（Go!Go!kids）が演じ、主題歌はジャニーズWESTの新曲「絶体絶命」に決定。重岡が挑む大人の禁断の恋という新境地に期待が高まる。