二宮和也が噛み締める『ジャにのちゃんねる』4人で過ごす時間の貴重さ 登録者数400万人に向けての生配信を振り返る
一方で、その生配信直後に収録した動画「#256【生配信!!】400万人達成しなかった反省会の日」が公開された7月23日に400万人突破してしまうところも、バラエティ的に「持ってる」と言いたくなってしまう展開だった。「だいたい、ああいう生配信で(400万人を)超えるものじゃないですか。“イエーイ!”みたいな。全くできなかったな」なんてラジオで悔しがってみせる二宮だが、むしろこうした予定調和ではない流れのほうが、多くの人の記憶に残るものだ。どこまでが計算なのか、あるいは天が味方したのか、読みきれないところも二宮の仕掛け力の凄さと言える。
さらに二宮が生配信を行なった理由について言及。「せっかく4人集まってるんだから、動画で“(400万人突破)ありがとうございます”っていっても味気ないし。最近4人集まっても、4人が貴重で動画ばっかり撮ってるから。“1回その効率重視やめよ! 1時間でもドカって垂れ流ししよう。せっかく4人集まってるから、時間を贅沢に使ってみよう。しかも、このタイミング! いけるんじゃないか!”って」という考えがあってのことだったという。
その言葉から二宮の仕掛けがうまいのは、何が“貴重”なのかという本質を掴んでいるからだと感じた。『ジャにのちゃんねる』であれば、この4人が集まっていること。400万人を突破する瞬間を共有することももちろん大切だが、それ以上に今なかなか揃わないこの4人と同じ時間を過ごすことが、視聴者にとっては最も貴重であり、嬉しいことなのだと二宮はわかっているのだ。
番組内では、二宮が映画やドラマのDVD&Blu-rayが制作される際に収録されるビジュアルコメンタリーについても考えを述べるシーンがあった。スタッフが気遣い「記憶が新鮮なうちに」と撮影から半年くらいでコメンタリーを撮るのが通常の流れになっているというが、二宮はむしろもっと時間が経ってからのほうが面白いのではないかと提案。
海外では映画『グーニーズ』がビデオからディスク化されたタイミングで、同窓会的にキャストが集まってビジュアルコメンタリーを撮った例を挙げ、「何十年ぶりにみんなが揃うんですよ。それは見る価値あるなって思う」と続けた。
さらに「その時間軸でいうと『Stand Up!!』(TBS系)とかを今、みんなで集まって観るみたいなことなんですよ」と、二宮が主演を務めた20年前のドラマのタイトルも飛び出す。たしかに、当時共演していた山下智久、鈴木杏、小栗旬、成宮寛貴(現:平宮博重)らが集まって当時の映像を見ながら話す姿は、想像しただけでもとんでもなく貴重で、大きな話題になるに違いない。
そんな二宮ならではの視点に脱帽しながら、『ジャにのちゃんねる』の20年後に思いを馳せる。“ジャにの”メンバーもそれぞれに活躍していることから、今後も4人が揃う場面はますます貴重になっていくことだろう。もちろん、4人が揃った姿が見たい気持ちは山々だが、無理のない形で長く続けていってもらいたいものだ。そして節目のタイミングには、ぜひまた緊急生配信をしてほしいし、それこそかつての映像をみんなで観ながら話すビジュアルコメンタリーをしてくれたらと願ってやまない。この4人が揃う大切な時間をどう見せていくべきか、二宮の手腕にますます期待がかかる。
























